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聖魔の惨殺姫  作者: マシュマロ悪魔族
第二章 神々の黄昏
31/55

番外編 大魔導師シンの冒険2

祝、「聖魔の惨殺姫」投稿一か月達成記念!

ただし、今回は番外編の模様。

 Aランクダンジョン「妖魔の森」

 その最深部に存在する神殿。

 それは神種たちが地上に君臨していた時代に建てられたと伝えられている。

 レオンたちはシンにつれられて神殿の内部へやってきていた。


「ねえアリシア見てよ、見たこともないものがたくさんあるよ!」

「はしゃがないでよ、子供じゃあるまいし。

 ……でも、確かに変わってるわね」


 アリシアの疑問に答えるように、


「うむ、これは『マシン』といって人の力も魔力も必要としない神種の時代の遺産じゃよ」


 とシンは説明する。

 魔力を必要としない装置の存在に驚くレオンとアリシア。

 ランプや自動で動く自律人形はこの時代にも存在するが、それはすべて魔力式であり、魔法使いしか扱うことができないというのが常識であった。

 そこに魔力を必要としない新技術が登場すれば確実に世界の常識は180度変わることになるだろう。


「さて、もうすぐ目的の部屋に着くわけじゃが……

 というか、ずいぶんあっさり着いたのぅ、ここはAランクダンジョンのなかでも上位に位置するはずなのじゃが……」

「勇者ですから!(キリっ)」

「はいはい、すごいすごい」


 レオンのドヤ顔に、あきれながら棒読みで返答するアリシア。

 実際このダンジョンのモンスターたちはBランクの危険種たちが群れをなしており、その危険性は他のダンジョンの比ではないのだ。そこで平然としている三人は間違いなくこの世界でもトップクラスの実力者と言えるだろう。


「ほっほっほ、頼もしいのぅ、ではあらためて説明するぞ。

 目的のかけらはこの神殿の最奥に安置されておるわけじゃが……そこにはかけらを守るガーディアンがおるのじゃ。

 わしも一人でなんとかここまではたどり着いたのじゃが、ガーディアンに邪魔されてのぅ……」

「あの大魔導師さまが勝てない相手なんて……それってどんな化け物なのよ」


 アリシアはシンに向かって質問する。

 かつてA-ランクのアークドラゴンすら倒したことのある「竜殺し」の称号をもつ彼が勝てない相手。そのような存在がこの奥にいるのだ。アリシアは息をのむ。


「うむ……わしの解析魔法によるとやつのランクはAランクの様じゃ」

「Aランクですって!?

 それってグランドドラゴン級じゃない!!」


 グランドドラゴン――それは世界最高峰のダンジョン「竜神山脈」に君臨すると言われる竜たちの神。

 その世界最強のモンスターに匹敵しているというのであれば、たとえ勇者であっても倒すのは不可能であろう。少なくとも今は。


「まあ、Aランクといえどピンからキリまでおるし、実際はグランドドラゴンほどではないじゃろうが、それでも危険な相手であるのは間違いないのぅ」


 シンの言葉にアリシアはあらためてこの先にいる守護者の危険性を理解する。

 そんなアリシアにレオンはいつも通りのマイペースで


「大丈夫だよアリシア、きっとなんとかなるって。

 これまでも二人でなんとかしてきたみたいに今回だっていけるよ。それに今回はお師匠様だっているんだし、勝率200%だよ!!」


 彼の言葉に、不思議と彼女もなんとかなるような気がしてくる。

 そう、これは鍵のかけらを手に入れるうえでいつか必ず通る道なのだ。

 そう自分に言い聞かせ、彼女も決意をもって部屋の扉に足を踏み出す。

 自動で開く扉。

 そこにいたのはモンスターではなく、剣を携えた一人の男であった。

時間がなくて今回は説明だけ。

次回でこの番外編が終わる……かなぁ?

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