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ダンマネ!  作者: SR9
第一章 インターハイ編
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#90 決着


「私の勝ちよ,ハル君」


 先輩が確信を持ってそう告げる。

 この大事な局面で先輩がする選択肢は,恐らく1つしかない。

 だから,俺も先輩の動き,それもある一カ所にのみ意識を集中させる。



 思い出すのは,いつか白山先輩に言われた言葉――




「木嶋。この前光から聞いたが,光と1対1で勝負したらしいな」

「えぇ,まぁ。結果は惨敗でしたけど…」

「そう暗い顔をするな。光も嬉しそうに話していたぞ。まさかアレを使うとは思わなかった,とな」

「アレ…? あ,もしかして最後のジャンプシュートの事ですか?」

「そうだ。

光のあのシュートは,試合中のここぞという時のとっておきで,1対1ではほとんど使わない。私も,初めてやられた時は驚いたものだ」

「驚いた,という事は…」

「あぁ。からくりさえ分かってしまえば,私やお前でなら止められるだろう」

「そのからくりっていうのは――」



 そして,先輩が動く。

 今回は前の1対1と違い,俺からのファウルを貰わなければならないため,先輩はどこかでタイミングをずらすはず。

 それに惑わされないように,本命を叩く!


「嘘ッ?!」


 完璧なタイミングでブロックに跳んだ俺の右手に,確かにボールの当たる感覚。

 先輩との接触はもちろんしていない。


 唖然とした表情を浮かべる先輩の前に,俺がブロックしたボールが落ちて,


 俺たちが着地するのとほぼ同時に,試合終了のブザーが響いた。


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