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8・危機

克美「よし、逃げよう。」

その一声で4人は一斉に走り逃げた。

吉和「これからどうする!?このままじゃいずれ捕まっちまうぞ!」

秀音「そうはいっても今出来る事なんてただ突っ走るしかないだろ!」

頼斗「(どうしよう...どんどん距離が詰められてる...)」

克美「こりゃ流石にキツいな...」

禾野は4人との距離を一気に詰め、担いでいる自転車を勢いよく縦に振りかざした。

吉和「ライトッ!」

吉和は頼斗を突き飛ばし、何とか禾野からの攻撃を喰らわずに済んだ

禾野「チッ、ちょこまかと...まあいい、まずは”お前”だ。」

禾野からのヘイトは頼斗へと移った

克美「頼斗ッ!逃げろッ!」

頼斗は一瞬驚いたが、すぐに体勢を立て直し即座に走り出した。

禾野「今回の”ターゲット”はお前らじゃない、命拾いしたな。」

禾野は持っていた自転車を適当に放り投げ、頼斗を追いかけ始める。

秀音「(ターゲット...?どういう事だ...?)」

吉和「ど、どうする...?あ、あのままじゃライト、殺られちまうぞ...」

放ってはいけない、考えている事は皆同じだった。

克美「そ、そりゃ助けに...!」

克美は駆け出し始めようとしていた

秀音「待て、お前も見ただろ?あの普通の人間とは思えない馬鹿力を。ここは冷静に警察に通報して待とう。」

吉和「た、確かに、お、俺もそうするべきだとお、思う」

既に冷静な2人とは反対に、焦燥感に駆られた克美は少しキレ口調で言った。

克美「そんな直ぐに警察が来る訳ないだろ!何かあってからじゃ遅いんだ!だから今すぐアイツを追いかけないと...!」

克美は落ち着かない感情に耐え切れず、走り出して行ってしまった。

秀音「克美っ!待てっ!あークソっ!」

吉和「とりあえず今すぐ警察に通報してから俺らも後を追おう。」

秀音「...そうだな」


「ハァ...ハァ...」

あれからどのくらい走ったのだろう、体感ではもうかれこれ20分程休みなしで走っている。

それでもあの大柄の男は、まだ俺を追いかけて来ている。息が上がってきた、常に全力で動いていた四肢も悲鳴をあげている、そろそろ限界だ。

それからラスト10秒、死に物狂いで走り切ったが着いた先は行き止まりだった。

どこか隠れられる場所はないか、一瞬そう考えたが大柄の男はもう既にすぐ後ろにいるので、そんなのは自殺行為に等しかった。

禾野「「佐藤頼斗(さとうらいと)」意外とすばしっこい奴だったじゃねぇか、手間取らせやがって。だがもうここで終わりだ。」

もうダメだ、もう動けない。立っているのもやっとだ。

頼斗は手のひらを膝につけて息を切らしている。

その姿を見ていた禾野はニヤつきながら頼斗に問う

禾野「もうお前はここで死ぬ、生憎ここは田舎で叫んだ所で声も周りに届きにくい。しかもお前の死体が発見されて少し騒ぎになったとしても”あのお方”が揉み消してくれる。」

頼斗「...?」

禾野「ん?ソレは一体誰なのか知りたいって顔をしているな?良いだろうどうせお前はここで死ぬんだ、教えてやるよ。」

別に俺は何も言ってないのだが、微妙に知りたいのが少し悔しい。ここは黙って話を聞くことにした。

禾野「そもそも俺は命令を受けてお前を殺しに来ている、ではその依頼主は一体誰なのか。それはだな...」

ビュッ

禾野「そうr」プスッ...

禾野は何かを言いかけようとしていた時、突然倒れた。よく見るとうつ伏せで倒れている禾野の背中には何か針?のような物が刺さっていた。

頼斗はそんな状況にしばらく困惑していたが、少し経つとその場からそそくさと立ち去った。


ザッ...ザッ...

拓真「ダメじゃないか、禾野君。そんなベラベラと喋って...」

拓真は手早く禾野を担いで、待機させていたバンに乗せた。

拓真「やれやれ...それにしても危ない所だったね、次は無いかもよライト君。」

えぇ〜、長らくお待たせ致しました。ココ最近は忙しく、あまり手をつける事出来ていませんでした。誠にsorryってとこです。取り敢えず今回からキャラ紹介をしていこうと思います。

まずこの物語の主人公の1人「海原秀音かいばらしゅうと

1話でもあった通り、彼の髪型は「マンバンヘア」というちょっと特殊なやつです。高校入ってからはずっとこの髪型であり、特に深い理由はなく彼のただの趣味です。色は黒です。

見た目はイカついものの性格は結構優しい方で、何かあった時割と気にかけてくれます。

身長は175cm、体重が71.3kg。

指に関しては、幼少期に周りからイジられていたのでコンプレックスになり、手袋を嵌めて過ごしていました。

とまあこんな所です。それでは次回も楽しみにしてお待ち下さい。

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