7・凸然
頼斗「拓真君...なんで...?」
拓真「実はね、体調崩してトイレに行った訳じゃないんだ。」
すると続けて
拓真「本当は、国語の授業が面倒だったから、学校抜け出して外でブラブラしてただけなんだ〜。」
頼斗「えっと、じゃあこの飴はその時に買ってきたやつ?」
拓真「そ〜、これライト君にあげるよ。」
頼斗「え、いいの?ありがとう!」
拓真「へへ、お気になさらず〜。」
頼斗「あ!そういえばさ!これから克美君達とお昼ご飯食べるんだけど。良かったら一緒に来ない?」
拓真「え、そうなの?それじゃあお供させてもらおうかな〜。」
頼斗「よし!それじゃ、行こっか!」
2人は足速にトイレから出て、克美達の居る屋上へと向かった。
克美「そろそろさ、その手の事。吉和に明しちまってもいいんじゃね?」
吉和「え!いや確かにずっと気にはなってたし、林での出来事も含めて興味はめっちゃあるけど...秀音はいいのか?」
秀音「ああ〜全然いいよ。俺もそろそろ話した方がいいって思ってたから丁度いいや。」
そういうと秀音は嵌めていた手袋をゆっくりと外した。
案の条、指先を見た吉和はかなり驚いた顔をしていた。
克美「あれ?この前林で見なかったっけ?」
吉和「あ...あ〜いや、あん時は突然の事で頭が真っ白になってたから、それどころじゃなかったんだよ。」
秀音「なるほどね。んでこうなった経緯とかはなくて、この指は生まれつきなんだよ。」
吉和「へぇ...あれかな?失礼かもしれないけど「特例身体障害者」...だっけ?それかな?」
秀音「まぁそんなところかな。ただ、どういう仕組みかはさっぱりわからないけど、何故か弾?みたいなのが出せるんだよね。」
克美「それを利用して1回、アイツを撃退する事に成功してるんだ。」
吉和「えぇ〜!何だよソレ!めっちゃカッコイイじゃんか!でも、撃退っていってもあれは...」
秀音「あ〜いやあの時はそこまで力を込められなかったからか、そこまで威力が出せなかったんだ。撃退というか良いの喰らわして気絶させたのは、コイツが刺された時。」
克美「でもそっからアイツから狙われるようになったんだよな。」
吉和「へぇ〜そんな裏話が...」
拓真「すごい話だね〜」
秀音「うおッ!?」
頼斗「ちょっ!拓真君!?盗み聞きしてるようでごめんね〜!なんか真面目な話してそうだったから入りづらくって...」
克美「あちゃ〜、聞かれちゃったか〜。」
吉和「まあまあ、その障害はお前が気にしているより、多分そんな大した事はないと思うぜ?」
秀音「いやそれがな、1度克美に打ち明けてからはそんなに気にしてないんだ。」
頼斗「それなら安心したよ〜!」
克美「あれってか今日アイツ達遅いな。いつもならもう...」
ガチャッ
???1「ごめ〜ん!遅くなったわ〜!」
克美「お、噂をすれば。」
???1「お!克美〜!腹はもう大丈夫なん?」
克美「おう!この通り、今はもうピンピンよ!」
???1「秀音から色々聞いてたから心配したんだぞ〜?」
克美「悪い悪い、突然の事だったからさ。」
???1「それはしょうがないんだけどさ〜、それにしても災難だったな。」
秀音「ソレはそうと随分と遅かったけど、なんかあったの?」
???1「いやさ〜聞いてくれよ〜。「タッツー」が散々トイレで時間喰わせた上に、購買に行ったら行ったで10分くらいずっと迷ってやんの。」
すると奥から
???2「いや〜トイレは腹下したもんはしょうがないとして、購買で10分はないよタッツー〜。」
???3「しょうがないじゃないか〜、いつもどっちかは無くなってる「山賊丼」と「テリチキ丼」が、まさかの今日はどっちも残っていたんだ。そんなの誰だって迷うに決まっている。」
???2「だからって10分は...あれ?初めましてかな?俺は「辰田塔矢」っていうんだ。よろしくね。」
???1「あぁ〜そうだ、俺「金川成都」!イケメンで頭も良いナイスガイだぜ。」
???3「冗談は顔だけにしておくことだ。どうもウチは「辰田勇人」という者だ。皆ウチの事は「タッツー」って呼んでいるからタッツーでいいぞ。」
成都「(冗談は顔だけって...)」
頼斗「俺は「佐藤頼斗」、「ライト」でいいよ!それでこっちは「亥作拓真」、よろしくね。」
拓真「よろ〜」
吉和「とりあえず仲間がまた増えたってことで。飯や〜!」
そうして克美達はその場に座り、他愛の無い話をして昼休みを過ごした。
そして時は流れ...
克美「よぉ〜し、やっと授業終わった〜。」
秀音「今日は真っ直ぐ帰るからな。」
克美「分かってるよ、俺も流石に学習したよ。」
吉和「へぇ〜あの克美が学習とな?珍しいじゃんか。」
克美「うっせ」
担任「は〜いそれでは皆さんHRを始めるので、一度静粛に。」
それから担任の話は5分ほど続いた。
担任「はい、ではHRを終わりにします。号令」
起立、気を付け、礼
クラス一同「さようなら〜!」
吉和「そんじゃ帰るぞ〜」
3人はそのまま廊下で頼斗達と合流し、学校を出た。
秀音「いや〜チャリどうすっかな〜」
頼斗「あんな勢いでぶつかったら多分イっちゃってるよね...」
克美「まあまあ、今度はママチャリじゃなくてもっと良いの買えよ。」
吉和「そうだぜ〜俺のチャリみてぇに、もっとイカしてるチャリ買う事をオススメするぜ。」
秀音「そうはいってもお前のはまた別格だろぉ?あれ本気で漕げば、そこらの原付より速く走れるじゃんか。」
克美「あのレベルを買うのは流石にキビィだろうな。」
拓真「そんなに良い自転車乗ってんだねぇ〜」
そんな話をしながら、しばらく歩いていると
拓真「それじゃ、今日はまた別の用事あるから。僕はここでお別れかな。」
頼斗「え、そうなの!?じゃあまた明日ね!」
克美「気を付けてな〜」
そうして拓真は別の道へと歩いていった。
秀音「にしても最近物騒な事ばかりだから、少し心配だな。」
吉和「まぁ狙われてんのは俺らだけだろうし、それに今はまだバリバリの日中だから、流石に無いでしょ。」
克美「そうだよ、これでまた襲われるようなもんなら、これから学校帰りにライトとゲーセンに行きまくってやるわ。」
頼斗「確かに結局時間帯とか関係ないなら...ってそれは流石に財布に優しくないよ!」
克美「えぇ〜...でも確かにキツいか...けどたまになら...!」
秀音「...」
吉和「まぁ...安全第一に越した事ないし、俺はオススメしねぇな。」
克美「確かに...」
頼斗「ま、まぁ何はともあれ。とにかくこの時間は安s ...」
ブォン!!
秀音「うおッ!?あっぶなッ!!」
いきなり前方から自転車が投げられてきた。
頼斗「秀音君大丈夫!?」
克美「次は何だ〜?」
吉和「投げてきた張本人は、あのデカブツで違いなさそうだな。」
禾野「見つけたゾ...邪魔虫どもめ、ここで全員まとめて殺してやるッ!!」
克美「なんで日中にも関わらず、こんな周りに人が居ないんだ...?」
秀音「今はそんな事より、アイツをどうにかした方が良さそうだな。」
禾野「お喋りは終わりだァ!さぁ、死ねぃッ!!」
因みに「辰田勇人」と「辰田塔矢」は兄弟とかではなく、たまたま同じ苗字だったってだけの設定なので、特に気にしないで下さい。では引き続き、「カインズ・ガン」の方をこれからもよろしくお願い致します。あ、てか読者の皆様、明けおめことよろでございます。




