4・急転
あれから数日後…
克美「ふぁ〜あ、GWよりも休み短かったなぁ…。こちとら腹刺されてるってのに、なんで直ぐ治っちゃうかねぇ〜。」
秀音「それは俺らの方がよっぽど疑問に思ってるよ。ホントによくアレで無事だったな。」
吉和「まぁ、刺され所が良かったんだろ。」
克美「かな〜。まぁ、なんにせよ死ぬよりマシか。」
秀音「その通りだよ。」
その後は普段通りに授業を受けて、いつの間にかHRの時間になっていた。
担任「ハイじゃあ最近ここら辺物騒だから、気を付けて帰るように。ハイ号令!」
起立、気を付け、礼。
一同「さようなら!」
吉和「よっしゃやっと終わったな!そんじゃ
帰ろうぜ〜」
克美「ちょっと待てよ、今日このまま久しぶりにゲーセン行かね?」
秀音「おいおい、そうやってすぐ散財するんだから。しかも''あんな"事があってばかりなんだ、今日の所は真っ直ぐ帰ろうぜ。」
吉和「まあまあ、俺も最近行けてなかったし?せっかくみんな暇なんだから、偶には硬いこと言わず行こうぜ?」
克美「ほら、常時フリーヒューマンの吉和がそう言ってんだ。せっかくなら行こうぜ?」
吉和「シバく。」
秀音「…(呆れ)。分かったよ、但し5時には解散だ。いいな?」
克美「おkおk、こうなりゃ決まりだな。早速レッツゴー!」
そう言って克美はまるでメロスのような速さで教室を出ていった。あんなに速い克美はこれまで見た事がない。
吉和「アイツ…怪我の治りも早けりゃ足も速いってか?」
秀音「(不安だな…何か胸騒ぎがする…)」
そして数分後…
克美「うっひょ〜!久しぶりのゲーセンはやっぱ耳に優しくねぇな〜!」
秀音「もはや喜んでんのかよく分かんねぇ感想だな」
吉和「本人が楽しめてるなら何でもいいんじゃね(適当)」
秀音「とりあえず俺はスロットでもやるかな」
吉和「じゃあ俺はワンマンミッドナイトやってくるわ」
克美はもう既にはぐれていた。
その頃一方…
仁治「見つけた…1人知らない奴が混じってるがどうでもいい。しかしここは人が多すぎる、コイツらが出るまでひとまず待機しよう。あの時の屈辱…ここで晴らす…!」
そして数時間後…
吉和「おいおいおい、随分とガッポリバカみてぇに稼いでるじゃねえか!?」
秀音「うぉっ、吉和かコレ凄いだろ〜」
そこには大量のメダルが詰まったトレーが何段も
あった。
秀音「やっぱこの店で1番稼げんのはアナザーゴッドクロノスなんだよなぁ〜」
吉和「こりゃパネェわw」
秀音「あれ、てか克美は?」
吉和「あぁ、克美なら相変わらず太鼓の超人やってたぞ。珍しくムズそうなのフルコンしてた。」
秀音「ほぇ〜上達してんだねぇ〜」
吉和「てかさ、そのメダル集めたは良いけど。何に使うの?メダゲー?」
秀音「いや、メダゲーは手が汚れるからヤダ。」
吉和「え、じゃあ何に…」
秀音「貯金する。」
吉和「貯金した所で使わないのなら意味ないんじゃないの?」
秀音「勿論!俺はメダルがいくら集まろうが集まらなかろうが、スロットで当たり引いて脳汁ドバドバ出来りゃそれで良いのさ。」
吉和「おいおいマジかよ…あんな5時には帰ろうとか真面目な事言ってたヤツが1番狂ってるってどういう事だよ…」
秀音「あっ!待て今何時だ!?」
吉和「あ、そういや今は…6時だ!!」
秀音「おいおい最悪だよもう、そしたらもうズラかろう。メダル入れてくるから克美呼んできてくれ。」
吉和「おけ」
秀音「(マズったなぁ…あの日、まだ日が昇ってるのにも関わらず襲われたっていうのに、更に暗くなってしまったらもっと危険じゃないか…どうするか…)」
一方、克美の方では…
克美「ありゃ!?今抜けやがったな!?せっかく難所通ったのに…萎えるわ〜…」
???「うわぁ〜これは酷いっすねぇ〜…今のメンテのせいでしたよね?」
克美「え?あぁそうなんすよ〜コイツこんな肝心な時に抜けやがって…そちらも趣味でこのゲームを?」
???「あ、はい。だいたい5年程前から…」
克美「え!?5年前って僕と一緒じゃないっすか!」
???「え〜!凄い偶然ですねwお互い頑張りましょうね!」
克美「そっすね!これも何かの縁かもしれないんで良かったらLOIN交換しません?」
???「いいですよ〜!是非交換しましょう!」
克美「おkおk!そしたらこのコード読み取ってもらって…ん?"佐藤頼斗"?」
頼斗「あ、それ僕の名前です!良ければライトって呼んで下さい!」
克美「おkっす!俺は克美紫遠って名前っす!克美って呼んで下さい!因みに失礼かもしんないんすけど齢の方は…?」
頼斗「あ、17です!高2です!」
克美「え!一緒じゃん!俺16だけど高2だよ!タメでいこうぜ!」
頼斗「えぇっ!これも凄い偶然だね!wじゃあこれからよろしく克美君!」
克美「こちらこそ宜しく!」
頼斗「じゃあ俺はそろそろ帰らないといけないから、また今度遊ぼう!」
克美「おk!また今度〜」
それから頼斗は荷物をまとめて帰って行った。
それから数秒後再び100円を筐体に入れようとしたところで…
吉和「あぁ〜!待て待て入れるな克美!」
克美「ビクッ!、んだよびっくりしたなぁ。」
吉和「時間見てみろ!」
克美「えぇ?時間はまだ…ありゃもう6時か。」
吉和「ありゃもう6時か。じゃねぇよ!外もう真っ暗なんだって!」
克美「はァ!?いうてもまだ春だしそんな…あ〜…暗いわ…。」
吉和「とりあえず荷物まとめてさっさと帰ろう。色々あってばかりだろ?」
克美「そうだな、流石にもう帰ろう。」
そうやって荷物をまとめていると秀音も戻って来た。
秀音「克美っ!ホントすまん!俺が時間に気を付けていなかったばかりに!」
克美「いやいやコレばかりは誰が悪いとかないから…いつもより気を付けて帰れば平気だろ?」
秀音「それはそうかもしれないけど…!」
吉和「まぁとりあえず今日は俺もついてくからさ、一旦落ち着けって。」
秀音「そうだな…済まなかった。」
克美「とりあえず帰りましょうか。」
それから俺はすぐ店を出たがやはり、外はもう暗くなってしまっていた。
克美「うわぁ〜マジで真っ暗じゃんか。こりゃ襲われっゾぉ〜」
秀音「克美、いくらメンタル強い方だとはいえ不謹慎。」
吉和「これもうメンタル強いとかそういう次元の話じゃねえだろ…」
克美「そーりーそーりー。直ぐに治っちまったもんで、あんま大事だと思ってなくてさ。」
秀音「とはいえ自分でネタにするか?普通…」
吉和「本人が良いんなら良いんじゃね(適当)」
それから数分後…
克美「あのさぁ…いつまで着いてくんのさ!?俺はガキじゃないんだぞ!?こんな林道くらい1人で通れるわ!」
秀音「だからお化けとかそういう次元の話じゃないんだって、こんなあからさまな林道いつ襲われたっておかしくねぇだろ?」
吉和「まぁ確かに、そこら辺適当に掘れば1人分の白骨死体くらいは見つかりそうだな。」
克美「変な事言うなって…お前のせいで余計空気が…」
秀音「おい待て、さっきからなんかおかしくないか?」
吉和「やっぱそうだよな。」
克美「そんな事言ってまた俺を怖がらせようと…」
秀音「いやそんなんじゃない、大マジ。」
克美「お前、その感じ。本気だな」
吉和「なんかさっきからガサガサって…」
その時…
ガシャァァー!!
克美一同「うわぁー!!!」
ビッッ!!
克美「っっ!!またかよ…!」
克美は腕を切られ、血が滴っていた。
秀音「大丈夫かっ!?誰だテメェ……っ!」
仁治「もう忘れたか…?あんなに楽しい思い出を作ってやったっていうのによ。」
吉和「なっ…なぁ?コイツがお前らが言ってた…」
克美「そうだ…コイツが1度俺の腹に風穴開けやがったクソ野郎だ…!」
吉和「どどどっどうする???」
秀音「こうなったらもう戦うしかないだろ…」
仁治「へぇ、ただのガキが俺に本気で勝てると思ってるのか滑稽なもんだな。」
秀音「はっ!そちらこそもう忘れてるようだな。不意突かれて良い一発貰っちまったのはどっちだったかな?」
仁治「あれはただの事故に過ぎない、1度お前の能力を知ってしまえばもう当たることは無い。よって君らはここで終わりだ。」
秀音「(クソッ、何かないのか…。あの時撃てた弾が今出るかも分からないし、仮に出たとしても今回ばかりは当たる気がしない…!)」
吉和「(おい!秀音!どうすんだよ!)」
焦燥に駆られた眼を秀音へ向けた
克美「なぁ…オイ、なんでお前はそんな執拗に俺らを狙うんだ?そんなにコイツの"指"が気になるか?」
仁治「どうせお前らはここで死ぬ、今更聞こうが意味無いだろう。」
克美「頼むよぉ〜、逆にどうせあの世に行くなら冥土の土産くらい持っていきたいさ。」
仁治「…終わらせるためだ。」
克美「ほぉ〜?」
仁治「さぁもういいだろう、死ね。」
そう言って腕から"2本の長い針のようなもの"をを生やし、俺らを斬り殺そうとした。
吉和&秀音「もうダメか…」
克美「おいおい待て待て待て、てかさ」
仁治「なんだ、往生際が悪いぞ。」
克美「そもそもコイツの指治ったって話したっけ?」
秀音「(克美何言ってんだ…)」
仁治「嘘も程々にしろ、じゃあなぜ今コイツはあの時と同じ手袋をしている?」
克美「察しが悪いなぁ〜手術の跡を隠すために決まってるじゃないか。」
秀音「(なるほどそういう事か。ならやってみるしかないな…!)」
仁治「ほう?それでは見せてもらおうか。手袋を外せ。」
スルスル…
秀音「あいよ、外したぞ。これで見えるか?」
仁治「暗くてよく見えん、何か明かりを寄越せ。」
克美「はいはい、ホント我儘なおっさんな事…ハイ、これでどうだい?」
そして秀音の指がスマホのライトで照らされると
仁治「ッ!!テメェら!!」
克美「お前マヌケだね。」
秀音「喰らえッ!!」
バギュュューン!!!!




