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5・進展

克美「よしッ!走れッ!」

秀音「吉和ッ!行くぞッ!」

吉和「おっおう!」

そうして3人は死に物狂いで逃げ走り出した。

吉和「おいおい!どういうトリックなのかは知らねぇけどさぁ!?あんな事してホントによかったのかよ!?」

克美「しょうがねぇだろ!?ああしなかったら逆に俺らがやられてたんだっ!てか秀音、お前チャリは!?」

秀音「あんなもん漕いでたら最高速度出す前に追いつかれちまうから置いて来た!しかも前ほど手に力を込められなかったから、そこまで威力が出せなかった気がするッ!」

克美「おいおいマジかよ何してんだよッ!?アイツが乗ってきちまったらどうすんだよ!?」

吉和「とりあえず何がどうなってんのは知らねぇけど今は逃げる事最優先だっ!」

秀音「そうだッ!今はチャリなんて気にしてる場合じゃねぇ!しかも乗ってくるとかそんなアホな事…」

仁治「ハァハァ…テメェら!!待ちやがれェ!!」ガラガラ…

克美「ハァ!?マジで乗ってきてんじゃねぇかよ!?」

秀音「アイツバカだろ!?ロードバイクならまだしもママチャリだぞ!?」

吉和「こんな状況で笑わせんじゃねえ!」

すると走っている方向の奥から…

???「誰かぁー!!!助けてくれぇェ〜!!」

克美「次は何なんだよ!?また違う敵か!?」

秀音「次が来ようとやる事は同じだ!次は全力で撃つッ!」

克美「いや待て…!アレ、ライトか!?」

頼斗「誰かァ〜!!!助けてぇ〜!!」

吉和「よく見たら奥にももう1人…」

晃士「おい待てぇクソガキ!!」

克美「あ〜もう終わってるわ、とりあえず敵ってのは分かった。」

振り返って反対方向に逃げようとしたが、こちらにはコート野郎が居る。まさに詰んでいた。

秀音「俺ら八方塞がりだな、終わりだよもう。」

頼斗「人だ!良かった、変な奴に追われてるんだ助けてくれ!って君はさっきゲーセンで…」

克美「そうなんだ、俺らも今ゲーセンからの帰りだったんだけど、こっちからも追われててな。」

吉和「そう、簡潔に言えば終わりって事。アッチに行く前に仲間が増えて良かったよ!」

克美「冗談はそこまでにしとけって、まだ何か方法が…」

晃士「やっと追いついたぞクソガキめ、手こずらせやがって。」

秀音「もうダメか…」

その時…

仁治「このクソッタレどもッ!!逃げんじゃねえ!!」ビューー!!

自転車は勢いに乗ったまま5人の方へと突っ込んだ。

克美一同「うわぁッ!!」

克美・頼斗・秀音・吉和は無事に避ける事が出来たが、晃士は走り疲れた事もあってか、暴走した自転車を避ける事が出来なかった。

晃士「ブフォォッッ!!!」

勢いよく自転車が晃士に衝突する。

仁治「ハハッ!!ざまぁねぇな!これで観念するんだなッ!このクソッタレども……は?鶴野ナントカだったか何だかは知らねぇがテメェが何故ここに居る?」

晃士「ヴッおッお前こそッなんでここに居るんだッ?」

仁治「俺は命令受けてここに来てんだ、まさか俺の手柄を横取りしようとしてんじゃねえだろうな!?」

晃士「なわけねぇだろ…しかし、何がどうあれ俺にこんな被害与えておいてタダで済むと思ってんじゃねえだろうな?」

仁治「なんだ?やるってのか?」

晃士「あぁ…あの時とは違って邪魔はいねぇ、良い舞台だ。ここで立場を分からせてやるよ。」

仁治「上等だ、やってやる。」

そう言って2人は道のど真ん中で殴り合い始めた。

克美「アイツら、俺らの事忘れてるっぽいし。このままズラかろうぜ…」

秀音「そうするか…」

そうして自分達とは反対側に避けた2人に合図を送って、静かに逃げ始めた。


それから数分後…

克美「フゥ〜死ぬかと思ったわ…」

秀音「ホントにそう、今回はマジで終わったかと思った。」

吉和「アイツらアホっぽくて助かったな…」

頼斗「いきなり出くわして急に蹴ってくるなんて正気じゃない…」

克美「それは災難だったな…大丈夫か?怪我とかはしてない?」

頼斗「うん、すかさず避けれたから良かったけど。もしあのまま当たってたらと思うとゾッとするよ…」

秀音「話遮るようで悪いんだけど…2人は知り合いなの?」

克美「あぁ紹介がまだだったな。さっきゲーセンで知り合ったんだ。同じ高2の"佐藤頼斗"っていうんだ。」

頼斗「よろしくね。」

秀音「俺は海原秀音っていうんだ。よろしく」

吉和「俺は須永吉和、よろしく〜。」

克美「とりあえずなんで頼斗までアイツらに追われてるのかよく分からないが、これからお互い気をつけていこう。」

頼斗「そうだね、まさかこんな事になるとは思ってもいなかったよ…」

秀音「ホントになんなんだろうな、チャリ壊されたし…」

吉和「とりま今俺らは危険な状況に犯されてるってのは確かだ。これから厳重に警戒していこう。」

克美「そうだな、とりあえず今日はこれで解散しよう。帰りは充分に気を付けてくれよ。」

秀音「あいよ、そっちもな。」

吉和「そうするよ。」

頼斗「うん、気を付けるよ。」

克美「ではまた明日!」


翌日…

克美「いやぁ〜昨日は災難だったな〜。あれから俺は怖すぎて夜しか眠れなかったよ。」

秀音「健康そうで何より。」

吉和「あれっ、てか腕は?」

克美「ん?あぁもうカサブタ出来てるよ。」

秀音「ホント傷の治り早ぇな。」

克美「いやまぁ、健康だし?」

吉和「健康とかそういう次元なの?」

克美「知らね」

秀音「何はともあれ重傷じゃなかったなら良かったよ。」

数分後…

担任「ハイじゃあ次の授業は移動教室だから、早めに準備して向かうように。号令ー」

起立、気をつけ、礼

クラス一同「ありがとうございました〜」

吉和「次実験じゃん、何やんだろね。」

秀音「さぁな、カエルの解剖とか?」

克美「カエルの解剖とか、この時代でやんの?」

吉和「流石に厳しいって。」

秀音「ならニワトリの頭とか?俺のお母さんはやったって言ってたぞ。」

吉和「もっと厳しいって。」

克美「だからこの時代には適してないだろ…」

秀音「とりあえずそろそろ移動するか」

吉和&克美「そうだな」

そう言って3人は教室を後にした。

そして、理科室に向かっている途中…

克美「そんでめっちゃ良いところだったのに、あの台抜けやがってさぁ…普通に…」ドスッ!

???「あ!すみません…大丈夫でしたか?」

克美「あ〜いえいえこちらこそ余所見してて…ってアレ!?ライト!?」

頼斗「えぇ!?」

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