10・疑惑
PM12:50、学校の屋上にて
秀音「よ〜し頂きま〜す!」
金川「いや〜腹減った〜。あれってか今日克美は?」
吉和「詳しくは知らんけど、遅刻するらしい。まあアイツの事だし寝坊だろ。そっちこそ塔矢は?」
金川「あ〜塔矢はなんか用事あるって言って、どっか行っちゃったよ。」
吉和「なるほどね」
ライト「にしても克美君...何かあったのかな...?ほら、最近ロクな事起きてないし...」
タッツー「んん?何かあったのかい?」
何も知らないタッツーが興味津々に聞いてきた。正直話すべきか悩んだが、ここは話すことにした。
秀音「実はな、ここ最近変な奴らに狙われているというかなんというか...よく殺しにかかって来るんだよね。」
金川「ファ!?その変な奴らっていうのは誰だよ!?」
そういえばコイツも現場に居なかったから知らないんだったな...
秀音「そんなの俺も知った事じゃねぇよ...」
タッツー「どこかで恨みを買ったとかではないのかい?」
秀音「ん〜思い当たる事は何も...あ」
金川「その感じ、何かやらかしてるな。」
今思えばあの日からだ、アイツに指の事を明かしてからだった。
秀音「前にさ、お前らに俺の指の事を明かしたよな?」
金川「え、いやなんも聞いてないけど...」
タッツー「ん?何の話だい?」
あれ、前に盗み聞きされていたような...
ライト「秀音君...それってさ、もしかしてだけど僕と拓真君が盗み聞きしちゃったやつじゃないかな...?」
秀音「あ」
金川「ところで、その指について詳しく聞かせてもらおうか。」
タッツー「勿論ここで逃げるような事はしないね?」
あは〜^^wwww終わった〜wwwもう完全詰みっすわwww
俺は諦めて全て話した
金川「ほえ〜そんな事が...」
タッツー「ふむ...実に興味深いな」
秀音「メカニズムは自分でもよく分かってない」
タッツー「今度ウチの家に来て少し研究しても良いかい?構造が解明出来るかもしれない...」
秀音「ま、まあ良いけど解剖とかは勘弁してくれよ?」
タッツー「そこは安心してくれたまえ、ウチにはX線検査装置がある。それで少し君の手腕をパシャリと何枚か撮らせてもらうだけで済むさ。」
秀音「お、おう...それなら安心できるな(?)」
そういえばタッツーの親父が研究者だったんだっけな...それならX線なんたらがあっても違和感は無い...のか???
金川「とりあえず指の件は済んだとして、何をやらかしたの?」
秀音「あ〜いや、やらかしたと言っても知らない男の人に指の事を明かしただけなんだ。」
金川「いや絶対それだろ。何してんのよ」
秀音「いきなりとんでもないを圧をかけて聞いて来るもんだったからさ...その結果克美を危険に晒してしまった訳だけど...」
金川「まあ何はともあれそりゃ大変だったな、そうなると克美が心配になってきたな...」
すると、いきなり屋上のドアが勢いよく開いた
克美「おはよう!諸君!いかがお過ごしかな!!!」
一瞬教員かと思って驚いたが、克美だと理解した途端に少し安堵した。
金川「バカっ!声デケェよっ!バレちまうだろっ!」
ライト「おお!克美君おはよう!」
拓真「おはよー」
吉和「随分と遅かったじゃねぇか!」
タッツー「ご無事なようでなによりだよ」
克美「んな事より聞いてくれよ!実はさ...」
「彼女が出来た!!??」
克美「そうなんだよー、昨日バ先で知り合って連絡先交換して、家帰ってからずっと通話してたら夜遅くまで続いちゃっててさー。」
ちょっと羨ましい
金川「くぅ〜!先越されたか〜!!」
吉和「クソ!妬けるぜ!」
タッツー「(次に製作するのは家を一つ、いやちょっとした施設を粉微塵に出来る程度の爆弾にしておこうか...必要材料はと...カキカキ)」
ライト「と、とりあえずおめでとう!」
拓真「(テリチキ丼おいしい...モグモグ)」
秀音「え〜と、じゃあこれからデートの予定とか立てるのかな?」
克美「いや、実はもう日程は決めてあるんだ〜」
金川「早っ!」
皆で楽しく会話をしていたその時...
「キャーーー!!!!」
遠くの方から女性の叫び声が聞こえてきた、体育館の方からだった。
金川「なんだなんだ???」
ライト「物騒だね...」
克美「もう、なんなんだよ...」
タッツー「遊びにしてはシャレで済まない声量だね...妙だ。」
吉和「どうする、行ってみるか...?」
行ってはマズイという直感はあったが、それよりも好奇心の方が勝ってしまっていた。
秀音「行こう」
皆は急いで弁当を片し、すぐに声がした方へと向かった。
すると校門の近くには救急車が停まっており、体育館の出入り口前にはもう既に人だかりが出来ていた。
このまま何もせず突っ立っていても埒が明かないので、そこら辺の人に聞いてみる事にした。
秀音「すみません、何があったんですか?」
男性「いや〜なんか人が血ぃ流して倒れてたらしいっすよ。」
秀音「マジっすか...」
すると、中から救急隊員が人を運んで出てきた。
運ばれていたのは塔矢だった。
PM12:40
???「よ、塔矢」
塔矢「お、○○○。どうしたの?」
???「後でちょっと手伝って欲しい事あるから体育館来てくんない?」
塔矢「いいけど、何やんの?」
???「ちょっとした片付けだよ、じゃよろしくね。」
PM12:55
塔矢「○○○〜、来たよ〜。」
誰もいない。呼びかけても帰って来るのは静寂だけだった。
塔矢「○○○〜?」
グサ
いたい
いきなり後ろから何かで刺された
塔矢「ゔ」
グサグサグサ
何度も背中を刺された、必死の思いで自分を刺したであろう人物の顔を見ると。
それは...
PM13:20
何故塔矢が...
辺りを少し見渡してみると、屈んで泣いている女性がそこに居るに気づいた。
何か知っているかもしれない、そう思って話しかけてみた。
秀音「あのすみません、この件について何か知っていますか?」
よくみると、この人は前に表彰されていた女子だった。だが今はそんなのどうでもいい
秀音「もし何か知っていたら教えていただけませんか?」
すると、その子は涙を拭いながら怯えた様子で口を開き始めた。
女子「わ、私は、自販機で、ジュースを、k、買おうとしてたんです。」
続いて女子は喋り続けた
女子「s、そしたら、た、体育館の、ドアが空いていることに気づいて、覗いてみたら、k、急に男の人が、t、飛び出してきて、私とぶつかったんです。」
少し落ち着きを取り戻し、まだ話は続いた
女子「その時はあまり気にも留めなかったんですが、いざ中を覗いてみるとそこには血を流して倒れている男性がいました。」
秀音「因みにその時ぶつかった人の顔を覚えていますか?」
女子「はい、少しだけ覚えて...」
するとその女子は何処かを見つめたまま止まってしまい、小刻みに震え出し始めた。
秀音「あの...大丈夫ですか?」
すると、女子は指を指して震える口を開いた
女子「あ、あの人です...!」
指が指す方向には、克美が立っていた。
どうも、綺羅翠です。
予定では約2週間くらい前に出す筈だったんですけど、描き込み中に保存をせずに1度日を跨いでしまったせいで、完成した1話分丸ごと吹っ飛んでしまい予定よりもだいぶ時間をかけてしまいました。大変申し訳ないです。
ですが没となった元の話よりも、今回の話の流れの方がこの先の話を展開しやすかったので結果的に良い失敗だったのかもしれません。
とりあえず言い訳はここまでにして、キャラ紹介に移ろうと思います。
「須永吉和」
性:男
身長:167cm
体重:56.7kg
体型:普通
齢:17
何処にでも居るようなただの一般人。海原秀音との付き合いは実は一番長い。
視力はあまりよくないため常に眼鏡をかけている。
それでは読者の皆様、また次の話で会いましょう。ご愛読ありがとうございました




