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32話目

長くなったのでキリがいいところで一回切ったぞ。

ちなみにそろそろ春休みが終わりそうなので更新速度が下がります。

春休みが終わるまではドンドンあげるぞ!

 お風呂で逆上せちゃったあたしは午前中で回復したけど、様子を見るために午後までログインはしないようにした。問題の先送りとも言う。

 かわりに夏休みの宿題を進めて、3分の1が終わる頃には正午を過ぎていた。

 そしてお昼ご飯の冷やし中華を食べて、ログイン。ログインすると、あたしはなにもない灰色の空間で硬い床? に寝転がっていた。

 ゆっくりと起き上がって周りを見渡す。


「ここはどこだろう? って痛!? なんか体が痛い!?」


 いや、なんで? ハッ! まさか硬い床で寝てたから、体が痛くなってるとかそういうあれ!? あれってゲームでも適応されるの!?

 というか本当にここはどこ!? バグの空間!? ええい、鑑定!


――――――――――――――――――

仮称:メリーの幽世

メリーの個人フィールド。

名前を決めることでフィールド設定がメニューに追加されます。

――――――――――――――――――


「あっ……」


 そう言えば昨日幽世の鍵を使ってそのままログアウトしたんだった。なにも設定していないから灰色の空間だったんだ、納得したかも?

 あたしは腕を組んで首を何度も縦に動かすと、メニューを開いた。とりあえずフィールドの名前を考えなきゃ。

 幽世成分は何かしら残した名前がいいなー。


「幽世は別名常世……常世は常に夜の世界。夜と言えば妖怪や都市伝説のフィールドだし、そっち方面かなー?」


 でも単純に《夜》だと味気ないしちょっと捻って《ルーナ・ノヴァ》、どこかの言葉で新月を意味する言葉にしよう。新月は月の光もない本物の暗闇、怪異たちの独壇場だよ! というわけで決定!

 あたしはメニューから呼び出したフィールドメニューの欄から名前を選択して、さっき決めた《ルーナ・ノヴァ》を入力して決定を押した。ここまで30秒もかかっていない。やったねアヤ! 黒歴史が増えるよ!


『幽世の名前を《ルーナ・ノヴァ》に決定したよ! 幽世メニューが追加されたよ!』

『幽世はプレイヤーの好きなように変えることができるよ!』


 幽世メニューなるものが追加されたらしいので、それをメニューから開いて扱ってみる。

 ふむふむ、意外となんでもできる上にどんな環境にしても見た目だけらしく、なんでも育てることができるらしい。

 例えば辺り一帯を火山にしてもチューリップを育てることができるらしい。いつか使うことがあるといいね、これ。

 あとは広さだけど最初は半径5キロメートルの円らしく、課金すると広がる。

 大体1キロメートルで樋口一葉さん─もうすぐ津田梅子さんになるんだっけ?─くらい。

 中学生のあたしには高すぎて手が出せないよ! お小遣い何ヵ月分だと思ってるの!? まあ、今でも十分広いから課金はしなくていいや。


 色々と操作してみて最終的に、天候は《常時新月の夜:快晴》で地形は全体を森にして中心から1キロメートルを切り開いた感じにして固定する。動物の類いはどうやらテイムモンスターや召喚モンスターじゃないと出せないらしいのでなしで。

 あとは中心に《ホームの種》を使用して、ホームを作成。

 ホームの外見を森にある木より大きい木にして、根っこの部分にあたしが2人くらい一気に通れるくらいの大きさの扉を作る。

 そして中身を2階建てに変更して、ログハウスをイメージして作成。


 1階は謎原理になった暖炉が玄関から見た時に奥にあって、その少し前にテーブルを置いてそれをL字で囲むようにソファーを設置する。ソファーがない方には、壁にしっかりとつけて本棚を2つ設置しておく。

 そして玄関のすぐ横に踊り場付きの階段を設置して、手すりもしっかりつけておく。

 2階は部屋を3つ作っていて、1つはあたしの寝室であの洋館の部屋をイメージしたせいか間取りが一緒になってしまった。

 もう1つは総合生産部屋で一番広い部屋になっていて、どの生産もできる上にテキスト通り生産セットがついてきていた。

 最後の1つは物置で、木箱が何個も置いてある。しかもヘルプによるとこの木箱は見た目以上に入れることができる上に何個かに1個時間停止がついているらしい。一番有能な部屋だった。

 よし、マイホーム完成!


 あたしがなんでここまで急いでマイホームを作ったのか、それを説明するときが来たらしい。

 まあ…………ぶっちゃけると。

 新しい装備を作りたいんです、あたし。

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