121話目
できるだけ一話一話の文字数は二千字以内に収めるようにしているので、書きたいところまでは書けていないけど投稿してしまえ!
正面からギルドに入るのは、もしかして初めてなのでは?
あたしは今更ながら、そんな事実に気づいてしまった。
「いや、初日からPKしちゃったから行くに行けなかったし、初日は裏口に案内されたから仕方ないわけで……はっ!? やっ、やっぱりPKだから門前払いされるのかな!?」
「はいはい、私のパーティーが一緒にいれば何とかなるって」
「こいつ急にどうしたんだ?」
アヤに宥められた上に、カジキに哀れみの目を向けられてしまった。いや、街の中にこんな長時間いたことがあまりにも無さすぎて、大丈夫なのかなと。
そ、それにやっぱりPKだから普通にしていたら結構注目されちゃうし、皆からしたらあまりいい視線じゃないんじゃ……。
そんなことを口に出さずに考えていたら、いつの間にかギルドに着いてしまった。
「普通に……声に出て……いたよね……?」
「しーッ、言わなきゃバレないんだから言っちゃダメよ。それにしてもさっきから何かと卑屈というか、なんか自虐しすぎじゃないかしら? というかなんで考えていることをそのまま声に出しているのか、それが分からないんだけど?」
「セフィール君も、ユーリさんも、聞こえてるんだからね!?」
そして考えたことが全て声に出ているのは、あたしにも分かんないから!
そんなこんなでギルドに着いたけど、使い古された木製の扉があって、ボロボロだけど頑丈そうな石造りの建物だってことしか分からない。うん、あたしの偏見だけどギルド感はゼロだね!
「とんだ偏見もあったもんだな」
「うっさい!」
「はいはい、まだイライラしているのは分かってるけど、あんまり当たっちゃダメよ?」
「むっ、アヤが構ってくれるなら頑張る!」
「グハァッ!?」
「ア、アヤー!?」
あたしが頬を膨らませてそっぽを向きながらそう言うと、アヤが鼻血を出しながら倒れた。
セフィール君はなぜか遠い目をしているし、カジキとカオリはそのセフィール君の肩にそれぞれ手を置いて「ドンマイ」と言っているし、アルちゃんは自身の体を抱いたままクネクネして興奮している。
アヤの心配をしてくれるのは、ユーリさんとクータロさんだけだった。な、なんかアヤが可哀想になってきちゃうんだけど。
「いや、どう見てもこれやったの嬢ちゃんだろ?」
「あたしはそれでもやってない!」
「「それは痴漢冤罪のドキュメンタリー!」」
「うわ、どっかで見たぞ、これ」
「天丼……ネタかな……?」
「無視されてるわよ、あんた」
うん? なんかあたしたちに混じって、誰かいない?
振り返ってみるとそこには、頬に傷をつけた懐かしの強面と低身長の割に大きな胸部装甲を持った、これまた懐かしの美人さんがいた。
「ゲイツさん、ミーシャさん!」
「よお、久しぶりじゃねーか嬢ちゃん」
「1回目以降、全然来てくれないものだから『俺、なんかやっちまったかなぁ……』って、ゲイツが心配してたわ」
「そうなんですか!?」
「そんなこと言ってねーよ!?」
「あ、そうですよねー」
そう言われていたら罪悪感っぽい何かがあるから、何も言われていない方がいいかなぁ。
ちなみにここまでで誰か思い出した人はいるだろうか?
2人は、ゲイツさんとミーシャさん。今目の前にあるギルドのマスターと、その秘書的ポジションの人だ。ログイン初日にあたしに声をかけてくれた親切な人でもあり、ギルドの存在を教えてくれた恩人のような人でもある。
ちなみにあたしは初日以降来れていないので、割と恩知らずかもしれない。あー、だからあまり時間をかけたくなかったのに……。
「……おい、フラペチーノはどうした。フラペチーノは」
「いや、だからフランクだよね!? そんなカフェな感じじゃないって、前に言わなかったかな!? いや、そういえば言ってはいないね!?」
「よし、それでいい」
「いや、これでいいの!? ハッ!?」
いつの間にか普通に敬語抜きで話していた。こ、これが誘導尋問? なんて恐ろしい方法なんだろう。
「いや、ちげーよ! というかなんでギルマスとそんなに仲良いんだよ!?」
「あ、説明してなかったっけ? ギルドを見つけたのは私じゃなくて、メリーなんだよ? それもギルマスに教えてもらって」
「説明されてねぇ!」
カジキとクータロさんの、ツッコミの声が木霊した。
Twitter始めました。
アカウントは@jisinaru_46buta
名前は自信だけはある白豚、そのまんまだな!
感想、評価ポイント待ってるぜ!←ここまでテンプレにする予定。
https://twitter.com/jisinaru_46buta?s=09
↑URLまでテンプレにすることに




