116話目
友だちからVTuberしようぜって誘われたんだが……今ってそんなにVTuber簡単にできるのか……?教えて、エロい人!
サメが完全にこっちをロックオンしていたので、急いで足の遅いシイちゃんの首根っこを掴み後ろに走り出した。
なんかみんなで歩き回ったら、いつも逃げることになってないかなぁ!?まだ2回目なんだけどさぁ!?
すぐ後ろからサメが迫ってくる気配がする……って、サメ速くないかな!?
「総大将、ちょっとワタシも運んでください!」
「シキちゃん、冗談は後にしてくれるかな!?」
「冗談じゃないです、ワタシは至って真面目です!」
「あー、もう!」
横を走っていたシキちゃんが運べというので、とりあえずその腰を抱える。
一人一人が軽いとはいえ、二人同時に抱えるのはキツいんだけどなー!?
「な、なんでこんな持ち方なんですかー!?」
「これが一番早いからだけど!?」
「ええい、ワタシが舌を噛んでも知りませんからね!?」
「それは抱えられる側じゃなくて、抱える側のセリフだよ!?」
というか結局なんで抱えさせたの!?そんなに走りたくなかったの!?確かに着物とか走りにくいかもだけど、だからってあたしに抱えさせる!?シシ君に頼みなよ!?
走りながらそんなことを思っていると、サメの気配が少し離れた気がした。
後ろをチラッと見てみると、速度が少し遅くなっている。なんで?
『……みののろいものはない、どうしてそんなにのろいのか。なんとおっしゃるうさぎ……。』
「ん?これって……?」
横から聞こえた歌声に、思わずシキちゃんの方を見る。
それに気づいたシキちゃんは、目線を合わせてニコッと笑う。
「え、なにその笑顔可愛い。って、そうじゃなくて!なにそれ!?」
「《童謡》のスキルだねー。」
「そういえばそんなスキルあったね!?」
忘れていたけど、シイちゃんたちもスキル持ってたね!?使っているところほとんど見てない気がするけど!
「ちなみにゾンビたちに追われていた時も使ってましたよ。」
「あ、もう歌わなくていいんだ?」
「いえ、効果は歌ってる間だけです。」
「じゃあ喋ってないで歌ってよ!?」
サメの速さが元に戻り、近づいてきたけどシキちゃんがまた歌い始めたからか、また遅くなる。
心臓に悪いからやめて欲しいな……ホントに。
それにしてもゾンビたちの時も使ってたんだ……気づかなかったなぁ。
歌っている童謡はうさぎとかめだね。敵の素早さを下げる感じかな?
絶対にその効果は間違ってると思うんだけど……まあ、いいか。
「と、とりあえず今のうちに逃げるよ!」
「「「「「はーい!」」」」」
「シキちゃんは歌っててってば!?」
結局10分くらい逃げて砂漠を脱出すると、あのサメは踵を返して帰って行った。
あのサメなんだったんだろう?明日アヤに聞いてみようかな。あれがいっぱいフィールドにいるって言われたら……砂漠に行くのはやめよう、うん。
とりあえず今日はもうログアウトしよう。精神的に疲れたからね……。
新作が完全に他の方の小説のオマージュになってしまったので、書き直すべきか……それとももう没にしてなかったことにするか。
お前ら、魔法少女って好きか?
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