113話目
お昼ご飯を食べてゲームにログイン。
今日のお昼ご飯はあたし一人だったから、インスタントの冷やし中華にした。いや、美味しいんだよ?毎年夏にしか見当たらないから買い溜めしてるくらいなんだよ?ちょっとそこ!どうでもいいとか言わないで!?あたしにとっては重要なことなんだよ!?
それこそ『今日靴を履く時どっちの足から履こうかな?』って考えるのと同じくらいなんだからね!?
……あれ?そう聞くとどうでもいい気が……いやいや!?それは例えが悪いだけでしょ!うん。
ちなみにあたしが一人だったのは、お母さんがお父さんを連れて買い物に出かけたからだ。お母さんは「芽里がずっと家に居て最近御無沙汰だったもの。ちょっとシてくるわ!」って言ってた。お父さんの顔が赤くなってたけど、意味が分からないよ。
それはともかくとして、いつものように部屋から出るとリビングに居るであろうシイちゃんたちに顔を見せに行く。
いや、だって昨日一日ログイン出来なかったし一昨日も帰ってきてチラッと顔見せてすぐログアウトしてるんだよ?心配かけてるかもしれないでしょ?
でもあたしの考えすぎだったらしい。
「98、99、100……あ、総大将だー。おはよー。」
「おはようございます、総大将。ズズッ……。」
「「総大将じゃん。おはようさん。あ、お前それはダメだろ!?」」
「グー、グー。」
「…………お、おはよう。」
何故か腕立て伏せをしていたシイちゃんがあたしに気づいて挨拶をすると、シキちゃんたちもすぐに挨拶してくれた。シキちゃんはどこにあったのか分からない湯呑みでお茶(?)を飲んでるし、シシ君はトランプでなにかゲームをしているっぽいし、シチちゃんに至っては寝てる。自由だねぇ…………。
「シキちゃん、そのお茶(?)どうやって作ったの?」
「この前お山に行った時に採った草で作りました。……飲みますか?」
「じゃ、じゃあ一口だけ……ブファッー!?何コレ苦っ!?」
「え?そうですか?美味しいと思うんですが……。」
「え、えっと……。あ、あたしが飲むよりシキちゃんが一人で楽しむといいよ。」
「そうですか?……ありがとうございます!」
濁った緑の液体で苦すぎて飲み込めなかった。確実に雑草茶だよね、あれ。
シキちゃんは美味しいと思ってるみたいだけど、舌音痴なのかなぁ……。
ま、まあそこはまた追々確かめよう……。
「ところでシシ君、それ何してるの?」
「「ババが残った方が勝ちのババ抜きだけど?」」
「あ、ババ抜きなんだ。」
「「ただ勝負が全くつかなくて困ってるんだよなぁ……。」」
「そっかぁ……ん?シシ君ってお互いの考えてること分かるんじゃなかったっけ?それってババがある場所も分かるんじゃ……。」
「「なっ!?やっぱりお前不正してたのか!?」」
「いや、なんで気づかなかったの!?」
あ、シシ君の顔が本気だ。火花が散っているように見えるってこういうときに使うのかな?というか本当になんで気づかなかったの……?実はアホの子なのでは……いや、可愛いからいっか!
「シイちゃんは……なんで筋トレ?」
「あ、これー?皆のお姉ちゃんだからー、皆を守れるように強くなろー、って思ってねー?強くなるならー、基礎からかなーってー。」
「頼もしいけどシイちゃんって木が擬人化してるわけだし、筋トレしても筋肉つかないんじゃ…………。」
「うん、だから真似だけー。」
「駄目じゃん!?意味無いでしょ、それ!?」
シイちゃんの考えはいい事なんだけど、行動が残念すぎるよ!?
しかも意味無いの分かっててやってるってところがまた……。
はぁ……。なんかもう疲れたよ。今からイベントモンスターを討伐に行こうと思ってたのに、その前に疲れるって……。いや、この子達のレベル上げもついでにしたいから話しかけてるんだけど……。
え?シチちゃん?目を開いたまま糸の切れた操り人形みたいな格好で座って、盛大なイビキをかいて寝てるよ?普通に寝れないのかな……。
うん、もう色々面倒になって考えるのをやめたあたしはシチちゃんを叩き起して、全員を引き連れてフィールドへと狩りに出た。
「総大将、なにも叩かなくてもいいじゃない。」
「いや、普通に寝てれば普通に起こしたよ?」
「何言ってるのよ。あれが人形系怪異の普通の寝方よ。」
「嘘ォ!?」
「ほ・ん・と(はーと)」
「…………。」
「ひぃ!?ごめんなさい、ごめんなさい!?あたしが調子乗りました、反省してます!?だから無言でナイフを増殖させないで!?」
「アハッ!自分の顔が恐怖に染まるのって意外といけるねー?」
「キャアアア!?」
Twitter始めました。
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名前は自信だけはある白豚、そのまんまだな!
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