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ep.2-97 3人の共同作品

フランツが

クエスとヘイリーと一緒に作ったデザートを

高級レストランで出てくるようなプレートに

盛り付けたものを持って来た


「(暴)

 早速じゃが

 作ってもらった物を

 説明してもらってもいいかの?」

「(フランツ)

 どうする?

 2人が説明するかい?」

「(クエス)

 私たちに説明させてください。」

「(ヘイリー)

 お願いします。」

「(フランツ)

 分かった。

 任せたよ。」

「(クエス・ヘイリー)

 はい!」

「(クエス)

 今回用意させていただいたものは

 クッキーと

 リンゴ

 それぞれに

 仕上げにキャラメルソースを塗ったものです。」

「(ヘイリー)

 クッキーは

 ドライフルーツを混ぜて焼き上げています。

 リンゴは

 まだフレッシュな状態でしたので

 素材の良さをそのまま生かしています。」

「(暴)

 このキャラメルソースは

 どう作ったんだい?」

「(クエス)

 砂糖と生クリームを

 焦げないように加熱して

 今回はクッキーに使う予定でしたので

 水気を限りなく少なくして

 クッキーが水っぽくならないようにしました。」

「(暴)

 成程

 では

 いただくかの。」


暴れ姫がクッキーを手に取り

口へ運んだ


「(暴)

 ふむ

 美味しいぞ。

 ただのドライフルーツが入った程度では

 そこら中にあるが

 キャラメルをかけてあることで

 風味が良くなっておるの。」

「(ヘイリー・クエス)

 良かったぁ・・・」


暴れ姫の感想を聞いた3人とも

嬉しそうにしていた


「(暴)

 マティアよ。

 おぬしはどうじゃ?」

「(マティア)

 そうだな・・・

 美味しいのは間違いないよ。

 3人に聞くけど

 なぜ

 キャラメルソースなのかな?」

「(フランツ)

 前回の食事会の材料の残り物で

 砂糖があったので

 そのままでは

 あまりにも手が掛かっていないと思ったので

 砂糖を加工して出来る

 キャラメルソースを考えました。」

「(マティア)

 そうか・・・

 考えとしては悪くないよ。

 ちなみにこのリンゴは?」

「(クエス)

 それは私が。

 クッキーだけだと

 納得してもらえなそうだったので

 リンゴも用意しました。」

「(暴)

 どうじゃ?

 マティアよ。」

「(マティア)

 3人とも

 出来る範囲で頑張ったみたいだし

 合格だと思うよ。」

「(クエス・ヘイリー)

 ありがとうございます!」

「(フランツ)

 ありがとうございます。

 ちなみに

 マティアさんなら

 どうしますか?」

「(マティア)

 俺なら・・・

 同じ様なものを用意するなら

 クッキーは

 キャラメルソースを生地に練りこむか

 焼成の時にすでに表面に塗って

 少し焦がすかな。

 リンゴも塗って一緒に焼くのも有りかな。」


私は

取り分けた

クッキーとリンゴを

魔法で試しに焼いてみた


「(マティア)

 シングル(一重)ファイヤ()ボックス()


クッキーとリンゴに塗った

キャラメルソースに

焦げ目が軽く付くまで焼いた


「(マティア)

 みんなどうぞ味見してみて。」


全員がクッキーとリンゴを取って味見した


「(暴)

 ほう

 私達大人には

 甘さの中に

 このビターな感じがあるのが

 合っているじゃろうの。」

「(ロベルト)

 ええ。

 お茶会でも使えそうなレシピです。」

「(フランツ)

 凄いですね。

 この僅かな工程で

 ここまで大人向けの物が出来るなんて。」

「(マティア)

 クエスとヘイリーには

 まだちょっと早いかもしれないね。

 こういった物があるという事を

 覚えておくのも良いと思うよ。」

「(ヘイリー・クエス)

 はい。」

「(マティア)

 それから

 さっきの説明の中で

 ちょっと引っかかる所があったから聞くけど

 3人が考える

 『俺が納得する』

 って何かな?」

「(フランツ)

 それは・・・

 常に

 新しい物や

 自分自身の最高を超える物を

 作り出す事じゃないかと思いました。」

「(マティア)

 う~ん・・・

 相手に合わせて考えることも大事だと思うけど

 答えとしては良いと思うかな・・・

 ただ

 デザートは1品だけでも良かったよ。

 頑張って2品出したことは

 当然褒めることではあるけど

 数で勝負するよりも

 質で勝負でも良かったんじゃないかな。

 相手が何を求めているか

 考えることも大事だけど

 今回は誰かと

 約束したんじゃないかい?」

「(フランツ)

 はい。

 烹炊長と

 人数分のデザートを

 用意することを約束しました。」

「(マティア)

 その約束は果たせたの?」

「(フランツ)

 一応

 大丈夫です。」

「(マティア)

 一応?

 フランツ

 それはダメだよ。

 君は烹炊兵なんだ。

 君の作る物を食べる兵士の健康にも関わる人間が

 料理に関して中途半端な事をするのは

 絶対にダメだよ。

 クエスとヘイリーは

 一杯一杯だったのだろうと思うけど

 フランツは

 まだ余裕があったんじゃない?

 多分

 烹炊長はその辺りまで

 しっかりと見ていたと思うよ。

 勿論

 戦場ではそこまでできないだろうけど

 平時の今こそ

 自分の限界を引き延ばす好機だと思うよ。

 クエスとヘイリーは

 よくできました

 と言っておくけど

 フランツは

 もう少し頑張りましょう。

 俺からはこんなところかな。」

「(暴)

 マティアよ

 ちぃーと

 厳しいんじゃないかえ?」

「(マティア)

 お前もさっき甲板で見ていただろ?

 ここから先は

 本人たち次第だ。

 烹炊長

 フランツ

 クエス

 ヘイリー

 ご馳走様でした。」


私は席を離れた

私の姿が見えなくなると

フランツとヘイリーとクエスは

今日のデザートづくりについて

そして

次はどうしたらいいのか

先を見据えた反省会をした

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