ep.2-96 コンソメばかりじゃないですか?
秘密の話し合いの後
私は食堂へと向かったが
何故か暴れ姫も一緒に付いてきた
「(マティア)
おい
提督と一緒に食事を摂ればいいだろう?」
「(暴)
そんな寂しいことを言いなんし。
管理者として
他国の一般兵の食事について
勉強するのも大事じゃろ?」
「(マティア)
好きにしろ。
だけど
烹炊長にちゃんと許可を取れよ?」
「(暴)
勿論じゃ。
ダメと言われれば
諦めるつもりじゃ。」
食堂に辿り着くと
海兵たちに紛れて
ロベルトさんとフレイアが
席について食事を摂っていた
暴れ姫がやってきて
2人は食事を中断して
急いで立ち上がった
「(暴)
2人とも
前にも言ったんじゃが
食事中なら立たなくて良いと言ったじゃろ?」
「(ロベルト)
そうはいきません。
ここは
アテラ様のテリトリー外なので。」
「(フレイア)
ロベルト殿の言う通りです。
アテラ様の面子を潰すわけにはいきません。」
「(暴)
分かった分かった
座って食事を続けよ。」
「(ロベルト・フレイア)
はい!」
2人が食べている物を見ると
シーフードが沢山入ったコンソメスープ
と
パンだった
コンソメスープは
トマトが入っていれば
ブイヤベースになりそうなものだけど
なんか・・・
コンソメの類を
2日に1回は見ている気がするな
「(暴)
烹炊長
料理の見学をしてもいいかのう?」
「(ギャレー)
どうぞどうぞ。
マティア君の料理を
私達より長く食べているあなたから
今日の食事の感想など教えて頂きたい。」
「(暴)
分かった。
かたじけないのう
余所者なのに食事を用意してくれて
感謝するぞギャレーよ。」
「(ギャレー)
私なんかの名前を憶えてくれているなんて
ありがとうございます。」
「(暴)
気にするでない。
ロベルト
料理の味はどうじゃ?」
「(ロベルト)
はっきりと申し上げると
かなり美味しいというのが
第一印象です。
魚介類とコンソメが
こんなに合うとは思いませんでした。」
「(暴)
そうか。
わっちの配下で
コンソメを仕込めるのは
お前とお前の家族だけじゃからの。
しっかりと勉強してくれよ。」
「(ロベルト)
畏まりました。」
私は
暴れ姫との2人分を
カウンターで給仕してもらい
椅子に座った
私は烹炊長に問いかけた
「(マティア)
烹炊長
こんなにコンソメばかり作っていると
飽きてしまいますよ。」
「(ギャレー)
大丈夫
コンソメを使った料理は
今日で一旦休止するから。
うちの若い奴らに
作り方を覚えてほしかったから
また時を見て出すようにはするつもりだ。
それよりも
あそこの3人が
デザートを作ったから
食べてもらえるかな?」
「(暴)
それは楽しみじゃの。
是非いただくとするかの。」
「(マティア)
私も
メインを食べ終えたらいただきます。」
ヘイリーとクエスとフランツが
柱の陰に隠れてこちらを覗っていた
「(暴)
3人とも
そんな所じゃ
隠れているうちには入らんぞ。
そんなことをしてるなら
こっちに来て一緒に食べやんし。」
3人とも顔の表情が少し笑顔になって
一緒のテーブルについた
「(マティア)
いただきます。」
全員がスプーンを手にして
スープを口に運んだ
コンソメの味と喧嘩しないように
魚介類を一度軽く表面を焼いて
魚介の濃厚な旨味と香りが強く出ないようにして
スープがくどくならないように工夫がしてあり
とても美味しかった
「(マティア)
烹炊長
とても美味しいです。
魚介の表面を軽く焼いているのは
コンソメの香りを生かすためですか?」
「(ギャレー)
流石だな
一口でそれを見破るとは
恐れ入るよ。
アテラ様
お味の方はいかがでしょうか?」
「(暴)
ふむ・・・
味自体は美味しいのぅ。
じゃが・・・
炒め物をスープに入れたときの
食感がどうしても好きになれんのじゃ。
こう・・・
滑りっぽいものが
少し苦手での・・・」
「(ギャレー)
なるほど・・・
では
次回は
他の方法で下処理したものを
お出ししましょう。
ちなみに
マティア君ならどうするかな?」
「(マティア)
僕なら・・・
貝類は
塩を振って水分を絞り出したもの
海老は
水溶き片栗粉で良く揉んでから
水洗いしたもの
イカなら
ワイン蒸しにして
臭いを飛ばしますかね。」
「(ギャレー)
ワイン蒸し?
どんなふうにやればいいかな?」
「(マティア)
鍋に
白ワインと
水を
1:1で入れ強火にかけます。
途中で上下を返し
表面の色が変わったら
すぐに火を止めて蓋をします。
余熱で火を通すことで
やわらかな食感に仕上げるってところでしょうか。」
「(ギャレー)
初めて聞くな。
是非参考にさせてもらうよ。」
「(マティア)
ワイン蒸しなら
他の魚介類でもやることが出来ますし
出来上がったものは
お酒と一緒に楽しむこともできます。」
「(暴)
なんじゃそれは。
ロベルトよ聞いておったか?」
「(ロベルト)
ええ。
今度作ってみます。」
「(暴)
頼むぞ。
それよりも
わっちはデザートに興味があるの。
フランツとやら
わっちにも貰えるかの?」
「(フランツ)
直ぐにご用意します。」
フランツが
クエスとヘイリーと一緒に作ったデザートを
プレートに綺麗に盛り付けたものを持って来た




