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ep.2-86 マクナマラ家の将来性

私は報告会が終わった後

すぐに寝てしまった


目覚めるともう明け方だった

まだ眠気が強く

二度寝をしてしまった

次に目が覚めると

昼前で

眠気は無かったが

寝起きが悪く

1時間程ゴロゴロしてしまった


あまりにも起きて来なかったので

安否確認を兼ねて

エドワードさんが部屋に訪ねて来てくれた


コンコン


「(マティア)どうぞ。」

「(エドワード)

 失礼します。

 相当お疲れの様ですが

 大丈夫ですか?」

「(マティア)

 はい大丈夫です。

 久々に

 時間も気にせず寝ることが出来ました。」

「(エドワード)

 そうですか。

 マティア君

 宜しければ

 これからどうなるか聞いてもいいですか?」

「(マティア)

 そうですね・・・

 現時点では

 陸軍も関与していない事が条件になりますが・・・

 多分

 今回の元凶が

 従士長を中心とした城内の一派

 例の2商会

 裁判所

 冒険者ギルドが

 手を組んでいるんじゃないかと考えています。

 問題なのは

 誰が一番の中心人物という事かですが・・・

 そこまでの決め手になる情報が無いので

 困っているところです。」

「(エドワード)

 マティア君が昨日言っていた

 『拭えない疑念』とは?」

「(マティア)

 考えたくもないですが

 以前話した

 他国・他種族の介入です。

 少なくとも

 城内の一派だけで

 制圧を行うことが出来ないはずなので

 城外の武力行使をできる者が

 手を貸したはずですし

 その手を引き入れる為に

 多額の金銭が動いたはずです。

 それに

 今回の一件

 あまりにも手際が良すぎると思います。

 ワルターさんがこの町に来て

 前線に出て帰ってくるまでの間に

 何事もなかったかのように

 事を成しているのを考えると

 ある程度の計画を事前に練っていないと

 出来なかったはずです。

 あの従士長たちに

 それ程の能力があったとしても

 かなりの権力を持った人間が

 力を貸しているようにしか

 見えません。

 一つ質問なんですが

 エドワードさんから見て

 あの従士長たちは

 どれぐらいの能力がありますか?」

「(エドワード)

 そうですね・・・

 私の主観で言えば

 良くも悪くも

 有力貴族の使用人といった所でしょうか。

 能力自体は高いと思いますが

 先程のサンドラ様の話を鑑みれば

 専任的にやってきた仕事に対しては

 能力をフルに発揮できますが

 そうではない所は

 足りていない部分があるのは

 察することが出来ます。」

「(マティア)

 そうですか。

 家の規模が大きくなればなるほど

 使用人の分業化が進んで

 仕事の出来る範囲が狭まってしまうのは

 当然でしょうね。

 その点で

 マクナマラ家はどうなんですか?」

「(エドワード)

 当家では

 役職付に昇格する際に

 事前に本人の専任分野以外の所で

 研修する事になっています。」

「(マティア)

 かなり慎重に教育しているようですが・・・」

「(エドワード)

 仰る通りです。

 私が言ってしまうのもなんですが

 勢力を伸ばしているとはいえ

 当家は中堅から新興貴族の部類に属しますので

 古参の大貴族と比較すると

 使用人の信用や忠誠が低いですので

 教育に関しては慎重に成らざるを得ません。」

「(マティア)

 その方針は誰が決めたのですか?」

「(エドワード)

 ワルター様のお父上にあたります

 先代の辺境伯閣下であります。」

「(マティア)

 凄いですね

 マクナマラ家は。

 これ程

 慎重に動ける頭領が

 代々続く家は珍しいですね。」

「(エドワード)

 私が申し上げるのもおかしな話ですが

 実を言いますと

 ワルター様のご子息様も

 その可能性が高いと思います。」

「(マティア)

 相当な量の勉学を

 施していらっしゃるのですか?」

「(エドワード)

 いえ

 勉学の時間は限りなく少ないのですが

 年相応以上に頭脳明晰です。

 一度本人から直接聞いたのですが

 一度見たり聞いたりしたことは

 殆ど覚えているそうです。

 それに

 たまに私や閣下でも

 思いつかないことや

 理解できないような事を

 言葉に発せられることがあります。」

「(マティア)

 なるほど

 所謂天才という存在なんですね。

 マクナマラ家の将来は

 安泰そうですね。」

「(エドワード)

 私はそう思いたいのですが

 いかんせん

 頭が良すぎて

 同世代とその下の世代の友人が少ないので

 将来の使用人の候補が少なくなりそうで

 私はその点を少し危惧しております。」

「(マティア)

 天才がよく陥りやすい話ですね。

 本人の周囲と話が通じなくて

 案外孤独だったりするものですからね。」

「(エドワード)

 マティア君でしたら

 何か良い方法とかありますか?」

「(マティア)

 うーん・・・

 人間関係については

 現状を見ないと判断できませんが

 無い訳ではありません。

 それに

 最悪の場合

 ワルターさんに

 許可を取らないとならないことも

 出てくるかもしれませんし・・・」

「(エドワード)

 もし機会があれば

 ご助力をお願いできますか?」

「(マティア)

 勿論ですが・・・ 

 抱えている仕事がてんこ盛りで

 いつお助けできるかも分かりません。」

「(エドワード)

 なんとしても

 その機会を作って下さい。

 期待しております。」

「(マティア)

 そうなれる様に

 努力します。」

「(エドワード)

 この後は明日の準備をされるのですか?」

「(マティア)

 夕方から始めようと思っていますが

 何かありましたか?」

「(エドワード)

 お願いがあるのですが・・・」


私はその願いを聞くことにした

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