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ep.2-77 素(そ)振り

クエスとヘイリーが

湯浴みを終えて

甲板までやってきたが

2人とも

なんか・・・

表情がちょっと怖い


「(クエス)

 マティアさん

 湯浴みが終わりました。」

「(マティア)

 分かった。

 ブライアンとウォーレン

 今日はここまでにしよう。

 2人とも湯浴みに行ってくれ。」

「(ブライアン・ウォーレン)はい。」


2人が行ったのを見送り

海兵さんも持ち場に戻り始め

私は武器を片付けようとしたら


「(クエス)

 マティアさん

 私たちも何か

 練習させてもらえませんか?」


ああ

それで顔が怖かったわけか


「(マティア)

 えーっと・・・

 どうしようかな・・・

 先に

 借りた武器を返してくるから

 2人とも

 ここでちょっと待っててくれる?」

「(クエス・ヘイリー)はい!」


武器庫に武器を戻して

甲板に戻ってきた



さっきの見学者たちが

今度は何をやるか興味があるようで

また戻ってきていた


「(マティア)

 じゃあ・・・

 ヘイリーは復習も兼ねて

 2人とも

 魔法の練習をしようか。」

「(クエス・ヘイリー)はい!」


私は魔法の袋から

チョークを取り出して

朝と同じように

両回りの渦を

1つずつ甲板上に描いた


ヘイリーはもうやったから・・・


「(マティア)

 クエスがどれくらい魔法が使えるか見たいから

 俺の手を握ってもらえる?」

「(クエス)はい。」

「(マティア)

 クエスの感覚でいいから

 集中して魔力を練ってもらえるかな?」

「(クエス)はい。」


あれ?

思った以上に魔力を

維持することが上手だな

ブライアンとヘイリーより

上手かもしれない

体内の流れを整える必要がなさそうだ


「(マティア)

 はい

 いいよ。

 クエスは

 誰かに魔法の使い方を

 教わったりしたことがあるの?」

「(クエス)

 特には無いんですけど・・・」

「(マティア)

 家族の中に誰か

 魔法を使える人は?」

「(クエス)

 3年前に亡くなった

 おばあちゃんなら。

 たしか・・・

 カルテット(四重魔法)が使えました。」

「(マティア)

 おばあさんと

 何かの拍子で

 物理的に長時間接触していたりしないかな?」

「(クエス)

 えーっと・・・

 おばあちゃんが亡くなる

 ちょっと前に

 病床のベッドの横で

 よく手を握っていたりしました。」


たぶんそれだな

おばあさんが

無意識なのか

意識していたのかわからないけど

何か共鳴するようなことでも

あったんだろうな


「(マティア)

 なるほどね。

 じゃあ・・・

 基本の練習からやってみようか。」

「(クエス)はい!」

「(マティア)

 ヘイリー

 今日の朝教えたことを

 復習がてら

 クエスに教えてあげてくれるかな?

 分からないところがあったら

 その都度教えてあげるから。」

「(ヘイリー)はい!」


ヘイリーがしかっりと教えながら

2人は練習を始めた

この様子を見ていた

提督が近づいてきた


「(グレイ)

 マティア君

 私も魔法の練習を

 お願いしていいかな?」

「(海兵②)

 提督ズルいですよ。

 魔法なら

 俺たちも教わりたいんですから。」

「(マティア)

 まあまあ2人とも。

 分かっているとは思いますが

 素質が無ければ

 教えても意味がありませんから

 ここにいる人で

 素質がありそうな人だけは

 見てあげますよ。」

「(グレイ)

 ありがとう。

 是非ともお願いする。」

「(海兵②)

 やった!」


結局

噂を聞きつけた

旗艦の海兵全員の

魔法の素質を見ることになった


全部で60人前後と握手をしたが

その横で

ヘイリーとクエスが

私に

次の段階を教えてもらおうと

話しかけようとしていて

ソワソワしていた


「(マティア)

 ごめんね2人とも。

 基礎の段階は良さそうだから

 次を教えるね。

 左右の渦のイメージを

 今度は

 縦回転にして

 前後両方向の回転を

 やってくれるかな?」


私は

2人の前で

手本を見せた


「(マティア)

 これは

 失敗すると

 自分の体に向かって

 魔力が飛んできたりしてしまうし

 周りの人を巻き込まないように

 気を付けてね。

 結構難しいから

 魔力が少ない状態から

 段々増やしていって

 暴発しないように

 やってみてね。」


「(クエス・ヘイリー)はい!」


その間に

私は

海兵の人たちで

素質のありそうな人を

本人たちに直接伝えていった


魔法が使えそうなのは


提督と

海兵②を含んだ

4人程だった


「(マティア)

 じゃあ・・・

 まずは

 提督から。

 提督は

 今

 2人にやってもらっている

 基礎訓練が出来れば

 トリオ(三重魔法)まで使えそうです。」

「(グレイ)

 本当かい?

 私は

 シングルしかできないと

 思っていたが。」

「(マティア)

 普通ならそう思ってしまいますが

 魔法の素質があって

 しっかり練習すれば

 それなりに出来るようになります。

 多重化するときに大事なのは

 安定して魔力を維持できるかになります。

 2人がやっていた

 練習が出来ますか?」

「(グレイ)

 大丈夫だ。

 それだけ言ってもらえれば

 頑張ることができるよ。」

「(マティア)

 ええ。

 是非頑張ってください。

 海兵さんたちは

 残念ながら

 シングル(一重魔法)が限界です。

 ですが

 魔法が

 使える人と

 使えない人の差は

 皆さんもわかっていると思いますが

 色々な場面で

 アドバンテージが大きいので

 めげずに頑張ってください。」

「(海兵③)

 ありがとう。

 魔法が使えると知れただけでも

 儲けもんだよ。」

「(マティア)

 練習の順番は

 魔力の発出

 魔力の維持

 魔力の回転方向の意識

 それが出来たら

 空間を意識する為に

 縦方向の回転です。

 そこまで出来たら

 次は

 実際に属性を付けて

 魔法の発動です。

 もちろん基礎練習をしないでも

 魔法は使えますが

 練習をした人は

 練習をしてない人より

 魔法の

 威力や効果が

 圧倒的に変わるので

 練習を面倒くさがらずに

 頑張ってください。」

「(グレイ)

 ありがとう。

 何から何まで。

 頑張るよ。」


魔法の素質が無くて

がっかりしちゃった海兵さんたちもいたが

魔法が使えるメンバーは

嬉しそうに魔法の練習をしていた

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