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晴れた日の話し  作者: ゆかわ どり
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 覚ますと、目の前にあるはずのない壁ができていた。ビックリして起き上がるとそこは自分の部屋ではなかった。


「あ。そっか」


 ここはチヒョンの部屋だ。昨日、私が寝たベッドはいつも自分の部屋で寝ている方と反対側のベッドだった。


 机にチヒョンの姿はなく、反対側の机とベッドにも彼の姿がなかった。時間を確認すると朝の九時をちょっと過ぎ。チヒョンはもう出かけたみたいだ。


 スマートフォンには通知が二件来ていた。一件はチヒョンから「出かけてくる」という連絡。もう一件はホラールからで「ちゃんと着いた?」という内容だった。昨日着いたら連絡してと言われていたのに忘れていた。


 今更しなくてもいいかなと思ったが、無視するよりはいいかと思い返信をした。


 大きな欠伸と、背伸びをした。


「部屋に戻ろう」


 開けて廊下に出ると、それぞれ自分の部屋に入ろうとしているスワン達の後ろ姿が目に入った。


「みんなお帰り」



「おはよう。何でチヒョンの部屋から朝帰りなの?部屋間違えたの?え。まさか二人付き合ってて昨日お泊りしたの?え。もしかしてそれ僕だけ知らなかったの?」


「用事があって入って今出てきた所なんでしょ。よく考えたらわかるじゃない」


「付き合ってないよ。用事があったわけでもないんだけど」


 私は昨日の帰り道の出来事を話した。


「信じられない。いゆが無事でよかったわ」


 スワンがハグをして背中をさすった。


「やっぱり、いゆも一緒に泊まったら良かったね。僕飲みすぎてよく覚えてないんだけど、起きたら二人がいなかったからどうしたのかと思った」


「でも、なんで地獄の住人達はこの世界に来る事が出来るんだ?最近本当に多すぎる。それがペトラなら嬉しいけど。チヒョンはあの時ペトラの事で犯罪者扱いになるのが嫌だって言ったくせに。自分も地獄の住人だったなんて」


 怒り交じりのため息をつくホラール。そうか、その事でホラールは怒っているのか。地獄の話になった時のホラールは正直言って嫌いだし見たくもない。


「ホラール」


 スワンがホラールの肩を掴んで首を横に振った。


「いゆ。ご飯まだなら一緒に食べに行きましょ。鞄置いてくるからまってて」


「うん。あ。ホラール」


 私は部屋に入ろうとするホラールを呼び止めた。


「昨日、連絡するの忘れてて、さっき返事を送ったの。ごめんね」


「あ。本当だ。でも、昨日チヒョンから連絡があったから大丈夫だよ」


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