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晴れた日の話し  作者: ゆかわ どり
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出会い

 解放されている格子状の門の扉。その両脇にあるレンガの柱には死国管理局役所・学校省と書かれた石彫りの看板が掲げられている。門を通り短い階段を上ると、大きな茶色い扉が見えてきた。扉は革っぽい素材で色々な模様が施されてぼこぼこしている。大きいし、すごく重そう。私は扉に寄りかかり全体重をかけて押した。が、思った以上に扉は軽く、私はその勢いのまま転んでしまった。おまけに勢いよく戻ってきた扉に頭をぶつけてしまった。

「っっっっっ!」

 痛すぎて言葉が出ない。しかも恥ずかしい。結構な視線を感じる。うずくまって頭を押さえていると、後ろから「大丈夫?」と男の人の声が聞こえた。私はこの状況があまりにも恥ずかしくて、顔を上げる事ができない。

「大丈夫じゃない?」

「いえ、大丈夫です」

 大丈夫だからこのまま通り過ぎて欲しい。

「本当に大丈夫?」

 しかし、この男の人は近所のおばさんのようにしつこい。

「駄目です。痛いです」

 私は正直に言った。

「だよね。転び方が派手だったもん」というと、男の人は誰かに電話をし始めた。

「あ。あのさ、入口で女の子が転んでうずくまってるんだけど、どうしたらいいと思う?そう・・違う、思いっきり転んだの。しかも開けた扉が戻ってきて頭もぶつけてとても痛そうだった」

 笑いながら説明している。恥ずかしい。誰かに報告するなら、本人の目の前でしなくたって良いのに。高校生の時の嫌な思い出がよみがえる。

「分かった。りょうかーい」

 男の人は電話を切り私に声をかけた。

「立てる?」

「立てます」

 と言ったのだが、男の人は私の腕を掴んで立ち上がるのにサポートする。腕を掴まれたまま建物の中にあるベンチに私を座らせると音のの人もその隣に座った。

「俺もここに初めて来た時、あの扉に苦戦したんだ。引いてるのに開かなくて。ちょっと押してみたら開いたからびっくり」

 話しかけられても、私は「そうなんですか」とありきたりな返事しかせず、会話が続かない。そのうち男の人は話しかけるのを止めた。そもそも私は人見知りな上に男の人が相手だとさらに緊張してしまう。

「あの、大丈夫なので、私行きますね」

 顔は見ずに、男の人の靴に向かってそう言って立ち上がるが「もう少しで来るはずだからちょっと待って」と、腕を掴まれ座らされる。この世界ではよく腕を掴まれるなと思いつつ、抵抗も出来ずそのままおとなしく座り直した。

 何を待っているんだろう。今日は色々な事が起こりすぎて、頭も体もへとへとだ。早く休みたい。寮って一人部屋なのかな。

「スワン!こっち!」

 男の人が誰かを呼んだ。


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