間抜けな二人
その階に着くと、沢山の箱と木と花がフロアを埋め尽くしていた。色とりどりでとても綺麗だ。
「もしかして蜂蜜?本物の蜂がいるの?」
「当り前じゃない。蜂の他に誰が蜂蜜を作るの?燕の巣も燕が作って売ってるわよ」
「蜂や燕は嫌がらないのかな。せっかく作ったものを壊されちゃって」
「死国の燕や蜂は生きて行く為に働かなきゃいけないし、売る為に作っているだから大丈夫なのよ。自分達の家はきちんと別にあるの」
たまに寄り道をしながら、やっと四十階にある電気機械製品売り場に着いた。
「どんな感じのがいいの?」
「うーん。スワン達と連絡とる時くらいしか使わないし、安いのでいい。スワンと同じものにしようかな」
お店についてスワンが店員さんに自分と同じ機種があるか聞いてくれたが、もう在庫はないと言われた。最新の機種を進められたが、特にこだわりはなかったので、私は一番安いスマートフォンを購入した。
「ホラール・・・」
チヒョンが前を歩く二人を呼び止めた。
「頭痛が酷いからやっぱり俺帰るね」
「大丈夫?」
「大丈夫じゃないから帰る。ごめん」
「俺、送っていこうか?一人だと心配だし」
「子どもじゃないんだし、大丈夫だよ」
チヒョンは笑って答えた。
「悪いけどいゆ達には言っておいてくれる?」
「それはいいけど。本当に一人で大丈夫?」
「うん」
「寮についたら連絡するんだよ」
「分かった。ホラール達は楽しんで来てね」
明らかに辛そうに歩いていくチヒョン。
「本当に大丈夫かな。僕スワンに連絡するね」
アムリがポケットからスマホを取り出した。
「スワンといゆから連絡が来てる。あ。いゆスマホを手に入れたんだね」
「チヒョン本当に帰っちゃったの?」
私達は二人と合流をした。
「うん。凄く頭が痛そうだったけどちゃんと帰れたかな」
「ね。いゆどんなスマホにしたの?」
心配するホラールをよそにアムリは私のスマートフォンに興味津々だ。
「最新型じゃない古い機種だよ」
「へー。見せて!」
私はポケットからスマートフォンを取り出した。
「わ!これもう古い機種になっちゃったの?これすごくカメラの画質いいんだよ」
アムリの目がキラキラしている。
「そうなの?」
「いゆのスマでみんなで写真撮ろうよ」
「いいわねそれ。ホラールが一番身長高いから、ホラールに撮ってもらいましょ」
「おっけー。アムリ、いゆのスマホ貸して」
ホラールがアムリからスマートフォンを受け取った。
「じゃあ、みんな撮るよ。はい、チーズ」
ホラールからスマートフォンを受け取り写真を確認する。
「みんないい感じに映ってるよ」
「それ私達に送って」
スワンから招待されたトークルームに入り、写真をみんなに送った。
「チヒョンにも送りましょ」
「あ。それならグループルームにチヒョンも入れようよ。ホラール、チヒョンの連絡先教えて」
「え?俺知らないよ」
「え?じゃあ何でさっきチヒョンに連絡してって言ったの?」
「アムリが知ってる思って」
二人が一瞬真顔になり、同時にあははと笑いだした。
「まさかアムリも知らなかったなんて」
「あなた達アホね」
「帰ったらチヒョンに聞けばいいよ。ねえ、僕お腹お腹空いちゃった。もう買うものが無いなら、ご飯食べに行こ」
「私もお腹すいた。チヒョンに頭痛に効くもの買っていったほうが良いかな」
「そうだね。俺は頭が痛い時は薬を飲むけど、韓国ではどうするんだろう」
「寝不足の様だったし、ただ寝てればいいんじゃないかしら」




