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晴れた日の話し  作者: ゆかわ どり
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空気

「みんなは何年生きてたの?」

 

 チヒョンの問いに、ホラールがみんなの死国と生国での年齢を教えるとアムリを見た。


「死国では俺、アムリよりも年下なんだ。アムリ先輩」

 

 ふざけてそう呼ぶと、アムリが「普通に呼んでよー」と照れている。

 

 みんなと知り合ったばかりなのに、チヒョンはもう馴染んでいる。私は昔から友達を作るのが得意じゃなかったから、こんな人が羨ましい。友達を直ぐに作れる方法の授業があればいいのに。でも、スワン達とはすぐに仲良くなれたから不思議だな。


「いゆ、嬉しそうな顔をしてどうしたの?」


「スワン達と知り会えて、よかったなと思って」

 

 気恥ずかしく、最後の方は小さな声になる。目を見るのも恥ずかしくなり、それを誤魔化すようにお茶を飲もうと湯呑みに手を伸ばすとスワンの腕が私の腕の下に伸びてきた。


「私も。いゆに会えて嬉しい」

 

 スワンがハグをした。照れくさい。


「何でハグしてるの?」


「いゆが私達と知り合えて嬉しいんですって」


 ハグをしたまま、ホラールに言うと、


「俺もみんなに会えて嬉しいし幸せ」

 

 と言って私達をまとめてハグをした。イケメンのハグ。心にいい!


「僕もハグする!」

 

 私達を見てアムリは理由も聞かずに抱きついてきた。


「よくわからないけどチヒョンもおいでよ」

 

 アムリが呼んでも、チヒョンは席を立たず私達を冷めた目で見ている。


「俺、そういう仲良しごっこ苦手」

 

 チヒョンの一言で、のほほんとした空気がピリッとする。


 なんでそんな余計な事を言うんだろう。それに仲良しごっこじゃないのに。本当に仲が良いのに。多分だけど。

 

「それに死んでるのに幸せなんてあり得ない」

  

 私はさっきの韓国町での事を思い出した。チヒョンはどうしてそんなに死に対して厳しいんだろう。


 ホラールが私達から離れると少し考えてから、優しい顔をした。


「俺も死んで幸せだな、なんて思った事はないよ。勿論スワン達もそうだと思う。でも、それとこれとは別じゃないかな。死んだ事に対してじゃなくて、俺達の出会いに対しての幸せな気持ちなんだから」


 チヒョンは表情を変えずに話を聞いている。


「それにさ、生きている時じゃなくて、死んでから俺達は出会えたなんて、奇跡だと思わない?国も年齢も違うのに。生国だったら会話もスムーズにできていないはずだし。だから、悲観的になるよりは、死んでも幸せを感じたって良いと思うけどな」

 

 ホラールの言葉でピリッとした空気が柔らかくなった気がした。




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