勘違い
「いゆ!」
学食に入ると、すぐにスワンが私を見つけてくれた。アムリ達も一緒にいる。みんなのいるテーブルに向かうと、スワンが椅子に置いていた荷物をどけて、自分の椅子の背もたれにかけた。
「先に食べちゃってごんね。どこで会うか言うのも忘れちゃって」
「大丈夫。私もどこで会うのかを聞くのを忘れてたから。ね、チヒョ」
「あ!さっきスワンが言ってた人だよね?」
チヒョンを紹介しようしたが、アムリがそれを遮った。
「あら、キムチもいたのね。背が大きすぎて視界に入ってなかったわ」
「僕アムリ。よろしくね!キムチ」
キムチ?あだ名?ここが日本でだったらいじめだって大問題になりそう。
ホラールは隣のテーブルから椅子をひとつ持ってきた。
「俺はホラール。よろしく。ここに座って」
「ありがとう。あの。なんで俺の事キムチって呼ぶの?」
チヒョンはホラールが持ってきてくれた椅子に荷物を置き、私もスワンの隣に荷物を置いた。
「だって、名前キム・キムチでしょ?韓国は相手を呼ぶとき名前で呼ばないの?」
アムリはハムスターのように頬を膨らませている。
「キムチじゃないよ。俺はキム・チヒョン。なんで食べ物になっちゃったの?」
「ほらー!だから僕、キムチは違うって言ったじゃん」
アムリは食べたものが見えるくらい大きな口を開けて「あー。面白い」と笑っている。
「惜しいじゃない。区切る所を変えたらキムチ、ヒョンになるし」
「でも名前はキム・キムチじゃなくてキム・チヒョンだったじゃーん!」
私達が夕食を取り戻ってくると、ホラールがなぜチヒョンがキムチになったのか話をしてくれた。
「名前間違えてごめんね。改めてよろしく」
ホラールはチヒョンと握手をした。




