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晴れた日の話し  作者: ゆかわ どり
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ミズタマリ

 おばさんに反論しようと口を開いて息を吸い込んだ。


 その瞬間、急に足が地面から浮いた。といっても、ふわふわ浮いているのではなく、凄い衝撃と共に遠くへ、今までに経験したことの事のないスピードで飛ばされているのだ。


 目の端に大きなトラックが見えた時、同じ様な要撃が体に感じた。浮いていた体が外壁にぶつかり地面に落ちたのだ。


 体中がかなり痛い。さっきまで話していたおばさんの叫ぶ声が聞こえる。立ちあがろうとするが体に全く力が入らない。


 何で?「おばさん!助けて!」そう叫びたいが声も出ない。おばさんの方を見ようとしても首が回らない。


 今見える物と言えば太陽に照らされたコンクリートの地面と赤黒いミズタマリ。


 ちょっと待って、もしかして、私死ぬの?嫌だ!怖い!死にたくない!


 心臓の動きが早くなっている。太陽に熱されたコンクリートで焼かれている様に全身は熱く、痛みが強くなっている。


 助けて!おばさん、叫んでないで助けてよ!


 段々気持ち悪くなってきた。もしかして貧血?そうか貧血で倒れたんだ。きっとそう。日に焼けちゃうけど、仕方がない。大丈夫、私は死なない。


 おばさんの声が小さくなっていく。黒いミズタマリが大きくなっているのか、瞼が閉じていっているだけなのか、視界が暗くなって、次第に何も見えなくなった。

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