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晴れた日の話し  作者: ゆかわ どり
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目覚めの良い朝

 目を覚ますと、私は布団の中にいた。いつもなら暑くて朝起きると布団が掛かっていない状態で目覚めるのだが、今日は布団をかぶって寝ていたようだ。

 昨日の夢、楽しかったな。事故に遭うシーンは怖かったけど。でも、自分が死ぬ夢って吉夢って聞くし、いい就職先が見つかるのかも。今日も求人サイトを見るの億劫だな・・・にしてもホラールかっこよかったな。おんぶまでしてもらっちゃった。あんなイケメンが現実世界にもいたら良いのに。

ホラールの顔を思い出して顔がにやけた。

 時間を確認しようと布団のから手を出し、伸びをしながら充電中のスマートフォンを探した。

「あれ?どこだ?」

スマートホンを探す為、布団から顔を出すと、見覚えのない天井が目に入った。ここ自分の部屋じゃない。上半身を起こすと、今居る部屋は自分の部屋よりも広く五十畳ほどある。そして反対側の壁際にもベッドがあり、そこでスワンが寝ていた。

 ああ。夢じゃなくて、私本当に死んだんだ。

視線を自分の手のひらに移した。昨日の出来事を思い出し、自然と笑顔になる。良い友達は出来たし、イケメンとも知り合えたし、なんてったて就職活動をしなくて良いなんて、死んで良かったかも。

 部屋の真ん中にはバルコニーへと続く格子の入ったガラスの扉があり、その両隣には出窓がある。寝息を立ててぐっすりと寝ているスワンを起こさないよう、私は静かにバルコニーに出る扉を開けた。扉の隙間から徐々に少しひんやりとした空気が流れ込んでくる。外に出ると、眼下には庭園が広がっていた。庭園の真ん中には大きな太い木が一本堂々と立っていて、その木を囲むように、周りにはいくつもの花壇が作られていた。うっすらと明るくなってきている空を見上げると、白い饅頭の様な月が浮かんでいる。ちょっと外に行ってみよう。

 早朝の空気はとても気持ちがいい。深呼吸をすると真新しい空気が体に入ってきて体全体が喜んでいるように感じる。こんなに気持ちの良い朝を迎えるのはいつ振りだろう。

庭園に植えられている花達はまだつぼみのままだった。咲いたらすごく綺麗だろうな。

部屋から見えた大きな木の所に行き、囲んで置かれたベンチに座り目を閉じた。そのまま眠れそうで何度も頭がかくんと前に落ちる。少し眠くなってきた。部屋に戻ってもうひと眠りしようかな。

「おはよう。何してるの?」


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