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晴れた日の話し  作者: ゆかわ どり
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国籍

「日本人なのってどういう意味?日本語で会話しているんだから日本人だってわかるでしょ?」

「私もいゆからしたら外国人よ。みんな外国人」

「そうなの?確かに名前は日本人ぽくないと思っていたけど、日本語が上手だから全然わからなかった」

「 今私が話しているのは中国語よ」

 もっと訳が分からなくなった。

「生国ではシンガポールに住んでいたわ」

「俺はハンガリー人。話してるのはハンガリー語。アムリはルーマニア人」

「ちょっと待って。どういう意味?今話しているのは日本語でしょ?私も今本語を話しているし」

「私には中国語に聞こえているし、今中国語を話しているわ」

「俺にはみんなの言葉がハンガリー語に聞こえてるよ」

「あのね、この世界では全ての文字と言葉が理解出来るようになっているのよ。うーんと」

 スワンがスマートフォンを取り出し、私に中国語を見せてきた。

「これ、意味分かる?」

「私はスワンです。これからよろしくね?」

 凄い。中国語なんて勉強した事ないのに理解できてる。

「私が今話しているのは中国語だけど、いゆはそれを理解出来るから日本語に聞こえてると思っているだけ」

「それなら、スワン達が実際に日本語を話したらどう聞こえるの?」

「片言に聞こえるよ。俺達、母国語で試した事があるんだ」

「二人とも言葉を覚えたての子どもより中国語が下手だったわ」

 ここは、本当に不思議な所。こうやって外国人と普通に会話が出来るし、死んだ後でも生国と同じように生活をしているみたいだし。普通にご飯も食べるし。食べたらお腹がいっぱいに感じるし・・・。

「僕、食器を片付けてくるね」

 やっと食べ終わったアムリがトレーを持って立ちあがった。

「じゃあついでにジャスミン茶を持ってきて」

「俺は炭酸水」

「もぉー。いっつも僕に頼むんだから」

 文句を言いながらも空になった二人のコップを受け取るアムリ。

「いゆは?」

「私のも持ってきてくれるの?」

「当たり前じゃん。何がいい?」

「じゃあ、アムリのおすすめ」

「分かった」

 私のコップもトレーに乗せると、アムリは小走りで片づけに行った。

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