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晴れた日の話し  作者: ゆかわ どり
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入国


 馬と別れて、新幹線乗り場の五番ホームへ向かった。


 私が乗る電車は

 十時発 死国駅始発の生国門日本行き

 犬車両 

 座席はDの十二


 五番線ホーム。出発の時間まではまだまだ時間はあるが、扉が開いた状態で、既に新幹線がホームに停車していた。


 上にある電光掲示板には《十時発・生国行き》と書かれている。


私の乗る電車だ。


乗車口の横は猫と書かれている。私はは犬車両なので犬と書かれた車両に乗り込んだ。


 電車の中は前にスワン達と乗った電車と同じ造り。違うのはタッチパネルが付いており、欲しいモノはそれで注文をし、注文された物は、犬が持ってきてくれるというシステムだった。

 

 指定席に座り、死国管理局で渡された『生国に行く際の注意事項』を読んでみた。


・扉は開けずに通り抜ける事

こちらの存在を知られたり脅かしたりしてはいけません。勝手に物が動くと生国人はビックリするので、カーテンなど、揺れやすい布、動きが出やすい物には近寄らない事。


・好物の物がお供えされていても食べたり飲んだりしてはいけません


 これは数が多かったら無くなっても分からなそうだけどな。


・写真撮影の際に一緒に移ろうとしてはいけません

生国人を驚かせたりする行為は死国憲法違反になり、地獄行き三年の刑に当たります。


 三年って長すぎない?その間学校は休学になるなかな。


・帰りの時間は厳守

牛舎に乗り遅れると死国に帰る事が出来なくなります。地獄に送られない様気を付けてください。


 これは絶対に気をつけないと。


 新幹線は十時ぴったりに死国を出発をした。外を見ると、現代風若者達が格好をつけて馬に乗っているのが見えた。両手を上げて騒いでいる。とても楽しそうだが、そのうちの一人が落馬した。きっとあれは馬に何か嫌な事をしたに違いない。


 外の景色に飽きてきて、私は目をつぶり色々な事を考えた。


 生国に行く事が楽しみだったが、もしみんなが私の事を忘れていたらと思うと少し緊張した。もしそうだったら、スワンが言っていた様に、私ももう生国に帰る事は無くなるかも。


「間もなく生国門、日本駅に到着致します」


 いつの間にか眠っており、アナウンスで目を覚ました。電車を降りて案内表示に従い、私は福島・いわき行きの電車に乗り換えた。


 乗り換えた電車は特急いわき行きの電車で。最寄り駅までは三駅しかなかったが、着くまでには一時間もかかった。


 降車駅に到着すると同じ駅で降りる人がいっぱいいた。

改札がどこか分からないので、とりあえずみんなと同じ方向に向かって歩いて行く。

 

 しばらくホームを進んで行くと、死国の出国時と同じ作りのゲートに着いた。私は一番人の少ない奥に並ぶ。


「パスポート見せて下さい」


 パスポートを渡すと、入国スタンプを押され返された。


 ゲートを通りまたみんなについて歩いていくと、駅の改札に着いた。最後はカードを挿入口に入れると言われた事を思い出し、カードを挿入口に入れ、地上に向かう階段を上った。


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