もう一人のカイト
三回目の世界。
ナイトアサシンによって語られた衝撃の真実。
カイトは既に二度死んでいた。
そして。
空間の裂け目から現れたもう一人の自分。
彼は敵なのか。
味方なのか。
それとも――。
世界の歪みはさらに広がっていく。
巨大なGLITCHが空を覆う。
紫色の雷。
歪む空間。
止まった世界。
カイトは目の前を見つめていた。
そこにいるのは。
自分だった。
もう一人のカイト:
「やっと会えたな」
カイト:
「お前……誰だ」
「お前だよ」
ジン:
「いや怖っ!!」
イロン:
「理論上ありえない」
ミラは険しい顔をしていた。
ミラ:
「第三世界線のカイト……」
カイト:
「第三世界線?」
ナイトアサシンが笑う。
「世界は一つじゃない」
空中に光が現れる。
第一世界。
崩壊。
第二世界。
焼失。
第三世界。
現在。
ナイトアサシン:
「お前たちは三回目だ」
カイトは言葉を失う。
第三世界のカイトが近づく。
「聞け」
「あと六日で世界は終わる」
沈黙。
ジン:
「終わるって……」
「文字通りだ」
その瞬間。
空間が裂ける。
無数の紫色の目。
観測不能。
ミラ:
「全員下がって!!」
警報。
GLITCH反応急上昇。
ミラの観測デバイス。
限界値突破。
「こんなの初めて……」
第三世界のカイト。
剣を抜く。
カイト:
「お前戦えるのか!?」
「お前も戦えるようになる」
紫の怪物が現れる。
ナイトアサシン:
「始まったな」
ミラ:
「何が」
「最終観測が」
世界が揺れる。
学校。
街。
空。
全てにヒビが入る。
第三世界のカイト。
振り向く。
「ミラを守れ」
カイト:
「え?」
「それだけは絶対だ」
次の瞬間。
第三世界のカイトはGLITCHの中へ飛び込んだ。
大爆発。
視界が白く染まる。
消える。
静寂。
残されたのは。
黒いノート。
カイトが拾う。
表紙。
【観測記録】
ページを開く。
そこには。
「第四世界で待つ」
とだけ書かれていた。
カイト:
「第四……世界?」
ナイトアサシンが不気味に笑う。
「さあ」
「次の観測を始めよう」
第8話
第8話を読んでいただきありがとうございます。
今回は世界の核心へ一歩踏み込む回となりました。
もう一人のカイト。
三つの世界。
そして第四世界。
これまで散りばめられていた謎は、少しずつ一つにつながり始めています。
しかし。
明かされた真実以上に、新たな疑問も生まれました。
なぜ世界は繰り返されるのか。
ナイトアサシンの目的とは何なのか。
そして。
もう一人のカイトが残した言葉の意味とは――。
次回。
第9話「第四世界の観測者」
物語はさらに加速します。




