三回目の世界
平和な日々。
それは本当に続いていたのだろうか。
観測者が見ていた違和感。
止まった時計。
繰り返される記憶。
そして。
ナイトアサシンが残した謎の言葉。
「三回目終了まで残り7日」
カイトはまだ知らない。
自分が立っている世界が、すでに何度も繰り返された世界だということを。
運命は動き出す。
世界の真実へ向かって。
朝。
カイトは目を覚ました。
時計。
6時30分。
いつも通り。
……のはずだった。
スマホ。
日付。
昨日。
カイト:
「は?」
昨日と同じ日付。
急いで学校へ向かう。
教室。
ジン。
「おはよー!」
イロン。
「数学提出した?」
全て同じ。
カイトの顔が青ざめる。
ミラが教室へ入る。
カイトを見る。
表情が変わる。
「……やっぱり」
放課後。
屋上。
カイト。
ミラ。
イロン。
ジン。
ミラ:
「隠してたことがある」
沈黙。
「あなたは初めてじゃない」
カイト:
「何が」
ミラ:
「この世界を生きるのが」
風。
ミラ:
「あなたは既に二回死んでる」
全員凍り付く。
カイト:
「……え?」
ミラ:
「今は三回目」
紫色のノイズ。
空が割れる。
GLITCH発生。
街全体が歪む。
人々が止まる。
時間停止。
動けるのは。
カイト。
ミラ。
ジン。
イロン。
そして。
ナイトアサシン。
屋上の端。
黒い影。
「観測者」
ミラ:
「……来た」
ナイトアサシン:
「また失敗したな」
カイト:
「また?」
ナイトアサシン:
「一回目」
紫の光。
「世界崩壊」
二つ目の光。
「二回目」
赤い空。
「観測者死亡」
カイト:
「何を言ってるんだ」
ナイトアサシン:
「覚えていないだけだ」
ミラの顔色が変わる。
ナイトアサシン:
「だが今回は違う」
空間が裂ける。
その中。
もう一人のカイト。
制服姿。
こちらを見る。
「逃げろ」
世界が震える。
カイト:
「俺……?」
ナイトアサシン:
「ようやく会えたな」
「三回目の転生者」
巨大なGLITCHが空を覆う。
第7話 終
第7話を読んでいただきありがとうございます。
今回のテーマは、
「真実の始まり」
です。
これまで散りばめられていた違和感や伏線が、少しずつ一つの形になり始めました。
なぜカイトだけが異常を感じるのか。
なぜミラは彼を特別視していたのか。
そしてナイトアサシンは何を知っているのか。
まだ全ての答えは明かされていません。
ですが、この第7話から worldGLITCH は新しい段階へ入ります。
そして最後に現れた、
「もう一人のカイト」
彼は敵なのか。
味方なのか。
それとも――。
次回。
第8話「もう一人のカイト」
観測は、さらに深い領域へ。




