観測できない日
平和。
それは。
何も起きない時間。
……本当に?
観測者は知っている。
静かな日ほど。
世界は裏側で動いていることを。
異常反応なし。
事件なし。
戦闘なし。
それなのに。
誰も気づかない違和感だけが増えていく。
そして。
観測できない異常ほど怖いものはない。
朝。
土曜日。
異常反応なし。
3日連続。
カイト:
「……逆に怖い」
ジン:
「平和最高だろ!」
イロン:
「異常が無い状態も観測対象」
三人。
街へ。
ゲーム。
買い物。
昼飯。
普通の日。
カイト。
違和感。
街の時計。
全部。
11:17で止まっている。
次の瞬間。
戻る。
誰も気づかない。
夜。
ミラ。
観測室。
「反応ゼロ……?」
観測装置。
完全停止。
初めて。
ミラ:
「ありえない」
ノート。
勝手に開く。
【観測不能】
その文字だけ。
夜。
カイト。
帰宅。
スマホ通知。
知らない番号。
「今日は何回目?」
削除。
送信者不明。
カイト:
「……何回目?」
その瞬間。
頭痛。
フラッシュ。
知らない学校。
知らない制服。
知らない友達。
でも。
ミラだけいる。
ミラ:
「またズレ始めた」
現実。
戻る。
カイト:
「今の……なんだ」
深夜。
ミラ。
風呂。
水面。
自分の顔。
ではない。
映る。
カイト。
ミラ:
「……嘘」
突然。
部屋の電気。
消灯。
紫の文字。
壁いっぱい。
「三回目終了まで 残り7日」
ナイトアサシン。
暗闇。
「平和?
それは観測が止まっただけだ」
第6話 終
第6話を読んでくれてありがとうございます。
今回は戦闘ではなく。
違和感。
日常。
静かな恐怖を意識しました。
何も起きていないように見えて。
実は一番危険な状態かもしれない。
時計。
通知。
観測不能。
そして。
「何回目?」
転生の謎も少しずつ形になり始めました。
次回。
止まっていた歯車が動きます。
世界の歪みは。
もう隠れません。
—— worldGLITCH 作者より




