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3/15

湯煙ノイズ

観測者。


それは世界の歪みを見つめ、記録し、必要なら戦う存在。


カイトたちは少しずつGLITCHに慣れ始めていた。


ミラは相変わらず多くを語らない。


ナイトアサシンも姿を見せない。


だからこそ。


誰も思わなかった。


校外学習の夜。


ただの温泉と笑い声が。


境界の崩壊する瞬間になるなんて。

校外学習。


山奥の研修施設。


昼は自然体験。


夜は自由時間。


それだけのはずだった。


露天風呂。


夜。


山の空気は冷たい。


湯気だけが静かに揺れる。


ジン:


「いやー、校外学習って最高だな!」


カイト:


「静かにしろよ……」


イロン:


「騒ぐと先生来るぞ」


平和。


少なくとも。


その時までは。


温泉の水面。


ゆっくり揺れる。


その中央。


紫色の波紋。


カイト。


眉をひそめる。


「……なんか変じゃないか?」


イロンも見る。


「波がおかしい」


ジン。


「え、なにあれ」


ググググ……


地面。


揺れる。


壁。


ひび。


バキッ——


仕切り壁が崩壊した。


ジン:


「いや待て壁!?!?」


湯煙。


視界が白くなる。


混乱。


叫び。


そして。


紫のノイズ。


ミラ:


「GLITCHが空間を侵食してる……!」


カイト:


「先生!?」


イロン:


「境界が消えたのか」


地面。


さらに歪む。


出口。


消失。


ミラ。


周囲を見る。


即座に判断。


「分断される方が危険」


「ここは合流する」


紫の裂け目。


その奥。


黒い影。


ナイトアサシン。


「領域接続完了」


影が増殖。


湯煙の中。


赤い目だけが浮かぶ。


ジン:


「数、多すぎだろ!」


ミラ。


観測デバイス起動。


「GLITCH反応……制御開始」


イロン。


端末を開く。


「左側に反応集中」


カイト。


前へ出る。


「来るぞ!」


影。


突撃。


三人。


そしてミラ。


並ぶ。


ナイトアサシン:


「観測者……お前はまだ何も知らない」


紫の衝撃。


夜空が歪む。


戦いは。


まだ終わらない。


世界の歪みは。


さらに深く——


第4話 終

第4話の雰囲気なら、あとがきは少し軽め+次回が気になる感じが合いそう。


あとがき


第4話「湯煙ノイズ」を読んでくれてありがとうございます。


今回は校外学習という日常の中で、世界の境界が崩れる瞬間を書きました。


いつも通り笑っていたはずなのに。


いつも通り帰れるはずだったのに。


worldGLITCHは、そんな“普通”が壊れる瞬間の物語です。


そして今回。


カイト、ジン、イロン、ミラ。


初めて本当の意味で並んで戦い始めました。


でも、ナイトアサシンの言葉。


「観測者——お前はまだ何も知らない」


あれは誰に向けた言葉だったのか。


次回も、世界の歪みを観測してください。


— 作者より

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