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最終観測記録

観測とは。


未来を知るためのものではない。


世界を残すためのものだ。


滅びゆく第四世界。


観測者たちは最後まで記録を続けた。


そのノートには。


世界の終わりと。


ナイトアサシンの秘密が記されていた。

警報が鳴り響く。


ピーーーッ!!


赤いランプが地下施設を照らす。


観測者。


「ナイトアサシン接近!!」


「距離3000!」


施設全体に緊張が走る。


第四世界のカイト。


「迎撃班は配置につけ!」


観測者たちが動き出す。


現在のカイトはモニターを見つめる。


そこに映る。


ナイトアサシン。


ただ歩いているだけ。


なのに。


地面が崩れる。


GLITCHが発生する。


まるで。


世界そのものが彼を拒絶しているようだった。


ミラ。


「こんなの……」


第四世界のミラ。


「だから私たちは負けた」


沈黙。


第四世界のミラは黒いノートを手に取る。


【最終観測記録】


ゆっくり開く。


ページの最初。


そこには。


【世界崩壊まで残り365日】


と書かれていた。


カイト。


「一年前から……」


第四世界のミラ。


「毎日記録した」


ページをめくる。


【残り300日】


【観測者5名死亡】


【残り200日】


【GLITCH汚染40%突破】


【残り100日】


【ナイトアサシン確認】


ジン。


「ずっと戦ってたのか……」


第四世界のミラ。


「最後までね」


さらにページをめくる。


突然。


文字が変わる。


【機密記録】


イロン。


「暗号化されている」


第四世界のミラ。


「最終段階だけは特別だった」


認証解除。


画面が開く。


映像記録。


研究施設。


20年前。


白衣の研究者たち。


モニターに表示される文字。


PROJECT NIGHT ASSASSIN


カイト。


「またその名前……」


映像が続く。


研究者。


「観測能力を持つ生命体の生成を開始します」


ジン。


「生成?」


現在のミラ。


「まさか……」


映像の中。


紫色のエネルギー。


GLITCHコア。


研究者。


「人類を超える観測者を作る」


施設に拍手が起こる。


しかし。


映像が乱れる。


ノイズ。


警報。


爆発。


研究者たちの悲鳴。


そして。


モニターに映る。


黒い影。


赤い瞳。


ナイトアサシン。


施設が崩壊する。


映像終了。


地下施設が静まり返る。


カイト。


「つまり……」


イロン。


「人類が作った存在」


第四世界のミラ。


「少なくとも記録上は」


その時。


施設が大きく揺れる。


ドォォォォン!!


全員がよろめく。


観測者。


「外壁突破!!」


「敵侵入!!」


第四世界のカイト。


「早すぎる!」


モニター。


外壁が崩れる。


無数のGLITCH生命体。


そして。


中央に立つ。


ナイトアサシン。


彼は施設を見上げる。


そして。


笑った。


現在のカイトを見るように。


まっすぐ。


「見つけた」


全員が凍りつく。


カイト。


「俺……?」


ナイトアサシン。


「三回目の転生者」


その瞬間。


地下施設全体に紫色の光が走る。


観測装置が暴走。


モニターが次々と消える。


第四世界のミラ。


「まずい!!」


「最終観測が始まる!!」


第13話 END

第13話を読んでいただきありがとうございます。


今回は「最終観測記録」の一部が明らかになりました。


ナイトアサシンは自然発生した存在ではない。


人類が生み出した可能性がある。


しかし。


それが真実の全てではありません。


そして。


ナイトアサシンがついにカイトを認識しました。


なぜ彼はカイトを狙うのか。


三回目の転生者とは何なのか。


次回。


第14話「最終観測開始」


第四世界最大の戦いが始まります。

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