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7話 おせっかいなパパリル

「・・・・・・・シャベッッター!!!!!!」


(ワンコ)「・・・え?」

(おれ)「・・・え?」


なぜかでっかいワンコの目が点になっていた。


「少年は我々のことを知っていてここの来たのではないのか?」


「・・・?誰ですか?ドッキリですか?カメラどこですか?」


「は?」

でっかいワンコは困惑している。


「まぁ知らないようだから、我らのことを説明しておこう。

我は風の大精霊、フェンリルと申す。

普段は我らの結界で、この森も平和に保たれているのだが、先日我のツガイがこの地に訪れた外なる者の邪悪な力に侵されてしまっての。

時をしばらくして我も邪悪な力に負け、結界が弱まってしまった。

それをお主の薬によって救われた、というわけじゃ」


「心優しき少年よ。ありがとうね。」

「わふっ」

「ふふっ、この子も懐いているようね」


なるほど、さっきからずっとわけわからんこと喋っているのが、この子のパパ、優しい口調の人がこの子のママか。

、、、で


「よく分からないですけど、邪悪な力というのは悪魔の力かと。

悪魔というのら異界の祠からくるヤバイ奴らで、数年後に活動が活発化します。光属性でしか対抗は出来ないので、基本的に封じ込めておくしかないと思います。」


「お主、なぜそんなことを知っているのだ、、、

信じがたい話だが、、、我らを救ってくれた少年だ。

信じておこう。しかし、出どころも分からんし厄介な」


「祠の場所なら知ってますよ?」


「、、、ん?」


「だから祠の場所なら知ってますよ?案内しましょうか?」


そう、異界の祠の1つはアイデンバーク領、風の森に存在する。その祠のボスにクレイルは取り憑かれてしまうのだ。



「こんなところに、本当に何で知っているのだ」


風の森にある崖の麓の洞窟、それを少し進むと異界の祠がある。ゲーム時代も探すのに苦労した。


「ではここに強めの結界を張っておこう。」


そして風の森は平和を取り戻した。

祠がある以上安心はできないが、しばらくの間は悪魔による被害も出ないだろう。

ところでこれは、、?


「光の結界?」


「おお分かるのか、先ほど光属性が効果的と言っていたからな」


「パパリル、風の精霊じゃないの?」


「パパ、、、?我らは風の精霊じゃが、親和性が高い属性はある程度使えるぞ

で、パパリルってなんじゃ?」


「へー、精霊って何でもありなんだね。逆に何で悪魔の力にやられちゃったの?」


「我のツガイがな、新しい子、つまりお主に助けてもらった子の兄弟を産もうとしていてな。

それで力が弱まっていたところを狙われたようじゃ。

で、パパリルってなんじゃ」


「へー、ママリル子供産むんだ。おめでたいね」


「ママ、、、もうええわい」


「わふっ」

「この子にも何か呼び名をくれるか?くれぐれもチビリルとかふざけた呼び名にはしてくれるなよ」


「じゃあ、、、ルル?」

「わふっ!!」

ルルが飛びかかってきた。


「気に入ったようね」

「そうじゃな」


「少年よ、改めて我らと我らが子を救ってくれてありがとう。お礼に我らの加護を授けよう」

「、、、いらないよ、」

「もうつけてしまった、悪いことはないからあきらめろ。

あとお主風の魔法使えるようになったぞ。

ついでにルルもお主に懐いているようだし、良い機会だから連れて行ってやってくれ」


「わふっ!」

「いやお子さん連れて行くのはマズいですって」


「とは言っても、さっきお主、この子と契約しておったろ」

「契約?」

「名付けが契約のトリガーじゃ、それをルル自信が受け入れたかんじじゃの」

「パパリル、お前騙したのか、、!?」

「別にいいじゃろ、お主からしたら悪いことも無かろうて」


まぁたしかに、脱出作戦の弊害になることはないか、風魔法使えるようにもしてもらったしありがたく受け入れておこう。


風の森も平和になったようだし、あとは森を抜けるだけ。


「そして、おぬしはアイデンバーク領の人間であったな、街まで送り届けよう。」


は?


「いやいやいや、大丈夫です。自分で帰りますので、まじで大丈夫です。」


そんなことをしたら出戻りじゃないか。せっかくここまで来たのに


「遠慮するでない、力を取り戻した我らでは問題ない、転送魔法で一瞬だ。少年の親も心配しているだろう」


「本当に大丈夫だから、転送するのは止めてくれーーー!!」


次の瞬間、足元に魔法陣が現れ、視界が光に包まれた。

目を覚ますとそこは、見慣れた町が広がっていた。


「クレイル様―――!!!」


待ちの警備隊がおれを探しているようだ、見つかってしまった。


「え、その子は、、、」

「この子はフェンリルって種類のわんこらしい、風の森で困っているところを助けたらこうなった。」


「えぇぇーー!」


パパリルよ。一生恨むぞ。


こうして、この世に生を受けてから人生の大半をかけて計画していた脱出作成は失敗し、振りだしに戻ってしまった。

そういえば、パパリルの言っていた加護って何だろうか。


ゲームにそんな設定あったか?一回しかやってないからわかんないなー

ここで、驚きの新事実、このクレイルの前世(田中さん)はゲームをやりこみどころかクリアしたこともないくらいにわかなのである。つまり、この世界の大半のことが初見なのである。

ぶっちゃけ、クレイルが悪魔に乗っ取られて領内をめちゃくちゃにし、主人公に倒されることしか覚えておらず、設定なんて覚えていないのである。その知識で領地脱出を考えているあたり、はっきり言ってバカである。


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