第十一話:たーくんとウシジマくん・中編
◆ウシジマくんのお部屋◆
こちらお姉ちゃん。たーくんのお友達『ウシジマヒロトくん』のお部屋に合法的に潜入することが出来ました。イェイ!
(良かったー小説書いてて)
しかもちゃんと、子供向けにアニメ化もされてる、真っ当な作品を書いてて……。
(めっちゃエッチな、それこそお姉ちゃんの欲望を詰め込んだショタ作品とかだったら、絶対にお家に入れてもらえなかったよね……)
いやマジで。可愛い幼稚園児とおっきいお姉ちゃんのガチラブコメとかもし私が書いてたら、可愛い息子がいる自宅に性犯罪者予備軍を入れるようなものですからね。
「……さっきはありがとうね。ウシジマくん。たーくん」
「……いいんだよ! たーくんのお姉ちゃん! 俺が母さんに伝えてなかったのが悪いんだから!」
「……ごめんね、おねーちゃん。怖い思いさせて……」
(どっちもいい子!)
なんて出来た二人なんでしょうか。母乳が溢れそうになりますね。
ウシジマくんのお部屋は、まさに男の子って感じのお部屋です。
中にはフィギュアや、漫画、後はゲーム機もあります。たーくんも持ってる同じやつだね。
後はカードゲームかー。小学生くらいの子達がやるこの手の遊びって、ルールがガバガバになりがちなんだよね。
(まあでも二人くらい賢かったら大丈夫そうだけどね)
「たーくんとネーチャン。そこ適当に座って」
「「はーい」」
適当にじゃあ、用意されたクッションに座りましょう。
三人で同じように、円のように囲んで座った後、たーくんの疑問。
「おねーちゃん。その袋に入ってるやけに大きい箱、なあに? 」
そうだ! 二人のためにお菓子を一応用意しておいたんだ!
「えーっとね、二人のためにお菓子を買ってきたからさ。一緒に食べよう?」
「「わー! ありがとう! おねーちゃん!」」
(母乳が出ちゃう!)
ヤバい。たーくんもだけど、ウシジマくんも私のことを『おねーちゃん』って呼ぶの、死、あるのみじゃない?
私の死ね。不整脈が出ちゃう。
(……だって心臓が死ぬほどバクバクするんだもん!)
二人とも尊いです。特にサイズ感が良い。
背の順で言ったら、間違いなくかけ離れた位置にいるであろう二人。
「たーくんって、背の順でどれくらいだっけ?」
「んっーっとね! 前から二番目!」
へー。もっとちっちゃい子がいるんだー。
(超見てみたい! たーくんとたーくんよりちっちゃい子の前ならえ!)
今度監視カメラで見てみましょう。四六時中見れるわけじゃないからね。
「ウシジマくんは?」
「俺は一番うしろだよ。たーからは結構遠いんだよなー」
「だねー! 頑張って僕も追いつくからねー!」
「おう!」
(憂い)
なんでこんなにもサイズ差のある組み合わせって、心癒されるのか。
私なりに分析したことがあるんですよねー。
先ず。
・対比の美しさ: サイズの差があることで、小さい方がより引き立ち、愛らしさが倍増します。
・仕草の尊さ: 大きい方が小さい方に合わせて屈んだり、優しく見つめたりする姿に慈愛を感じます。
・安心感と包容力: 大きな存在にすっぽりと収まる小さな姿が、平和や無防備さを象徴します。
そうなるとどうしても見てみたい、サイズを活かした尊い二人ならではの光景があります。
(……欲出してけ! お姉ちゃん!)
「……ウシジマくん……?」
「何?」
「……た、たーくんを後ろから抱きしめてくれないかな……?」
「……まあ良いけど」
しゃあああああああああああああああああああ!
来た甲斐がありました!
「じゃああの本当に無理しなくていいけどたーくんがしゃがんでそれでウシジマくんは膝立ちしてそんでこっち向いてあの、あすなろ抱きって分かる? わかんないよね取り敢えず抱きしめてみてウンウンそうそうそんな感じで上からちょっと覆いかぶさるようにしてソレで頬をもうちょーーーーっとスリスリしてくれるかな? そうそうそうそうそう」
「こ、こんな感じ?(早口で怖え)」
「そう! 良い! それで! はいチーズ!」
よっしゃ! 司法の目をかいくぐることが出来ました!
ここは完全な密室です。
人間には、自分の容姿をみだりに撮影・公表されない権利(肖像権)っていうものがありますが、密室なら関係ありません。だって合意を得てるし、エッチな画像じゃないですし。
それにどうせコレはSNSに投稿なんてしません。額縁に飾ります。寝室の額縁に。
……あれ? もっと良い、二人と触れ合える作戦がありますね!
二人と一緒に写真撮っちゃお!
「お姉ちゃんも写って良い?」
「いいよー!」とたーくん。
対照的にモジモジしているウシジマくん。
「ウシジマくん?」
「え!? あ、ああ。いいよ!」
「じゃーあ、お姉ちゃんが真ん中に行くね?」
「う、うん」
まずは、スマホ用の脚立を置いて……。
内カメにして……。
お姉ちゃんが真ん中にしゃがみます。
そして、その後たーくんを右に、ウシジマくんを左に来てもらって……。
とここでハプニング。
三人がぴったり入るように写りません。
「うーん。ウシジマくん。もうちょっとこっちに来てくれるかな?」
「……」
「……どうしたの?」
「……なんでも無い!」
ははーん。もしや照れてるんだなー。
と思いきや、たーくんもなんだか照れてるし。
「……なんでたーくんが照れてるの?」
「……だってウシジマくんがいるもん……」
「でもいっつもおねーちゃんとイチャイチャしてるじゃん」
「……それ言わないでよ!」
「ありゃ。ごめんごめん。」
口がベロベロに滑りましたね。
しかし、男の子二人がモジモジしていたんじゃあ埒が明かない。
こうなったら力付くでも協力してもらいましょう。
まず、タイマーをセットして……。
その後二人の手を掴んで……。
思いっきりお姉ちゃんに引き寄せちゃえ!
「えい!」
「うわぁ!」「え!?」
捕縛完了! 二人ともお姉ちゃんのおっぱいにダイブする形になりました!
あーあ。たーくん専用のこっくぴっとが汚されちゃった……♡
まあ良いや。ウシジマくんも可愛いし。なによりおっぱいの間には挟まってないから良いもん。
「えへへ……捕まえちゃったー。あ! タイマーが鳴るよ!」
3,2,1……。
カシャ! とシャッターオンが鳴りました。
「二人とも大丈夫……?」
「「大丈夫じゃないかも……」」
顔を真紅に染め上げた二人でした♪
◆おやつタイム◆
「えへへへへ……」
「……おねーちゃんがデレデレしてる……」
「俺達の画像を見ながら……」
は! いかんいかん! 夢の世界に行ってしまってました!
まあたまにはこういう新しい刺激も必要だよねー。
ってことで次はおやつタイム!
このおやつタイムは重要です。
なにせ、先程の児童へのふれあいはワンチャン犯罪行為として取り締まられます。
なのでここでもお金の力を発揮しましょう。
というわけで……。
(高級お菓子による賄賂だー!)
「ではこちらを収めてください。」
私は袋に入っていた、達筆な文字が書かれている分厚い桐箱を取り出します。
「「……!?」」
ふふふ……。二人とも、特にウシジマくんがビビり散らかしてますね。でも中身を見たらもっと驚くんじゃないでしょうか?
(さあ! いでよ! 超高級フルーツ!)
「マスクメロン(2Kg)!」
さあ。たーくんにとっては割と見慣れた光景ですが。
この未曾有の事態に、ウシジマくんはどう対応するのでしょうか?
「……た、たーのおねーちゃん?」
「……なんだね?」
「これって幾らくらいするの?」
「四万」
「……え?」
「四万」
「……すげー!(お小遣い何年分だろこれ!)」
ふふふ……。子どもはチョロいですね。純粋であるがゆえに、金に靡きやすい。
多分いまごろ脳内でお小遣い換算でもしてるんじゃないでしょうか。
千円ですら、子供たちにとっては大金ですからね。四万円なんて国家予算です。
「ウシジマくんは、こういうの食べたことある?」
「無い! 食べてみたい!」
「よーし! じゃあお母さんに言って、台所と包丁を貸してもらおう!」
「「わーい!」」
三人で一緒にリビングに行って……。
私が代表してお母様にお願いをします。
「あの、おくつろぎのところ申し訳ないのですが、包丁とキッチンを貸していただけますか?」
「……!? まさかその超高級そうなメロンを切るとか……!?」
「はい。そうなんですよー」
「……ちなみにそれ、おいくらですか……?」
「……四万円です……」
「……え!?」
お母様が再度ドン引きした後、包丁を借りて、四等分しました。
「ではこちら、お母様の分です……。」
「あ、ありがとうございます……(やっぱこの人ヤバい人なんじゃないの?)」
さあ。私達はウシジマくんのお部屋に戻りましょう。
小さな机を囲んで、メロンをお皿において……。
「「「いただきます!」」」
食べながら、私が持ってきたハンカチで二人の口周りを司法の目をかいくぐりながらフキフキしながら、おしゃべりしながら。
ふと思いついた一つの疑問。
(それにしても、こちらの天使二人は何をして遊ぶんだろう?)
今どきの小学生達が何をして遊ぶのか。
知識の範囲でならお姉ちゃんは知っていますが、実際に何をするかの現地調査はあんまりやったことがありません。
ここは普通に聞いてみましょう。
「ねね。たーくん。ウシジマくん。」
「「なーに?」」
「二人は何して遊ぶの?」
「えっとね」とたーくん。
「なろうで遊ぶんだ!」とウシジマくん。
……なろうで遊ぶ?




