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81話 青髪……負けヒロイン……!

朝は早く、日が昇ったら出発。日が暮れたら野営。


嵐は去ったようで、この二日襲撃を受けることはなかった。


三日目に突入し、フィゼナ近郊までやってきた。


ここらへんの土地は割と隆起が激しく、崖などの断層が多いのが特徴。既に崖と崖を繋ぐ橋を何度も渡った。加えて霧も出るらしい。絶賛出てる。


「それでフィゼナに言って何するんだ?」


そういえば二人に言っていなかった。私たちが何をするか。


「ご存知の通り、私たちは近衛兵に追われてる。でも、その依頼主にこの子の有用性を示して暗殺を取りやめさせる。そのための隠れ蓑にする予定」


エマさんは淡々と簡潔に説明。


「そっか、わかった。ならあたいらの屋敷に来てくれ。仲間が増える。なんたって勇者パーティの根城なんだからな」


「勇者パーティ!?」


ポーリーヌは勇者と言った。勇者といえば一人しかいない。


「二人も安城と戦ってたの?」


「そうだよ。あっちにアリスとポール、それに私たち、あとクララって子も屋敷向かってる」


つまり安城パーティは全員で六人。あいつガチハーレム築いていたのか。多分クララって子も女の子。


少しは私の好感度上がってたのに、この事実が発覚したらば単調に減少してゆく。


そう雑談していると、そろそろ昼に差し掛かっていた。馬も休みが必要だ。


「おじさーん、そろそろ昼に――あれ……?」


エーヴが馬車の布を開け、運転席を覗くと誰も居なかった。馬だけが走っている。


「ちょっと!? おじさん!? どこ!」


エーヴがキョロキョロ見渡そうとも、誰もいない。居なくなった雰囲気はなかった。


「ッ……! やられた……!」


「――ってまずい! 崖が……!!」


エーヴが見た先は崖。霧のせいですぐにはわからなかった。


「「落ちるーー!?!?」」


馬はそのまま崖へダイブ。


まずい私たちはともかく、二人が――


崖の底が見えた。針山のような槍が用意されてる。この類は……。私たちも助からない。


「レトレント ド アンジュ!!」


突如、覇気が私たちを包むように勢いを殺した。ゆっくりと崖底へ降下。串刺しになることはなかった。


「クララ! 迎えに来てくれたんだな」


ポーリーヌは歓喜として崖上にいる女性に礼を言った。


「遅いわよ。霧もあって危なかったから来たの」


遠目からでもわかる珍しい青髪をした少女が杖を持って登場。


☆


とりあえず安城の邸宅に着き一休み。暗殺の懸念がなくなるまでここにいていいとアリスから言われた。だが、悠長なことはしてられない。


コントーレ時間でベセトアの定時を過ぎて、しばらくすると安城は帰ってきた。安城にも情報共有。


「っ……! 大法官か……」


安城は大法官と聞いて顔を険しくさせた。


「知ってるの?」


「まあな、あいつらは上層部を牛耳ってる一派だ。貴族院を根城として庶民院にも幅を利かせてる」


なかなか悪名高いらしい。


「その通り。正面から争うのは愚の骨頂」


「じゃあどうすんだ?」


安城はエマさんの累加に呆れる。


「元帥を味方にする」


「……俺のこと?」


「違う。海軍元帥」


安城は陸軍元帥。そして新参勢であるが故に年功序列的権限はない。


「ヘッダーフォン元帥はベレウゼ五大貴族の一角にして、年功序列第一位。齢は一万だとか」


「一万……?」


ヒンベルが約三千歳なのに対して一万歳。インフレがすごい。


「だから、彼の命には絶対に背けない」


「つまり、元帥の口から暗殺を止めさせるってことですか?」


「そういうこと」


「じゃあ、どう頼み込むんだ?」


「この子にはもしかしたら災厄に抗う力があるかもしれない。それを示す」


「いやいや、そんな大層なこと……!」


すっごいハードル上げられた。宇宙戦艦のなんとかスペクトルが正常値まで引き戻すだけだと言うのに。


「もしかして、琴音は『加護』持ちなのか?」


「『加護』?」


「この異世界にある能力みたいなものだ」


最近、どんどん実生活がファンタジーになっている気がする。


私が能力持ち? そんなバカな。一般日本人女性だぞ、バカタレ。


「六天使と一人からなる七天神に祝福された人しか持たない特別なもの。あっただけで誰からも羨まれるらしい」


「ふ~ん」


どんどん現実味を帯びて行かなくなる。異世界とはいえ、れっきとした現実だ。


「ちなみに俺は『縁起』で身体能力コピーの加護」


あー、なんか昔そんなこと言ってた気がする。


「クララ! 琴音を鑑定魔法で加護があるか調べてくれ」


「わかりましたわ」


「え、いやそれは……」


どうやら私は鑑定魔法をお見舞いされるらしい。なんか怖い。


「琴音、シールドを外してくれ」


「ちょっとそれは危なくない……?」


「一利あるかも。その能力が何なのか知りたいし、ちゃんと守る」


エマさんも乗り気なようだ。

ご視聴頂きありがとうございます


いつもの報告です。ちょっと今回は読んでほしいです


一応シーズン5の投稿は問題ないのですが、


今公募用に再編が思った以上に面倒なことになってるのでシーズン6区間の制作が滞ってるんですよ


講談社新人賞には間に合わせたいな――とは思っているので結構ストック削られる感じなのですが、


なろう投稿版の推敲とかやるならもう少し投稿ペース下げないと間に合わない計算なんですよね


できるんだったらアンケート取りたいなと思い、コメントしていただけるならそれに越したことはないのですが、


まあ多分、したくない人が大半だと思うので、ちょっと面倒ですが指定話数にアクセスしてもらって人数を確認するって形を取りたいと思います


まず、アンケートの人数を確認するために20話、25話をアクセスしてください


次に投票する内容の指定話数にアクセスしてください


シーズン5とシーズン6の間に二週間準備期間設けてもいいという人は30話、35話をアクセスしてください


シーズン6は3日に一度ペースでもいいという人は40話、45話をアクセスしてください


頑張ってシーズン6は毎日投稿か二日ペース投稿しろって人は50話、55話にアクセスしてください


まあ、遠慮なく自身の望む内容を投票してください


なんで投票に合計四話もアクセスしなきゃなんないんだってことに関しては、普通にその箇所を読む人と区別するためです


面白そう、続きが気になる、と思って頂ければ


ぜひとも作品フォローをお願いします


最新話から評価できるので星をつけていただけると作品更新の励みとなります


よろしくお願いします

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