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シーズン1 4話 ジ・エンド

東京の上空に巨大な亀裂が入った。それは誰の目にも止まり、今までとは異なる異様さが浮き彫りだった。


時が立つにつれ亀裂は拡大。割れ目から八百mクラスの巨大物体が姿を現し、破裂と共に地上へ落ちてきた。


巨大物体が割れ目から完全に出ると何事もなかったかのように収縮。


巨大物体は紡錘葉巻型のものが三つで構成されている。真ん中は前方に三基、後方に二基砲台と艦橋周りに機銃のようなものを搭載。正面は四つの窪みがあり、中心には衝突角。


配色は全体的に黒を基調とし、各所に黄色のラインが入っている。両サイドの物体も前後それぞれ二基の砲台と機銃、艦橋や衝突角を備えている。


違う点として窪みは二つ、衝突角の上下に備わっている。まるで、それらは宇宙戦艦を彷彿とさせるデザインだった。


宇宙戦艦は後方のノズルからオレンジのジェット噴流を噴き出して地上へ向かう。


地上より一kmの高度になると、各所のスラスターを吹いて船体を水平に立て直す。すると両舷にある宇宙戦艦を分離。


両舷にあった戦艦の片方が空を粉砕、その中へと消えていった。もう一隻もこじ開けられた穴へ入る。


中央の巨大戦艦は、そのまま東京湾方面に衝突角を使って空をこじ開けて破砕した。


宇宙戦艦は破砕した空間の中へと消えて亀裂が閉じる。


この時、この光景を見た人は終末が近いことを想起した。しかし、それとは反対に期待を乗せる人も中にはいた。


この光景は東京に限らず、世界各地の都市で発生した。


パリ、ロンドン、ローマ、ベルリン、イスタンブール、北京、ニューデリー、モスクワ、ニューヨーク、オタワ、リオデジャネイロ、シドニー、リヤド、ブエノスアイレス、ケープタウンでも絶望を叩き割るように現れた。


そして北から再び宇宙戦艦が姿を現す。だが、それだけでは終わらなかった。


各地で現れた宇宙戦艦が一斉にあらゆる方角から空を叩き割って現れた。


他の宇宙戦艦は最初に現れた宇宙戦艦と比べ、配色が異なったり、両舷にあった一回り小さい戦艦だったりする。


宇宙戦艦らは二十三区の中心へ向い、スラスターを吹いて天へ舵を切った。


十六の戦艦は束になり、一直線で大気圏を離脱。


月軌道まで迫った隕石を標的にメインノズルを吹いた。


さっきとは違い、青いジェット噴流を吹いて速度を上げる。


そして艦隊は正面に青い光を帯びて隕石と対峙。


すると全艦の前方の砲門の中から青い光を充填。


艦隊は、隕石が艦橋から見える視界を埋め尽くすほどまで近づく。


「―――!!」


艦橋に響いた声と同時に主砲を一斉射。


照射された青白く輝く砲弾のような光線は、隕石の中心をぶち抜き、爆炎と共に隕石は破砕。五つの欠片へと砕いた。


しかし、主砲は手を止めず、欠片へと砲撃を続行。更に細かく粉砕した。



私は今、歴史を目にした。


突然現れた宇宙戦艦は隕石へ突撃、人類の天敵であった隕石を意図も容易く破壊。


これまでの懸念を払拭。いや、あの砲門で消し飛ばすような力が今目の前にいた。


あれは正しく黒船。地球にとっての黒船。宇宙人は地球に一瞥したと言っていい。


この邂逅がどう転ぶか正直誰にもわからない。しかし、あれが希望の光の光源になったことは間違いなかった。


英雄たちが厄災を討伐し、衛星軌道上に停泊二隻の一回り大きい船を取り囲むように十四の船がいる。


この姿が歴史の教科書に載ることは間違いなかった。

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