↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
26/85

26話 試し切り(切れるとは言ってない)

安城と私は邸宅の庭に出て、彼は持ってる一番強い剣を持ってきた。


既に日は落ち、薄暗かった。虫のさざめきが聞こえる。


確かに割と禍々しい見た目。棍棒みたいな剛鉄の大剣、人一人分の刃渡りで剣先にはいくつか刺のようなものがある。


安城は大剣を構え、私を見つめる。


「いいんだな……?」


「カッコつけてないでやって」


安城は一息ついてから決心をつけた。


「……アン エクレール ドブ!!」


大剣は覇気のような光を纏い、私の左横腹に直撃。


覇気でわかる、これはそんじょそこらの人間がふるっていい一振ではないことに。


「……!?」


その衝撃で飛ばされる……いや、全く微動だにしなかった。自身でも驚き。


「わかった? 無理だって」


私は冷静さを保って事実を伝えた。


大剣は私の横腹で揺れ動く。安城はまだ力を込め、私を切り裂こうとしている。


「そんな……バカな……」


たった一撃で安城の心を挫くには十分だったが、


「まだだ……! たった一発防がれたくらい……!」


と、まだ立つつもりだ。


「トゥール ド ランフェール!!」


安城は大剣を私を下から上へ振るった。


その一振りは地面を切り、業火を巻き上げながら私を切りつけた。


一振りの業火は私を貫徹し、後ろの邸宅の塀や街の壁を叩き割った。進路が地面に刻まれている。


しかし、結果は同じだった。


「……これでもか……!」


私は剣ではビクともしなかったが、業火の火で反射的に下がってしまった。依然と問題ないが、火を避ける本能には抗えないようだ。


「気の済むまでやったら?」


「……ッ!」


安城は悔しさを押し殺しながら手を緩めない。


「アン ネクレール デヴァスタトゥール!!」


安城は右手を私に向け、天から青白い稲光が私の脳天に直撃。


それだけでは終わらない。私を囲うよう持続的に天から落雷が続く。


「ラ コレール ド ネプテュンヌ!!」


どこからともなく水の弾丸が私を襲い、雷と共に攻めてくる。


「タンペット ドゥ ラ テール!!」


水をまとった無数の風の刃が身体をきり刻む。


「トドメ……!」


安城は両腕を広げる。


「……ゼロ アブソリュ!!」


私に纏わりついた風の刃は凍てつき、身体を拘束し、身も凍結させようとした。


「命中三十%の一撃技……相手は死ぬ!」


そして一際強烈な爆発が私を襲った。


爆煙が晴れる。


「……嘘だろ……?」


安城がそういうのも無理はなかった。


安城が見た光景は、風に煽られて磔刑のように身体の随所が氷で固定されている私だった。


氷は少し力を入れれば、崩壊しそうなほど脆い。


「外交官用のシールドでもビクともしないんじゃ、二等兵も相手になんないよ」


私は力を入れて身体に纏わりついた氷を割る。顔半分覆う氷をどけて水気を払った。


安城は膝から崩れ落ちた。大剣がカランと地面に落ちる。


事務職のベセトアの社員は、軍隊が使うシールドよりは弱いらしい。そして階級でシールドの耐久値も違うとか。ちなみに一番耐久値があるのは総統や元帥、大法官とかそのあたり。


「地球の核兵器が霞むほどのミサイルや宇宙戦艦だって持ってるし、個人が戦える相手じゃない。こんな中世の国も例外じゃない」


安城は見るからにショックを受けている。大剣を見つめていた。


安城は今までこの世界でブイブイ言わせてたのだろう。つまり、ベセトアは安城最強時代に引導を渡すため脅威そのもの。


陰キャ君が異世界で現代知識マウント取ってたら、突如同業者がたくさんやってきたってところ。


「二人ともーご飯できたよー!」


ポールが邸宅の窓を開けて私たちに声をかけた。




ポールたちが作った夕食を食べた。野菜の入ったシチュー。無難においしかった。異世界メシはこういうのでいいんだよ、こういうので。


変に凝るとか変化球を出すとかじゃなくて、地球と変わらない同じ味があるってのもまた乙なもの。


「安城今何してるの?」


一緒に皿洗いしているポールに聞く。泡だらけの手を止めて口を開いた。


「う〜ん、やけ酒じゃない? うまくいかないとたまにするよ」


「えぇ……いいの?」


「まあ明日になってるとけろっとしてるし、いいんじゃない?」


ほんとかなぁ……? 確かにあいつのメンタルはイカれている。どんなこと起きても明日にはけろっとしていた。


様子見てみるか。


私は階段を上がり、安城の部屋へ歩くと悔しさと怒りが混ざった怒号が聞こえた。


「なんで来んだよ……!!」

ご視聴頂きありがとうございます


次回から大幅にタイトルを変更させていただきます


「内定0資格0勤勉社不が駐異世界の外交官としてヘッドハンティングされて中世の魔術蛮族に銃撃戦外交でキャリアを積む〜駐在先で昔クラスメイトだった勇者が現実救ってた〜」


こんな感じで一週間程度試験的に変更し、ちょっとpvの数の変動など見る予定です


個人的な話をするとかなり不服でほぼ初期の原型がないのですが、私はweb小説という場でまだ右も左もわかっていません


ですのでテンプレタイトルの受けがいいのか実験します


タイトルの今回の変更で人の惹きつけ具合を調べるのが主な理由ですが、大して変わらなければもとに戻します


初期のタイトルは個人的にかなり気に入ってます


裏話をすると、


アンドロイドは電気羊の夢をみるのか

 ↓

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない


木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

 ↓

与謝野晶子はなぜ力道山を殺さなかったのか

 ↓←アン夢

電気羊はなぜアンドロイドを殺さなかったのか

 ↓←青ブタ

バニーガール先輩はなぜ青春ブタ野郎を殺さなかったのか

 ↓

冷徹残忍な総統はなぜ社不外交官ガールを殺さないのか


って感じで有機化合物の置換反応みたくやった結果できました


処女作なのでまだ手探りですが、今後ともご付き合いください


面白そう、続きが気になる、と思って頂ければ


ぜひとも作品フォローをお願いします


最新話から評価できるので星をつけていただけると作品更新の励みとなります


よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。