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モグラの森② 戦いの始まり

 騎馬の爪音が聞こえてきました。

 荒野の中を一騎いっきの騎馬兵がこちらに向かって走ってきます。

 

 

 魔法の爆発が聞こえてきました。

 突風のような風が吹き荒れ、体が吹き飛ばされないようにと私は地面にしがみ付いていました。



 突風の中、騎馬兵がこちらに走ってきています。

 私は身構えていましたが、一人の女性が兵士に向かって走っていました。

 1人の女性、アティーナが前に立ちふさがっていました。



 騎馬兵の槍がアティーナに振り下ろされました。するりとその攻撃をよけると、横の位置から水平に騎馬兵を切り詰めていました。兵士の体は三つに分かれ、噴水のように血しぶきが吹き上がっていました。



 アティーナは騎馬兵たちの方へ走っていきました。

 

 それを見てから、私たちは馬車の中に戻りました。馬車の中には怯えているゴブリンの姿がありました。戦いが始まったことに驚いています。子供だから当然の事かもしれません。ゴブリンたちは震えていました。



「ねえ、勇者様、あいつらを倒してください!!!」


 キーテ少年の声がしました。しかし、私は起き上がることもできません。



 破裂音が聞こえます。

 



 キーーン

 

 耳の中が響いていました。

 

 

 

 大砲の土煙が馬車の中まで入り込んできまいた。

 ゴブリンたちが逃げ出そうとしていました。

 

 危険だと思いましたが、激しい爆音のせいで、彼らを止めることはできませんでした。

 一斉に、ゴブリンたちが馬車から飛び出していきました。




――あの森に行って……モグラのほこらに……はやく、あの森へ行かなくちゃ……




 誰かの声が聞こえてきた気がしました。



 ゴブリンたちがモグラの森の方へ走っていきました。

 ゴブリンたちの前に大きな大木があることに気が付きます。さっきまで、こんな大きな木はなかったはずです。すると、木の上には魔法使いが1人立っていました。ゴブリンたちの方に視線を向けていました。



「なんてことだ! わしは長いこと生きているが、ゴブリンなんて初めて見たわ!」



 魔法使いの声が聞こえてきました。




「恐ろしいことじゃ……、北の魔法都市では魔族を飼っているるなんて思ってもなかった……」



 老人の魔法使いは攻撃を仕掛けてきました。


 たくさんの木の根がゴブリンたちに襲い掛かっていました。

 しかし、次の瞬間、その大木は大剣によって切断されていました。


 異世界人のユウマが立っていました。

 ユウマは怪我をしたゴブリンを抱きかかえていました。



「おいおい、勇者! 酷いケガをしているじゃねーか。それに悲しい顔をするんじゃねー。オレは幸せな顔しか見たくねーんだからな!」



 ユウマの声が聞こえてきました。



 遠くでは激しい爆音が聞こえてきました。


 打楽器の音が鳴り響き、兵士たちの士気を高めるような声が聞こえてきます。

 戦闘が始まったのでしょう。その時、ポケットにある青い石の欠片かけらが光っていました。いつの間にか、私の視界の中に別の映像が入ってきました。



 頭の中に映像が浮かびます。

 それは森の中でのお祭りの映像でした。



 祭りは、モグラの森の中で行われていた時の映像のようです。

 たくさんの人たちが踊っています。

 人々の楽しそうな声が聞こえてくると、酒を持った1人の男性が目の前にいる痩せ細った男性のところに歩いてきました。



――いや、私は儀式があるのでお酒は飲めないんですよ……



 痩せ細った男性の声がしました。

 彼の顔はスチュアート少年に似ていました。



 痩せ細った男性は悲しそうな顔をしていました。


ありがとうございます!!

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