表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/70

ギルド長の計画③ UFOを語り合う

 スチュアート少年の部屋から出ると、そこには鬼人の少女が立っていました。

 どことなくイライラしているようでもありました。



「この国の大魔導士に会っていただきたいのです!!」



 鬼人の声が聞こえてきました。

 ただ、私は『3匹のゴブリンの物語』の本を見つめていました。

 そんなことどうでもいいと思っていました。

 

 

 戦争でどちらが勝ったとしても、まったく関係のない話だと思っていました。

 それなのに、鬼人がしつこく迫ってきました。

 無視をしていると、脅迫的なことを言ってきました。


「もしも、あなたが拒絶をするなら、考えがあるんですよ。先ほど殺した兵士たち、あなたのせいにしますから、きっと、あなたは牢屋に閉じ込められるでしょう。そうなったら、どうです? つらいでしょ? 良いんですか? 絶対、良くないですよね?」


 と、何度となく、そんな話を繰り返していました。

 まったく、ひどい話です。

 指示に従うしかないようでした。



 諦めて、私は魔法学院へ行くことにしました。

 もちろん、気分はよくありません。

 

 魔法学院に着くと、複数の教会のような建物が並んでいました。

 案内役の魔導士に従い、私たちはキルケ大魔導士の部屋へ向かっていきました。



 案内役が部屋の前で立ち止まります。

 そこには装飾されたドアがあり、開くと大聖堂のような広い部屋がありました。

 


 キルケ大魔導士が座っています。

 私たちに問いかけました。




「あなたたちは、UFOというものを知っていますか?」



 

 大魔道士は年齢は95歳、最高位の魔導士であると聞いていました。



 赤い魔導服を着て、波打つような青い髪を1つにまとめていました。

 大魔導士は清楚な姿をしています。

 

 

 ユーフォーとは何か……


 

 質問に二人とも返事ができませんでした。

 すると、もう一度、大魔導士は同じことを問いかけてきました。

 


「UFOをご存じですか?」



 ユーフォー、という言葉を聞き、それが何であるのか、まったく私にはわかりませんでした。

 私たちは困惑していました。

 


「なるほど。いや、知らなければいいのですよ。UFOは異世界人の言葉なのですから、異世界人はUFOがあるはずだと言っていたようなのです。それからずっと、私たちはUFOを探しているのです……」



 キルケ大魔導士の声がしました。

 すると、慌てて、鬼人のスターレンが声を掛けていました。

 何かを伝えたいと思ったようです。


「ちょっと待ってください。ユーフォーですよね、どこかで聞いたことがある気がします。そうですね。ユーフォー……、そう、何処かで聞いたことがある気がしますね。あ、あれですよね……」


「あれというのは?」


「あれです。ユーフォーというのは武器ではなかったですか?」


「武器ですか?」


「いえいえ、違いますね。ああ、間違っていました!! ユーフォー、そうそう、それは食べ物ではなかったですか? スパゲッティのような感じで、ユーフォーというものがあったと思います……」


「スパゲッティみたいなUFO。興味深いですね……」


「いえ、そんな気がしただけで……」



 そこまで話して、鬼人スターレンは顔を真っ赤にしていました。

 もちろん、私は黙っていました。

 

 

 沈黙が続いていました。

 その間、私は部屋の中を見渡していました。


 この魔法学院はいにしえの大魔導士ラドカーンが作成したものでした。

 ラドカーン大魔導士は魔族から太陽を復活させたという伝説があり、きっと、UFOというものも伝説的な力を持つものなのだろうと思いました。



 窓の外を眺めると、中庭には大理石の噴水があり、その周りでは子供たちが楽しそうに遊んでいました。その奥には、人々が跪いて、ラドカーン大魔導士の像に祈祷をする姿がありました。



 その光景を見ながら、私はユーフォーというのはどのようなものなのかと考えていました。

 いろいろと考えてみましたが、さっぱり私にはわかりませんでした。



 大魔導士は沈黙していました。



 窓の外から、祈りをささげている人々の声が聞こえてきました。

 じっと、私は座っていました。

 隣の鬼人の額から汗が落ちてきていました。

 

 

「まあ、わからないのであれば、大丈夫ですよ。実際、私たちにも詳しいことが分かっているわけではないのです。ただ、UFOというものがあり、この世界を変えてくれる存在であると聞いています。私たちはその存在を数百年と探しています。どこかで噂話でも聞いたことはないですか?」

 


 

 そう聞かれても、また、私たちは返す言葉がありませんでした。

 もしかしたら、この部屋に案内された理由はUFOなのかもしれないと思いました。

 私たちは真剣に悩んでいました。

 


 すると、キルケ大魔導士が笑っていました。


 

「ふふふっ、先ほどの話は気になさらず、私の興味でしかないのですから。では、本題に戻りましょう。南の城では異世界人が目を覚ましたというのは本当ですか?」



 キルケ大魔導士が問いかけました。


「ああ、異世界人のことですよね。私たちは大魔導士様にそれをお伝えしたかったのです!!」



 鬼人が大きな声を出しました。


 その後、私たちは異世界人の話をしていました。

 キルケ大魔導士は興奮した顔をしていて、話を聞くと異世界人と会うことを望んでいるようでした。



 部屋を出ると、案内役の魔導士が待っていました。

 鬼人はその魔導士と、これからのことを話しているようでした。


ありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ