表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/70

森のゴブリンの治療①

「やっと、勇者を捕まえることができたわ! さあ、勇者、あの女の居場所を教えなさい!!」


 

 まるで尋問でもするかのように、さあ、さあ、さあ、白状しなさいと、アティーナが私に詰め寄ってきました。



 アティーナの高笑いが聞こえました。

 とても大きな声でした。



 その声を聞いて、村人のザイールが話に入ってきました。



「いったい、あなたたちは何をしているんですか!? その方は勇者なんですよね!?」


「そうです。彼は勇者です……」


 と、兵士長リュック・ブランドが返事をしました。

 

 ザイールは驚いた顔をしていました。

 ただ、リュック・ブランドは疲れた顔をしていました。

  

  

 ザイールの声が聞こえました。

  

「どうして、こんなことをしているんですか。わたしは勇者様にはこの村を助けてもらうために来てもらったのです。そう、あなたたちと一緒にゴブリンを倒してもらうために。なのに、どうしてこんなことをしているんですか?」


 兵士長は首を左右に振りました。

 ザイールの肩をトントンと叩いています。


「まあまあ、落ち着いてください、ザイールさん。大丈夫ですよ。ゴブリンたちは私の部下であるリュック・メーカーズたちが相手をしています!! 今頃、ゴブリンたちを一掃していることでしょう!!!」

 

「すると、全てのゴブリンたちを殺したということですか?」


 兵士長は困った顔をしていました。

 首を左右に振っています。



「まだまだですよ。あいつらは害虫のようにたくさんいるのですから……」


 そう言うと、また兵士長が笑っていました。

 ザイールも笑っていました。


 その話を聞いて、私は兵士長に問いかけました。


「あの、お聞きしたいことがあります。兵士長殿、あなたはゴブリンが現れた理由をどう思っているのでしょうか? 私はゴブリンたちが現れた理由を知りたいのです。そのためにこの村に来ました。一度、私をゴブリンたちのいる森に連れて行ってもらえないでしょうか? 可能であれば、ゴブリンたちに確認したいことがあるのです!!」



 それを聞いて、兵士長が大きな声を出しました。

 苛立っているようでした。


「ハハハっ、何を言ってるんだ! お前は!! 何も知らないと呑気のんきでいいな。ゴブリンたちが何処から来たかだって? それはな。敵国である北の魔法都市から来たんだよ。南の民を殺すために。私たちはそれを調べるため、この村に来ているのだ!!」



「なるほど、そうでしたか。この村に兵士がいる理由が分かった気がしました。ただ、そんな事はどうでもいいことなのです。どうか私をゴブリンに会わせてください!!」



 兵士長は私を睨みつけています。

 その時、ザイールが兵士長に話しかけていました。



「まあ、待ってください。兵士長殿。あなたの意見はもっともです。それに感謝しているんですよ。ゴブリン退治の依頼をして、いままでの対応は素晴らしいものでした。ただ、勇者様の気持ちもわかる気がするのです。どうか、兵士長殿、勇者様をゴブリン退治に連れて行ってもらえないでしょうか? 実際、わたしも一度、森で何が起こっているのか確認をしたいと思っていたのですから……」

 

 村人であるザイールに頼まれると、兵士長のリュック・ブランドは困った顔をしていました。

 すると、アティーナが歩いてきました。



「わかったわ。じゃあ、私がこの勇者を連れて行ってあげる。ただ、変なことをしたらその場で真っ二つにしてあげるからね!」



 アティーナは大きな斧を振り回していました。

 その話を聞いて、私は彼女の提案を受けることにしました。


ありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ