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青い石の欠片

 傷ついている少年を運んできました。

 自分が着ている服をシーツ代わりにして、その上に少年を寝かせることにしました。


 回復魔法を唱えると、私は少年の治療を始めていました。

 ずっと、少年は苦しそうにしています。

 

 

 少年の着ている青い上着、白いタイツには大量の血が付いていました。

 深手の右足の治療には時間がかかりそうです。


 回復魔法を施しながら、私はポケットにある青い石の欠片かけらを取り出しました。私が魔法を唱えると、青い石の欠片かけらほのかに光を放っているのです。


 青い石が大きくなった気がしていました(ちょっとだけですが)。


 

 理由などなく、この青い石の欠片かけらにはゴブリンを人間の姿に戻す力があるのかもしれないと思いました。

 青い石の欠片かけらかすかに光っているのを見つめていると、ふいに私の中におかしな感情が生まれていることに気が付いていました。



 自分の中に悪意が生まれてくるようです。いつの間にか、自分がその気持ちに思いふけっていることに気が付きました。

 慌てて、私は青い石の欠片かけらをポケットにしまうことにしました。



 この青い石の欠片かけらは何なのだろうか……



 ポケットにある青い石の欠片かけらを握りしめていました。

 異世界人を目覚めさせる石ではないのです。

 

 

 この青い石の欠片かけらの詳しいことを私は何も知りませんでした。

 妻なら知っているのかもしれません。


 しかし、ここにはいないのです。



 治療をするため、私は少年の方に視線を向けることにしました。

 痛みのせいか、少年は泣いていました。

 魔法を唱えていると、ポケットの青い石の欠片かけらが光り出し、その石を眺めていたいという気持ちが生まれてきます。



 その感情を抑え付けるため、私は青い石の欠片かけらをポケットの奥の方にしまうことにしました。


 顔を上げると夜空の星を見つめていました。空の星を数えながら、自分の気持ちを落ち着かせようとしていました。

 明け方になって、ようやく少年の怪我を回復することができました。

 


 木陰で横になって眠ることにしました。

 うたたねをしていると、起こそうとする少年の声が聞こえてきます。

 目を開けると、貴族の服を着た少年が立っていました。



 少年はフランソワーズ・ド・ステュアートと名乗りました。



 

 北の魔法都市にあるフランソワーズ伯爵の三男であるとのことでした。

 魔法技術に長けた有名な家系とのことです。

 



 小さな村に住んでいた私にはわからないことです。

 少年の怪我の確認をしてから、私はゴブリンに変わったことを尋ねました。



 人見知りな性格であるらしく、しばらくの間、ステュアート少年は困ったような顔をしていました。

 気持ちが落ち着いてから、自分の身に起きたことを話してくれました。



  

 少年がゴブリンに変わった日のことです。

 それは2日前の夜のことでした。


ありがとうございます!!

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