表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/70

魔王城にて⑤ 黒猫②

 愛でていた黒猫がいなくなってしまったせいでしょうか。

 魔人は泣いていました。


 ただ、魔人は攻撃を始めました。

 泣きながら、魔人はユウマを攻撃していました。


 召喚の契約により、魔人は召喚師の命令に従わなくてはならないのです。魔人は立ち止まることもできず、大きな拳を振り回すことしかできませんでした。自分の体を制御することができませんでした。



 ただ、感情をなくしたように、魔人はユウマの顔を殴り続けていました。

 ユウマの顔の形が変わっていきます。


 その光景を見ると、妻の声が聞こえてきました。

 


「あんたさ~。剣を使うより素手で戦った方が良いと思うわよ!!」


 妻はアスレスと対峙しています。

 その声を聞いて、ユウマは不満そうな顔をしていました。



「そんなことねー!! オレは剣士なんだ! それに、ここに来る前、オレはたくさんの人の幸せの言葉を聞いてきた。それを聞くと、オレは数倍の力を出すことができるのさ。オレはそんな幸せなスキルを持っているから大丈夫なんだ!!!」



 ユウマは大剣を振り回しています。

 傷だらけになっても、ずっと、彼は剣を振るっていました。



「へ~、ただ、全然、強くなってないけどね……」


「わかってねーな。人間の心って言うのはそういうものじゃねーんだよ。よーく見てやがれ!!」



 ユウマは剣を振り続けています。

 ただ、何故か、彼は剣の攻撃を魔人に当てないようにしていました。

 

 横では妻がアスレスと戦っています。度々、ユウマの姿を確認しているようでした。きっと、何かあれば手助けしようと思っているようです。


 ユウマは妻のことに気が付いているようでした。


「こっちばっかり見ているんじゃねー! オレはこんなやつに負けることなんてねーんだからな。ただ、お前が邪魔で倒せてねーだけだ」


「じゃあ、魔人を倒してから、私の手助けをしてくれないかしら?」


「もちろんだ。待ってやがれ!!!」


 そう言いましたが、何度も魔人のパンチを食らうと、ユウマはその場に倒れてしまいました。

 


「くそっ、魔人さ、悲しい顔をするんじゃねーよ! オレは悲しい顔をしているやつを殴ることができねーんだわ……。魔人、お前が泣いている限り、オレはお前を殴ることができなねー……」



 泣いている魔人を見ると、ユウマがそう言いました。


 それを聞いて、魔人はたじろいでいました。

 とっさに、殴ろうとする拳を止めようとしました。しかし、召喚者の指示には従わなくてはならないのです。



 魔人はユウマを殴り続けていました。

 強く握った拳を振り下ろします。


 

 ウマは立っているだけの状態でした。

 その時、ユウマの前に一匹の黒猫がやってきました。


 魔人の飼っていた黒猫です。


 黒猫を見て、魔人は殴る手を止めようとしました。しかし、もう止めることができなくなっていました。

 バチン!! という音が聞こえてきました。

 その時、ユウマの左手が魔人のパンチを受け止めていました。



「お前、笑いやがったな……。コノヤロー……」




 そう言うと、ユウマが笑っていました。

 魔人も笑っています。

 次の瞬間、ユウマは魔人を殴りました。



 

 魔人は空高く飛んでいき、何処かへ消えてしまいました。

 その途端、ユウマは膝をつきました。



「ほら、見たか!! お前の力なんていらねーんだよ……」 



 ユウマは傷だらけの姿です。

 彼はゆっくりと右の拳を上げました。



ありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ