国王との謁見③
柱に隠れていた兵士が飛び出し、後ろから妻に剣を振り下ろしました。
剣の刃が砕けていました。
足が切断されて、兵士のうめき声が聞こえてきました。
立ち尽くしていました。
きっと、これは悪い夢だと思いました。
目が覚めたら、私は宿屋にいて、今日の国王との謁見の準備をしているはずです。
昼前になったら、南の城へ向かうことになるのです。
偽の勇者として、王様との謁見を懇願することになるのです。
そんな日々が続くと思っていました。
足を切断された兵士が私に助けを求めていました。
ただ、私は何もできませんでした。
兵士長は私を睨みつけています。
それに私は驚いていたのです。
この街に来てから世界が変わってしまったみたいでした。
村とは違うのです。
今までの世界とは違う世界に来てしまったのではないか、と私は思っていました。
その時、2人の少女の笑い声が聞こえてきました。
少女が歩いていきました。
「ダメね。じゃあ、私たちが対応してあげるわね……」
2つの角が生えていました。
魔力をためると、鬼人のような顔に変わっていました。
2人は聞いたことがない呪文を唱えています。
その時、妻が倒れている兵士に問いかけました。
兵士に魔法をかけたようです。
「何してるか、説明して……」
兵士の口が動き始めていました。
操られているのです。
マムートは2人の少女の説明をしていました。
あの2人は鬼です……
青い服が、ボウリッグ・スターレン、赤い服が、ボウリッグ・ラウドワン……
戦闘では召喚術を使用することになります……
ゴホゴホ(吐血)……
召喚術とは鬼人たちの魔法です……
異質の武器を召喚します……
捕らえるための武器が召喚されることでしょう……
ゴホゴホ(吐血)……
そう言うと、兵士が倒れてしまいました。
「なるほど、ありがとね……」
兵士は動かなくなりました。
2人の少女は唇を噛みしめて、怒ったような顔をしていました。
「精神操作されるなんてさぁ……今度、お説教ね……」と、スターレンが言いました。
「姉さん、厳しくばっかりしないで……顔が似てるせいで、私まで性格が悪いって思われちゃうんだから……」とラウドワンが言いました。
「はいはい……わかりましたよ…。その前に、あいつを捕らえるわよ!!」
スターレンは動きを束縛する「赤鬼の棺」を呼び出していました。
悪魔のような絵柄の棺が召喚されました。
棺が妻の体を捕まえます。
棺を閉じると、「青鬼の鎖」で無数の釘が棺に突き刺さっていきました。
鉄がぶつかる音がします。
釘の先から赤い血がつたってきていました。
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