国王との謁見①
漆黒の鎧の女性が立っています。
彼女は大きなアナコンダを背負っていました。
フェルモールの丘を登ってきます。
彼女に対し、人々は英雄を讃える声を発していました。
女性騎士の話をしています。
名前はカール・アティーナ。
ドワーフと人間の混血のため、背が低く、真っ黒い髪と浅黒い肌をしていました。
頑丈な肉体を備えた7人の少将の1人であるとのことでした。
討伐対象のアナコンダを背負っていました。
背中には大きな斧があり、アナコンダの首はもげてしまいそうになっています。
フェルモールの丘まで登ってくると、たくさんの人々がアティーナへの賛辞の言葉を伝えていました。
ただ、アティーナの表情は引き締まったままです。
妻の顔を見つめています。
まるでキラーパンサーとアナコンダが睨み合っているようでした。
ただ、アティーナは妻の横を通り過ぎていきました。
私は安堵していました。
問題を起こしたくなかったのです。
時計を見ると、昼が近づいていました。
一度、国王様との謁見の嘆願をしたいと思っていました。
私たちは南の国へ向かうことにします。
ただ、フェルモールの丘で異世界人を見つけることはできませんでした。
まあ、仕方のないことです。
ただ、城下町に戻ったら何か分かっているかもしれません。
私たちは南の国に戻ることにしました。
城下町まで着くと、一度、ギルドに向かうことにしました。
妻がキラーパンサーを背負って歩いていたからです。
町を歩いていると、大きな犬が吠え始め、住宅街を歩いていると、部屋に隠れている人や、急いで窓を閉めている人までいました。
キラーパンサーが怖いのかと不思議に思っていました。
しかし、そうではなかったのです。
大通りを進んでいると、たくさんの屈強な男たちが道を塞いでいました。
ギルドの冒険者のグループのようでした。
冒険者の1人が歩いてきました。
「いま、わたしたちは教会にいた異世界人の事を探していましてね……ちょっと、そこの女性にお聞きしたいことがあるんです……。ギルドまでご同行していただけないでしょうか?」
冒険者たちは武器を構えていました。
一緒に来てほしいと言っているのに、既に戦う意志が満ちているようでした。
すると、キラーパンサーを背負った妻はギルドの冒険家たちの方へ歩いていきました。
「邪魔をしないでくれる……」
気が付くと、妻の声が聞こえてきました。
それは冷たい声でした。
冒険者たちが妻に攻撃を仕掛けました。
剣が振り下ろされて、さらに魔法が放たれていました。
しかし、次の瞬間です。
冒険者たちはその場に倒れてしまいました。
鉄の鎧がへしゃりと折れ曲がっていました。
うめき声がします。
立ち上がることができませんでした。
その姿を見下ろしながら、妻は、怒りに満ちた声で呟いていました。
「私は、異世界人と話がしたいだけなの……。あなたたちには関係がないでしょ、ただ、その前に国王様と謁見をしなくちゃね……こんなに待たされるとは思ってもいなかったわ。さあ、あなた、行きましょう!!」
私たちは城下町を歩いていました。
「何処に行くの?」
「王様と謁見に行くのよ……」
冒険者の声が聞こえてきます。
「勇者が……、勇者が……。悪魔、を連れてきたぞ……」
それを聞いて私は不安になりました。
いまからでも妻を止めることができるんだろうか……。そう思い、私はゆっくりと目を閉じることにしました。
これは悪い夢だと思いました。
読んでくれてありがとうございます!!




