番外編・晴輝と優雨のたいぷらじお!!!3rdG
最後のラジオです。おふざけ企画でも、ここまで書いてしまうとなかなか感慨深いです。
――♪『Sweet Rain』作詞・モンブラン♪――
雫がわたしの頬を濡らす
これは雨? それとも、涙?
悲しくはないけれど
泣きたくなることもある
Hit! Hit! 胸のもやもや
Shout! Shout! 怒り憤り
Run! Run! Run! 振り払って
走れ! わたしは止まらない!
Sweet Rain なんて嘘だよ
冷たい、寒い、風邪ひいちゃいそう
Unsweet Rain 優しくないの
この世は甘くない だから、
わたしが優しくしてあげる……たまになら♪
雫がわたしの熱を冷やす
これは汗? それとも、雫?
辛くはなくても、だけど、
弱音を、吐きたくなることもある
ぴっち! ぴっち! 胸のドキドキ
ちゃっぷ! ちゃっぷ! 愉快愉快に
らん! らん! らん! 声上げて
歌え! あなたも止まれない!
Unsweet Rain なんて嘘だよ
ぬくいよ、熱い、燃え尽きちゃいそう
Sweet Rain どこにもないの
この世はつまらない、だから、
わたしが楽しくしてあげる……一緒にね♪
ホントは雨は好きじゃないの
ジメジメしてるのだいっ嫌い
でも、隣にあなたが居れば
それほど悪くない、かもね
Unsweet Rain なんて嘘だよ
ぬくいよ、熱い、燃え尽きちゃいそう
Sweet Rain どこにもないの
この世はつまらない、だから、
わたしが楽しくしてあげる……一緒にね
Sweet Rain なんて嘘だよ
冷たい、寒い、風邪ひいちゃいそう
Unsweet Rain 優しくないの
この世は甘くない だから、
わたしが優しくしてあげる……たまになら♪
So,it's a sweet rain ……with you.
優・「さあ、わたしの歌うキャラソン、稀代の名曲『Sweet Rain』から始まりました、『晴輝も優雨のたいぷらじお3rd G!!!』。ラジオパーソナリティーを務めるのはもちろん、ゴールデンラズベリー賞妹部門受賞のこのわたし、寺井優雨でーす!」
晴・「ボケが渋滞し過ぎて、どこからツッコめば良いかが分からない!」
優・「さあ? 一つずつ片づければ良いんじゃない」
晴・「そうか、なら行くぞ。……コホン。活字のラジオで何でキャラソンが出来るんだ⁉ そして、いつの間にキャラソンが出来ていて、稀代の名曲とか自分で言ってるんだ⁉ たいぷらじおの続きはありそうだと思っていたが、何故前回で懲りずにGを付けた⁉ あと、ゴールデンラズベリー賞に妹部門なんてないし、第一あの賞、クソ映画に送られる賞だからとんだネガティブキャンペーンになってるぞ‼」
優・「お疲れー、兄さん。ほれ、水」
晴・「さ、サンキュー。…………………………じゃなくて、初っ端からボケを連発するな。色々と台無しだろうが!」
優・「良いじゃん。ここんとこシリアスな話ばかりだったからさ、本分であるコメディーを読者の皆さんに思い出していただこうという優雨ちゃんのお心遣いが分からない?」
晴・「言いたいことは分かるが、しかし、もっと僕がこんなに初めからとばさなくても良いような展開には出来たはずだ。断固、抗議する」
優・「メンドくさいお兄ちゃんだなぁ。ま、ここで『まあ、良いか』なんて簡単に妥協しなくなっただけマシかな」
晴・「ん?」
優・「ではでは、『スウィート・レイン』から始まる〈兄妹〉シリーズ完結編が終わった記念で、特盛の九ページでお送りするよ♪」
晴・「完結するって、周りから全然信用されてないけどな」
優・「九ページってのには、ツッコミ入れないの?」
晴・「Gって言ってる時点で予想は付いてたさ。まあ、良いよ、最後くらいは。ゲストは来てるのか?」
優・「よくぞ訊いてくれた! 今回は今までの登場人物たち全員が交代で登場するよ♪ まずは、この方たちから!」
洋・「ふあぁあ、……ん? 何、ラジオ? …………どうも、この兄妹の父の寺井洋介です。昨夜は帰りが遅くて、眠いんだ。今日くらいゆっくり寝かせて欲しかったんだが」
茉・「そうよ、晴輝、優雨。えーっと、この兄妹の母の茉衣子です。この子たちがいつもお世話になってます」
優・「来て早々、全然乗り気じゃないね。お父さんとお母さん」
晴・「そりゃ、そうだろ。ここまでの頻度で親が出てくるライトノベル、そんなにないぞ」
洋・「まあ、元主人公&ヒロイン特権があるからな。前に、俺もハガキを送ったこともあったし、ま、良いぜ。後がつかえてるし、早くふつおたのコーナーに入ろう」
優・「オッケー。せっかくだから、お母さんが読んでよ」
茉・「はぁ、まあ良いわ。最初のお便りは、ラジオネーム、微妙な違いだけど、昔はワトソンってワトスンって訳されてたんだぜさんからいただきました。ありがとうございます。
『寺井ファミリーの皆さん、こんにちは! 完結編、終了おめでとうございます。多分、今後のネタバレになってしまいそうですが、『雪』のキャラって登場するのでしょうか?』
とのことで、え、これってどうなの? あなたたち分かる?」
優・「何でもは知らないわよ、知ってることだけ」
晴・「誰が羽川さんへの振りをした⁉ えーっと、これは本当は放送作家が答えるべき質問ですが、しょうがない、僕がお答えします。はい、もしも! もしもですよ! スピンオフ作品が今後書かれることがあれば、登場する予定です。完結編が時系列的に秋だから、今後の冬のエピソードに多分彼女は出てきます」
優・「兄さんもメタネタ出来るんだね」
晴・「こればっかりはもう諦めたよ」
洋・「俺が主人公の時からやってたからな、しょうがねーよ」
茉・「嫌な遺伝をさせてしまったなぁ」
洋・「んじゃ、次は俺が読もう。ラジオネーム、小腹が
空いた時のお茶漬けの美味しさはぱないさんか
らだ。ありがとう。
『洋介、茉衣子さん。それに、晴輝くんと優雨ち
ゃん、こんにちは。咲良がいつもお世話になって
いる。特に晴輝くん、私に挨拶に行くことがある
のならいつでも連絡をしなさい。姫香も歓迎だ』
とのことで、おい、これ光一じゃないか。こっちの本編に出てこないと思ったら、ラジオで初登場かよ」
茉・「ここで補足説明しておくと、今名前が出た、葉山光一くん、そして姫香ちゃんは皆さんがすでに知っている葉山咲良ちゃんの両親です」
優・「学生時代から美男美女だったらしいけど、今でも十分すごいよね、おじさんとおばさんの顔面偏差値」
晴・「色々説明してくれたのはありがたいけど、まだ僕から弁解したいことが山ほどある」
洋・「何だ、ラブコメ主人公」
晴・「誰がラブコメ主人公だ!」
茉・「でも晴輝。咲良ちゃんか香純ちゃんのどちらかにするかは、彼女たちのためにも早く決めた方が良いと、お母さん思うわよ」
晴・「母さんも余計なお世話だ! 僕はどちらともそういう関係になるつもりはないよ」
優・「何、まさか、わたしとグリーンゲーブルズに行きたいと?」
晴・「そっちの選択の方があり得ないわ! そして、マシューとマリラをギャルゲーの兄妹エンドみたいに言うな。ファンに怒られる」
洋・「おっ、そろそろ交代の時間だな。んじゃ、俺は帰って寝るわ。茉衣子、帰ろうぜ」
茉・「そうね。じゃあ、晴輝、優雨、あんまり遅くならない内に帰って来てね」
優・「はーい。お父さん、お母さん、ありがとうございましたー! ではでは、次のゲストはこの方です」
香・「あなたの心に暗雲もたらす、このシリーズの黒幕、雲居香純です」
晴・「いきなり、悪役らしい登場の仕方をしないでくれるかな?」
香・「いえ、ここだけの話、私って物語シリーズの忍野扇ちゃんみたいなキャラを書いてみたいというモチベーションで産まれたらしいのですが、悪役らしさが存外薄かったものですから」
晴・「いや、それ、ここだけの話すぎない? ラジオでもダメだろ」
香・「ですかー」
晴・「ですよー」
優・「さて、香純ちゃんが来た今このタイミングで呼ばずして、他のどのタイミングで呼ぶことがあるだろうか⁉ この方にも登場していただきましょう! どうぞ!」
咲・「そのフリは何? むしろ、このタイミングの他に悪いタイミングはある? ええと、こんにちは。葉山咲良です」
優・「咲良ちゃん来たー! スタジオの美少女率ぱねー! 兄さん、もう帰って良いよ」
晴・「帰らないからな⁉ 何、この前の『優雨と愉快なガールたち!』を再現しようとしてんだ! させないからな!」
咲・「そうだよ! あの時、私本当に大変だったんだから!」
香・「え、そんなに大変でしたっけ? あの時はあの時でガールズトークを楽しめたと思いますが」
咲・「私はあなたからいじめを受けていたと思うんだけど、それは誤解なのかな?」
香・「それは悲しい誤解ですね。私、弱い者いじめはしない主義ですよ。強い者いじめはしますが」
咲・「いじめ、カッコ悪い!」
優・「そんなタイミングでお便り! ラジオネーム、眠れる仔猫さんから。
『晴輝さん、優雨さん、咲良さん、香純さん、こんにちは! 所々で気になったのですが、咲良さんと香純さんの間には険悪な雰囲気が漂っているように思います。本当のところ、お二人は嫌い合っているのでしょうか?』
とのことで、本当のところ、どうなの?」
咲・「こんなタイミングでそんなハガキを読まないで! え、えーと、一応答えておくけれど、私は香純ちゃんのことは嫌いではありません。彼女からの態度には、ひたすら困惑しているけれど」
香・「ええ。多分、主に私からの態度がそういった誤解を招くのでしょうね。私も嘘偽りなく答えておき
ますと、私も葉山先輩のことは嫌いではありませんよ。ただ、嫉妬してるだけです。色々高スペック過ぎる、ズリーなこの人とか思っているだけですよ」
咲・「……あの、それ、なんて答えれば良いの?」
香・「あなたは堂々としていれば良いのです。姿勢を悪くしていると、その美巨乳が垂れてきてしまいま
すよ。勿体無い」
咲・「あの、時々セクハラな発言を入れてくるのはやめて貰えないかな?」
晴・「ああ。リアクション取りづらいから、僕からも頼む」
香・「ははっ、別にそこまで思い入れして話してる訳じゃないので、構いませんよ。思春期にしては初心
な方ばかりで何よりですねえ」
晴・「差別的なニュアンスを含んでしまうかもしれないが、それでも、もう少し慎みを持ってくれると
ありがたい」
香・「了解でーす。おっと、カンペが出されましたね。……はい、ではここでコーナー、『ハガキでメタモ
れ』。忘れてしまった方の為にもう一度説明しますが、このコーナーでは、リスナーの方から提案されたキャラに私たちがなりきります。過去の放送では、優雨ちゃんのヤンデレ妹、葉山先輩のツンデレ幼馴染などがありましたね」
優・「あー、やったね、そんなことも。『ね、お兄ィ』」
晴・「トラウマが蘇る!」
咲・「ツンデレは、ちょっと恥ずかしかったなぁ。もう
やりたくない」
香・「お二人はそれぞれヤンデレ妹とツンデレ幼馴染をもう一回やって欲しい、という要望があったので、もう一回やってください。さて、私と晴輝先輩なんですが……」
晴&咲・「ちょっと待ったー!」
香・「ん、どうされたんですか?」
咲・「もうやりたくないって言ったよねぇ⁉」
晴・「トラウマを蘇らせないでくれない⁉」
香・「はっはっはー、仕方ないじゃないですか。カンペで出ているんですから。私たちの意志ではどうに
もなりませんよぅ」
晴・「…………心なしか、君の意志を感じるんだけど、気のせいか?」
香・「とんでもない。放送作家の弱味を握って脅したりなんかしてませんよ」
晴&咲・「放送作家の弱味を握って脅したの⁉」
咲・「優雨ちゃん、あなたさっきから静かだけど、あなたからも何か言ってあげて」
優・「わたしのお兄ィに色目を使わないで…………このドロボウ猫‼」
咲・「もう始まってたの⁉」
香・「ではでは、ハガキを読ませていただきますね。ラジオネーム、いや完結したから! 少なくとも本
編は終わったから!さんから、
『こんにちは! 香純ちゃんへのキャラのリクエストです。あなたのキャラ案候補の一つであったお嬢様キャラをやってみてください。晴輝はどうでも良いので普段通りのキャラで良いです』とのことで。私はお嬢様キャラ、晴輝先輩は普段通り、優雨ちゃんがヤンデレ妹で、葉山先輩がツンデレ幼馴染ということで、よーいスタート!」
晴・「待て待て、なんで僕だけ普段通りなんだよ。……いや、その方が楽でもあるのか」
優・「お兄ィはお兄ィのままで良いんだよ」
晴・「うん、お前はしばらく黙っていてくれ。三百円あげるから」
優・「良いよ。お兄ィが他の雌どもと口をきいたりしなければ」
香・「あぁら、ご機嫌よう! 元気にしていましたか、犬」
晴・「……犬って、もしかして僕のことか? 僕の方を向いて言ってるけど」
香・「当たり前でしょう。ご主人様の顔も忘れたのですか、この駄犬! 情けなくて、目も当てられません
わ。改めて、忠誠の証として、ほら、つま先を舐めなさい」
晴・「なんでお嬢様キャラにドS要素が混ざってるんだよ! そんな命令、従わないからな!」
香・「愚かな。わたくしは命令しているのではありませんわ。あなたがあなたの意思でやるんですのよ。ほら、お舐めなさい。あなたが舐めることを、わたくしが許してあげますわ」
晴・「暴論過ぎて言葉もないわ!」
香・「我が儘な犬ですわね。では、口づけに変えてあげましょう。わたくしの身体のどこにでも構いませんから、口づけなさい」
晴・「……は? え⁉」
香・「いい貌ですわね。ほらほら、どこにでも構わないんですのよ。早くなさい」
晴・「いや、でも、」
香・「とんだチキンですわね。ラジオで『チキチキバンバン』を流したいくらいですわ。……仕方ないで
すわね、手の甲に口づけなさい。許可しますし、……お願いもしますわ」
晴・「………………まあ、そのくらいなら……」
咲・「ちょっと待ちなさい! 何をやってるのよ!」
晴・「⁉ 咲良?」
咲・「私のか……幼馴染に何をしているのよっ! 晴輝が嫌がってるじゃない。やめなさいっ!」
香・「別に嫌がっている様子はありませんでしたけれど。あなたはただの幼馴染でしょう? 引っ込んでいなさい」
咲・「それは…………それは、違う! 晴輝は私のダーリンだっ!」
晴・「ダーリン⁉」
咲・「さあ、行きましょっ、ダーリン‼ …………晴輝、大丈夫だった?」
晴・「全然大丈夫じゃない。ドキドキが止まらない」
咲・「べっ、別にアンタのために庇った訳じゃないんだからねっ! 私が気に入らなかっただけなんだか
ら!」
晴・「どうして、気に入らなかったんだ?」
咲・「ふぇっ⁉ あー、うー、えー、えーと……そう、所有物! 私の所有物が奪われそうになったから、それを取り戻そうとしただけなんだからねっ! 好きとかじゃないんだからねっ!」
晴・「お前も僕のご主人様気取りか⁉」
優・「……ねぇ、お兄ィ。わたし言ったよね」
晴・「ひぃっ‼ 優雨、いつの間に⁉」
優・「わたし言ったよね。他の雌どもと口をきいたら、
拘束して一生外に出さないって」
晴・「言ったけど、そこまでは言ってない!」
優・「えへ。「えへへ。「えへへへ。「えへへへへ。「えへへへへへ。しょうがないお兄ィだなぁ。わたしがゆっくり、一生をかけて教えてあげるね。わたしがどれだけお兄ィを愛してるかを。まずは、その口を……」
晴・「ストップ! スタァーップ‼ 終わりだ終わり‼」
香・「もうおしまいですか? 私はまだ続けられたのですが」
晴・「もう無理! 僕の限界をはるかに超えてる!」
優・「兄さん、根性ないねぇ。わたしはノリノリでできてたけど……うぷっ」
晴・「吐き気を催すくらいなら、あんなに堂に入ったヤンデレをやるな!」
咲・「香純ちゃん、あなたお嬢様キャラだったはずなのに、どうしてあんなにドSなことになっちゃってたの⁉」
香・「おや、私としては気を利かせたつもりだったのですが……。これはこれは不徳の致すところでした。お詫びと言っては何ですが、このソフトクリームを召し上がってください」
咲・「わっ、どこから出したの? 緑色だけど、これは抹茶?」
香・「お茶の名産地として有名な、静岡県産ですよ」
咲・「そうなんだ、美味しそうだね。今、いただいちゃって大丈夫なの?」
香・「はい。溶けてしまうので、お早めに召し上がってください。あ、優雨ちゃんと晴輝先輩の分もありますよ。はい、どうぞ」
晴&優・『ありがとう』
香・「ではでは、どうぞ召し上がってください」
晴&優&咲・『いただきまーす』
晴・「……おおっ、美味しい。抹茶が濃いな」
優・「うん、程よく苦みがあって良いよね」
咲・「ぶふっ⁉」
香・「あれあれ? どうしました、葉山先輩? 急に吹き出したりして」
咲・「香純ちゃん、これ、本当に抹茶? ほんのちょっとだけツンとした辛みがあるんだけど」
香・「あー、葉山先輩にはうっかりわさびソフトを渡してしまいましたー」
咲・「棒読み! 香純ちゃん、あなたわざとでしょう?」
香・「わざとじゃあありませんよ〜、不慮の事故ですよ〜。……ただ、私、貴女に渡した時に抹茶ソフト
を渡すなんて、一言も言ってませんよ」
晴・「だけど、君、静岡県産って言ってなかったかい?」
香・「ええ、言いましたし、偽りはありませんよ。静岡県はわさびの産地でもありまして、実際にわさび
ソフトも販売されている店があるんです。名前に辟易されるかもしれませんが、食べてみれば美味しいでしょう?」
優・「咲良ちゃん、それちょっとちょうだい? …………ん、美味い。けど、なんか不思議な感じ。甘いアイスクリームだけど、ちゃんとわさびの風味がする」
咲・「普通にわさびソフトとして食べる分には良いんだけれど、まるで抹茶ソフトであるかのように渡さないで」
香・「ふふ。びっくりするかなー、と思いまして。大丈夫ですよ。……『美味しい』画が録れましたから」
咲・「上手くないし、美味くない!」
優・「んじゃあ、そろそろ曲を流すね。このラジオってなんだかんだで全然季節に合わない曲が流れ続けてきたけど、今回は大丈夫! ちゃんと、オンタイムな曲を流すからねっ」
晴・「今まで季節に合わない曲を流し続けてきたのは、お前だけどな」
香・「まあまあ。あれはあれで味があったと思いますよ。優雨ちゃん、今回はどんな曲を流すんだい?」
優・「ふっふっふー。オンタイムもオンタイム! 今流さずして、いつ流すってくらいの曲だよ」
咲・「結構前振りがすごいね。桜ソングとか?」
優・「μ'sで『さようならへさよなら!』です!」
三人・「オンタイム過ぎる!」
――――♪『さようならへさよなら!』♪――――
優・「いやあ、良い曲だよね。特に『さようならはいつかまたねの意味だよ』って歌詞が感動しちゃう」
晴・「確かに、良い曲ではあるが、オンタイム過ぎて執筆時期がバレる」
咲・「あと、一度ラブライブの話を始めると、長くなっちゃいそうな気がするんだけれど……」
香・「私は『ありふれた悲しみの果て』が好きですね。ラブライブの曲の中でも貴重なバラードですし。そういう意味では『小夜啼鳥恋詩』も情念深くて……」
咲・「語り始めないで! ラブライブが分からないリスナーの方々が置いてけぼりになっちゃうから!」
優・「良いじゃん、一ページだけだから」
晴・「一ページ分も語るのか! 流石にそれは長すぎるぞ」
優・「えー、ノリ悪いなあ。さっき、控室で『よっしゃあ、やっと『友情ノーチェンジ』のエキスパートをフルコンできた!』って叫んでたじゃん」
晴・「み、見てたのか⁉」
優・「見てたっていうか、聞こえた。兄さんだって、スクフェスユーザーでしょ。こちら側の人間でしょ」
晴・「『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』の話は止すんだ!」
優・「兄さん、このラジオのスポンサーってブシモなの?」
晴・「いや、単に僕たち、もとい放送作家がラブライバーなだけだな」
香・「ところで、お二人は誰推しなんですか?」
優・「わたしは海未ちゃん推し! 黒髪ロングで美人。凛としてかっこよくて真面目な中にも、ポンコツで天然なところがあって、何より恥ずかしがり屋さんなのが超可愛い! 顔芸も最高!」
晴・「僕はえ……絢瀬絵里かな」
香・「普段の呼び方で良いんですよ」
晴・「…………僕はえりち推しかな。みんなを引っ張るしっかり者で、歌が上手くて美人。アニメでμ'sに加入するシーンは涙腺がやばかった。生徒会長で、しかも大好きなお祖母さまが通っていた廃校を阻止しなければならないっていう使命感から、気を張っていたけれど、その内は普通の少女だった。映画でも、寝言でお祖母さまって呼んでるシーンもたまらなかったなあ」
香・「へえ、映画も観てるんですね。二人で観に行ったんですか?」
晴・「ああ、劇場にも行ったし。ブルーレイも買った。買ったばかりの頃は、ずっとテレビで観続けてたな」
優・「うん。これに関しては、わたしたち兄妹、結託してたもんね。チャンネル争いも二人がかりなら、お父さんにも負けない!」
咲・「あなたたち兄妹って、手を組めば敵なしじゃないかと思うのよね……」
香・「私もしてやられましたからね。……えーと、葉山先輩は推しメンは居ないんですか?」
咲・「私はにこちゃんが好きなんだ」
香・「なんか、意外ですね。何が意外かは、こう、上手く言えないんですけれど」
咲・「まあ、分かる気がする。にこちゃんって、ぶりっ子だし、意地悪なところもあるしね。でも、やっぱり可愛らしいし、本当はみんなのことを思いやっていて、自分のやりたいことに真っ直ぐで、弟妹の面倒を見る家庭的な面が素敵で。だから、好きなの」
香・「なるほどなるほど」
優・「そういや、香純ちゃんは誰が好きなの。さっき挙げてた曲はえりちのキャラソンだったから、えりち推し?」
香・「ううん。確かにえりちも好きなんだけれど、私は穂乃果ちゃんが一番好きなんだ。明るくて、みんなを照らすような元気さに憧れてしまってね。それでいて、明るさ一辺倒でなく、人並みに、時には人並み以上に悩み苦しんで、それでも答えを出すことのできる娘だから。憧れという意味で、私は穂乃果ちゃん推しなんだよ」
優・「そうなんだ。……ははっ、なんか良いよね。推しメンって性格が出る気がする。どのキャラのことをどういう風に好きなのかってところで。香純ちゃんなんか、言ってて自覚してたでしょ?」
香・「はっはー、鋭いね。うん、自分にあるものを好むかないものを好むか。まあ、それだけではないけれど、確かに面白い」
優・「だから、」
香・「その、」
晴・「な、」
咲・「うん」
四人・「ラブライブトークは無駄じゃなかった!」
優・「さっ、次行こう! もう一回ふつおた! コーナー説明は、……もう要らないよね。兄さん、お願い」
晴・「ああ。ラジオネーム、スピンオフはもうちょっと出すかもさんから。
『こんにちは! 雲居香純さんにお便りです。色々吹っ切れてから、同い年の人に丁寧語を使うのを止めるようになりましたね。タメ語になると、ボーイッシュな一面を見せてくれるようになりましたね。これからは物腰の柔らかい面だけでなく、そういった快活な面も見せてくれると嬉しいです』とのことで、えーと、これは、どうなの、香純ちゃん?」
香・「はあ、ありがとうございます。私って、自覚的にやっている訳ではないんですけれど、丁寧語を止めると男言葉に似たような感じになるんですよね。ただ、ボーイッシュとはまた違いますよ。口調には性格が現れやすいですが、それが全てという訳でもありませんから。例えば、……葉山先輩?」
咲・「え、なあに?」
香・「夏にお会いした時と、ブラのサイズが変わりましたね? ……育っていますね?」
咲・「いきなり何を言い出すの⁉」
香・「とまあ、こんな具合に、色々吹っ切れてから、楽しくセクハラできるようになりましたね。私は元気です。これからのストーリーがあるのかはまだ分かりませんが、前よりも少し力を抜いて過ごしたいですね。ちなみに、葉山先輩のブラのサイズからして、バストは恐らく……」
咲・「言わせないよ!」
晴・「次行くぞー! ラジオネーム、小説でも絵でもどちらでも歓迎するからさんから。
『こんにちはー。兄妹シリーズって、二回ほど他の作者さんとコラボしたことがありましたよね。あまり機会のないことだと思いますので、せっかくですから、その時の感想を聞かせていただきたいです。それと、今後他にもコラボする機会はありますか』とのことで。また、すごいふつおたが届いたもんだな。コラボした作品ってのは……、」
優・「うん。『天使は二人に囁く』と『空も飛べるはず』のことだよ。『天使は二人に囁く』は、わたしと兄さんがエンジェルウィスパーっていうカフェに行った時のことだったね。わたしたちカップルと勘違いされてて、後で読んでびっくりしたよ」
咲・「でも、わかるわ。あなたたちって、見た目はあんまり似ていないもの」
晴・「それにしたって、カップルはあり得ないけどな。あの時に食べた鶏と茸のホワイトソース、美味しかったよな」
優・「うんうん。あれって、咲良ちゃんのアドバイスのおかげで産まれたメニューだったんだね。ありがとう、咲良ちゃん」
咲・「そんな! 私は何もしていないよ。でも、お役に立てたのなら良かったよ」
優・「あとあと、大男さんにやってもらったネイルも可愛くてさ、学校に行くときには取らなくちゃいけなかったのが悔しかった。だから、まあ、『天使は二人に囁く』感想としては、ぜひまた行きたい! だね」
香・「続いて、『空も飛べるはず』は結構間接的なコラボですね。ご本人は登場していませんから」
優・「本読みとしての香純ちゃんが見られて、それだけでわたしは幸せだったよぅ」
香・「それは、ちょっと、恥ずかしいな。本のことでも、ついつい饒舌になってしまって」
優・「恥じらう姿も、す・て・き♡」
晴・「それだったら、今後コラボすることになったら、もしかしたらその小説の作家さんご本人に会えるかもしれないな」
香・「もし、そんなことになったら、若干キャラ崩壊を起こしてしまうかもしれません。およそあり得ない体験ですからね」
優・「キャラ崩壊を起こした、わたしの天使はどうなっちゃうの?」
香・「まず、二段組みの小説の一段分ぐらい喋るよ」
晴・「僕、時々君はアナウンサーに向いてるんじゃないかと思うよ」
香・「それと、その小説の作家の天宮守人さんは、最近結婚なさったそうなので、これまた一段分イジリ倒します」
晴・「リスペクトが感じられない!」
香・「私の感想としては、以上になりますね。もしまた機会があれば、またコラボしましょうね。コラボ元の大和薫先生、ありがとうございました」
優・「他の先生方もコラボ絶賛募集中ですよー!」
香・「ところで、一つ気づいたことがあります、葉山先輩」
咲・「なに?」
香・「コラボ作品不出演、おめでとうございます!」
咲・「知ってたけれど、言わないで!」
優・「それじゃあ、もう一枚読むよー。ラジオネーム、そろそろアンソロジーよろしくお願いしますさんから。
『こんにちは。多分これが最後のお便りになると思います。みなさん各自、ラジオシリーズへの思いを語っていただきたいです。』とのことで…………。そっか、ここまで実感なしでやってきたけど、これでもうラジオは最後なんだね」
晴・「……ああ。スピンオフはやっても、ラジオはもうこれでおしまいだ。どうする、誰から話す?」
香・「兄妹二人は最後に話していただきたいですからね。私から行きましょう。……えー、私はラジオ出演はこれで三回目なのですが、たいぷらじおに出るのは今回が最初で……最後に、なっちゃうんですね。だから、途中参加みたいなところがあるんですけれど、不思議とすぐに馴染めたんです。実は初めて素を出せた場でもありますしね。月並みのことしか言えませんが、とにかく楽しかった。ありがとうございました。……次は、葉山先輩、お願いできますか?」
咲・「はい。私は第二回のたいぷらじお以降、全てのラジオに出演させてもらいました。ただ、その割にはいつもみんなに振り回されていたような気がします。香純ちゃん、あなた途中参加って言っていたけれど、特にあなたに振り回されていたんだよ」
香・「はっはー、自覚は……ありますね。嫌でしたか?」
咲・「嫌なこともあったよ。でも、あなたのことはやっぱり嫌えなかったの。昔のことはどうしても思い出せないんだけど、それでも仲良くして欲しいな。……なんて言うのも、今更かな?」
香・「そう、ですかね? ご想像にお任せします」
咲・「ふふっ、ありがとう。えー、色々拙いところもあったかと思いますが、今までのラジオを聴いていただいた方が楽しんでいただけたなら幸いです。ありがとうございました。……トリはどっちにする?」
晴・「優雨、トリはお前がやれ。お前のコールでこのラジオは始まったんだ。お前が締めてやれ!」
優・「…………それはどーも。兄さん、さっさと挨拶しちゃいなよ」
晴・「おうっ。僕は、ガールたちとふりかえり以外では、最初ならラジオに出演させていただきました。そもそも、活字でラジオって意味が分かりませんでしたが、最後にはやっていて楽しい、本編に次いで欠かせない存在になっていました。終始ツッコミに回っていた僕は、振り回され具合では咲良以上かもしれません。ただ、このラジオについて抱く後悔が、こんなラジオに巻き込まれた後悔よりも、もっとできることがあったんじゃないか、という後悔の方が強いです。でも、これで本当に終わりなので、潔くお礼をさせてください。今まで、本当にありがとうございました。…………優雨、いい加減泣き止め」
優・「……っ、泣いてないしっ」
晴・「ハンカチ貸すぞ」
優・「…………咲良ちゃんのが良い」
晴・「……やれやれ。……………………よし、優雨、代わるぞ」
優・「はい! なんか、兄さんが、わたしが泣いてたみたいなことを言ってましたが、全然泣いてなんかないですからね! わたしはふりかえり以外は全部出たのかな? 少なくとも、たいぷらじおは、兄さんが言っていたように、わたしのコールから始まりました。活字でラジオって、やっぱり変です。おかしいです。でも、ストーリーに縛られずにキャラクターがありのままに話せる場が欲しくて、始めちゃいました。わたしの目論んだ通りです。とっても、楽しかった。わたしたちも楽しい、聴いてくれた方々も楽しい、そんなラジオになってくれたなら嬉しいです。聴いてて二回クスッと笑ってくれたら、わたしたちの勝ちですよ。なんて、ね。さっき、ラブライブの曲を流したじゃないですか。あれって、悪ふざけじゃなくて、本当に最後のラジオにぴったりな曲だと思って選んだんです。さようならへさよなら。お別れする時はきちんとお別れしなきゃいけない。それでも、これっきりにはなりたくないんです。聴いてくれた方々…………読んでくれた方々の中で生き続けたいし、欲を言えば、またあなたたちに会いたい。だから、さようならもさよならも言いません。ありがとうございました! そして、」
四人・「またね!」
…………まだ完結しません。すみません。ラジオは本当にもうおしまいですが、シリーズは続きます。




