holiday 第七十五話 へし折るべきもの
場面は704号室に移る。
マンティス「ではまた正々堂々斬り合いをしようじゃないか」
マリア「いいわよ」。
そして再び向かい合う。
このままではまた同じ結果になるだろう。
しかし、今度は互角となった。
マンティス(あの爪、致死性ではないが毒をいれてやがったか。幸い、そう深くはやられていない。すぐに解毒剤を、、)いや待て。俺の動き、そう変わっていない。それに奴の目の奥はまだ濁っていない。奴の斬り合いが強化、いや実力を顕にしたのか。危うく解毒剤を無駄にするとこだった)。
マリア(流石にこんな子供騙しは通用しないか。まあそれでいい。逆に今度は成功体験をいくつかさせフェイントを決めてやるわ)。
そう思った矢先、マリアは腹に違和感を覚える。
下を見た途端、苦無が寸前に迫っていた。マリアはすかさず地面を蹴り後ろに飛ぶ。
マリア「あんた、監視カメラで見てたけど仲間のためだけでなく1v1でもそれを使うとは思わなかったわ」
マンティス「これ1v1ではない9v1だ」。
マリア「それを苦無を使っていい言い訳にする訳。とことんエセ侍だわね」
マンティスは返答の代わりに苦無を再びなげる。
マリア(とは言え使い方はなっていない。もう一回弾き飛ば、、いや待て。これほどの猛者が繰り返し同じ動作をするのか?)
マリアは避ける。そして苦無が壁に刺さった瞬間、爆発が起こる。
それを見たマリアはぎょっとした目でマンティスを見つめた。
マンティス「なんだ。俺がこんなことしないとでも思ったのか?」
マンティス「仲間のためなら俺のしょうもないプライドなんて簡単にへし折るわ」
マリア自信の理論が間違っていたと思われる腹が立つ。
しかしマリアは即効で思考を切り替える。
(今のマンティスを仮に真正面から撃ち合ったら何されるかわからない。ここで奴を殺さないとトラップが持ち腐れになっちまう。必ず奴の穴、突いてやる)。
そしてマリアがポケットに手を入れた。
マンティス「その薄汚い心など通用しないぞ」。
だがそのポケットはブラフだった。
マリアは残りの手で石灰粉をマンティスにかける。
しかし彼はそのブラフすらも見抜いていたのだ。
粉の壁を両断しその割れ目に入りマリアに斬りかかる。
マリア(今のアンタならそれも見破るわよね。なら目を濁しながら純粋に爪で刺すってやり方、いいんじゃない?)
そしてマリアはコンセントを投げてテレビの画面を割る。そしてそこに水をかけ、電気の鞭を完成させる。その手捌きはかなりのもの。
しかしマンティスには通用しない。
そのコンセントを感電しながら一瞬で無力化する。その瞬間を見据えたかの如く今度はウォータークーラーのボタンを押す。すると天井からナイフが綺麗に敷き詰められてある板材が落ちてくる。マンティスは瞬時に躱して再び距離を詰める。
果たしてマリアの爪はいつ飛び出すのだろうか。




