holiday 第七十三話 青銀蘭
マリア(とは言え、マンティスの実力は金クラスと言ったところだが、私の戦闘スタイルからすると奴の方が金よりも厄介だわね)。(私の柔軟性で威力を消そうとしても。刀はリーチも圧倒的だしパワーに依存もしない)。(斬り合いでは私の方が圧倒的でもないと互角には切り結べない。相手は地よりも上なうえ剣のみに心血を注いだとみられる。)
(それはないと思うべきね。それにトラップも二手三手重ねないと心眼で丸裸だ)。
(今こうしている間にもユネルコ軍の目は瞑ってしまっている状態)。
(無駄なく奴を片付ける)。
そしてマリアは口に入れている小型マイクを起動し人間では理解不可能な言語で話した。
「ユネルコ。今からマロンが来る。だからその間に8人を出来るだけ消耗させて頂戴。なんならトノとしょうやが殺してくれたらそれでいいわ」
通信を切る。
こうしてマンティスvs Nマリアが始まった。
マリアは両手の指全ての爪を伸ばす。
2人は互いをつかず離れずの距離で視界から逸らさないようにゆっくりと円を描くように歩む。
両者ともその動きにに隙はない。
そして先制はマリア。彼女の爪がマンティスの刀と密着し、火花が散る。そして斬り合いだ。
(とはいえ、様子見でもしないと始まらないわね)
斬撃と斬撃。見た事もない応酬だ。
その火花の色は赤を超えて青となっていく。
そして互いに血飛沫が舞うがマリアが僅かにその量は多い。
(やはり。致命傷は避けてるがそれでも少し不利だわね)そしてバックステップでマンティスの射程外に飛んだ。
マリア「あなたやっぱり強いわね。今なら面接無しでユネルコ軍に入れてもいいわよ。ユネルコも歓迎だわ。」
マンティス「害獣が喋るな」。
それを許すマンティスではない。すかさず射程内に踏み込む。その時マリアは何か筒状のものを投げた。
「暗闇の世界を体験してみなさい。」
そしてサングラスをかけた。
マンティス(ふん、閃光弾かいや待て。今サングラスかける時一見すると眼を守っているように見えるがその奥の目では眼を守っているようには感じない、いやここは見えないとでもいうべきか。)
(となれば音響弾のほうか)
マンティスは耳を動かして閉じた。
しかしマンティスは非常に眩しさを感じた。マリアと斬り合おうとしたことにより至近距離に入ったことが仇となりマリアが一閃。
マンティスは視界が遮られても尚回避したが胸に一筋の傷ができた。
それは決して浅いものではない。
それでも彼の闘気はコンマ1ミリもブレない。
マリア「まさか私が眼を守っているのに本心では守ってないように心眼が検知して耳の方を防いだのでしょ」。
「残念。閃光弾でした」。
マンティスの視界が戻る。
マンティス「俺の心眼はどんなに本心を隠そうとしても見える。どうやった」。
マリア「教えるわけないじゃない。ユネルコでもあるまいし」。
マンティスは凝視した。マンティス(なるほどな。対閃光コンタクトか。そりゃ眼を今更守らんくていいわな)
マンティス(こいつはむしろ心眼が自殺行為に等しくなる。とはいえ奴はこうやって心眼による失敗体験をさせ使わなくさせることが狙いだろ。なら俺は心眼の精度をあげるのみ。)
(させねぇよ、そんなこと)




