holiday 第五十二話 天才サッカープレイヤー
トノ「わん!(あいつ逃げたけど追う?)」
ユネルコ「いやいい。ポテトチップス一枚落としたところでそれを優先的には食べない。
メインディッシュの終わりに食べよ」
トノ「わん!(ok)」。ユネルコ「にしてもあのシュート。めっちゃうまかったね。教えてもないのに」トノ「わん!(あいつの見て大体わかった!)」。
シューターは逃げた。
ひたすら逃げ続けた。
先にはとある民家。その玄関で彼は丸くなった。
彼は学生の頃、勉強もスポーツもできず最悪の人生を過ごしていたが、それに転機が訪れた。
とある体育のサッカーでシューターは自分でも何をしているか分からないほどの足捌きでゴールを5分で10本入れたのだ。
それから彼はサッカーに興味を持ち、血の滲むような努力でプロサッカーチームに入ったのだ。
しかしそれに胡座をかいて監督を殴ってしまいそこから降ろされた。
路頭に迷った彼を拾ったのは当時のフレックサーだ。こうしてホープファミリーに入ったのだが
シューターは自分にはサッカーがあるとここでも訓練や任務を怠ったのだ。
しかしそのプライドも今日ある獣に奪われた。
自分には才能があるうえ、今日という今日まで死んでもおかしくない程の努力をしてきた。
しかし才能にも幅がある。ロクに練習していないにも関わらず自分より遥かに正確なボール捌き、ましてや人間ですらない。
彼は自分には結局なにもなかったと思い自分は誰なんだと自問自答しながらうずくまり今日食べたものも戻したのだった。




