holiday 第十七話 桂馬は飛んでいく
前回のあらすじ
カイは仇を目の前に動くことすら叶わなかったことに絶望した。だが餡が己を真っ直ぐに直し、トラがそれを柔らかくした。そして3人はより強くなろうと励むのであった。
それからというもの、いつにも増して3人は任務と訓練に勤しんだ。底なし沼の排除、コンクリートの修復、猫のベビーシッターという戦闘だけではない多種多様な任務が彼らを圧していた。
そして訓練の休憩時、グチが口を開いた。
「なあトラ。聞いた話だとぶっちゃけ面の攻撃よりもナイフのような物の方がダメージを与えれるなら割とユネルコは楽勝なんじゃねえの」。休憩の合間にカイが刺された爪の研究をしているトラは答える。「そうだな。確かに打撃よりも突きという一点集中の方が仮に奴の防御力の源が筋肉ならダメージは与えれる」。
グチ「じゃあナイフ持ったきゃいいじゃないか。それこそ、ほらマンティスさんとか相性抜群なんじゃねえの?」「あるいは奴を壁に閉じ込めて上からナイフを降らすとか」。
トラ「まあダメージっつってもおそらく奴にとっちゃ裁縫の時針が指に刺さった程度の感覚だろ。針をいくら降らしても致命的にはならん。そして壁を壊されthe・end。あの農家のおじさんみてわかったやろ。彼は痛むどころか刺されたことを楽しんでいる側面さえ見える。ナイフじゃおもちゃにもならん」。
カイ「でもさ、その針も技術次第では心臓に貫けるくない?」トラ「はい?」カイ「それに加えて数も打てたらユネルコもタダでは済まんでしょ」
トラ「カイ、、君だけは現実主義者と信じていたのに、、まあ君の言っていること全てが間違っているとも言えないが」グチ「ほらーお前だって乗ってるじゃないか」トラ「俺はあくまで理論で話をしている。別に君らに乗ったわけじゃない」。一方その頃、マンティスは個室でスーツに着替えていた。
マンティス「ユネルコ軍。どこで何をしているかさっぱりわからんが積極的に俺たちのものに現れるということは拠点がその近くにある可能性があるということだ。一度マッサーカに相談してユネルコ軍に入って情報収集をする。それをするのに相手の深層心理がわかる俺は適任だろう」。




