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094⚫️他のやり方
「ここで同志を募り、力を蓄えて故国に戻る!」
「王を排除し、民の安らかな暮らしを取り戻す!」
「よいな。それで行こう!」
その時、ノックの音がした。
扉を開けると、ひとりの男が穏やかな笑みを浮かべて立っていた。
「帰国し、武力で政権を倒す・・・。」
男は静かに言葉を紡いだ。
「果たしてそれが、民衆のためになるのでしょうか。」
短期間で終わる作戦。
限定的な衝突。
理想的な展開。
「それらはすべて、計画が’完全に成功した場合’だけの話です。」
男の声は淡々としていた。
責めるでもなく、諭すでもなく、ただ事実を述べるように。
「歴史上、多くの場合は長い内戦となり人々はより疲弊し、命を失っていく。家族や友を失ったあなた方の痛みは、察するに余りあります。それでも・・・武力に頼る解決策では、民衆は救われません。」
静寂が落ちた。
「真に人々を救う方法が、他にもあるのではないでしょうか。例えば・・・。」
男の言葉に、集まった者たちは次第に反論をやめ耳を傾け、深く考え込んだ。
その中に、バルハインも、ラスカルもいた。




