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089⚫️’偶然’の出来事

ガルド・バルハインは漂流している。

やっと見つけた小舟。

追手を振り切り、未明の海に漕ぎ出したのだ。

だが、食糧も水もない。

小さな帆は無風状態の中で揺らがない。

彼は大陸を遥か離れた海域で立ち往生している。


意識が朦朧となる中、’声’が聞こえた。

ーアキラがご両親と、大神島を離れた時みたいよね。

ーあれはこんなに流されてなかったし、水と食べ物もあったけどね。

ーそれでも、ぎりぎりセーフ、でアキラは助かったのよね。

ーそれも彼の場合、超人的な人狼としての能力が備わっていたからだけどね。

ーじゃあ、バルハインはここで終わりなの?

ーう〜ん、そういうことになるかなあ。

ーマイロードが’やってしまった’んだから、ちょいっとだけ、ってどう?

ーく〜う!やっちまう?やっちまおうか?やっちまえ!

ー待て待て!安易な干渉はイカンぞ。

ーでもさ、’偶然’通りかかった公国の艦が見つける、ってありえるんじゃない?

ーそりゃあ・・まあ・・・あるかも・・・。

ー決定!’偶然’っていい表現よね〜!


アキラと両親が大神島を離れた時、は 第4部 082●大神島 その5 https://ncode.syosetu.com/n5310mb/78/ をご参照ください。

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