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007⚫️地下格闘技場
「やっちまえぇ!」
「おれ、500も賭けてんだぞ!」
「いけぇ!ぶちのめせ!」
「3ラウンドまでに倒せよ!掛金が2倍だ!」
「はるばる来たんや!いてこましたれぇ!」
地下格闘技場は、怒号と熱気で満ちていた。
リングには二人の男が立つ。
ゴングが鳴り、命を賭けたマッチが始まった。
左右の連打。
キックでのストッピング。
肘打ち、膝蹴り。
だが、どの攻撃も空を切る。
なぜだ?
こいつ・・・なんなんだ?
次の瞬間、死角から絶妙なタイミングでパンチが炸裂した。
疑問を抱いたまま、赤コーナーの男はリングに沈む。
「はい、これで大丈夫かな?」
「ありがとう、おじさん・・・。これだけあれば、母さんの治療、心配ないよ。」
「でも、おじさん、どうやってこんな大金、稼いだの?」
兄妹の頭を撫でながら、男は穏やかに笑った。
「うーん、それは秘密だね。・・あの、よかったら’おにいさん’って呼んでくれないかなぁ・・・。」
1ラウンド30秒で相手を倒した男は、頭を掻きながら、手を振って歩き去った。




