6/93
006⚫️愛する夫と5人の子どもたち
マリカ・マハリク・マハリタは、グレッグ調査艦隊の操舵手である。
その卓越した操艦技術は、誰もが一目を置いた。
幼い頃から父と共にレシプロ機を操り、
やがてその眼差しは自然と宇宙へ向けられた。
グレッグ調査艦隊は、
’恐竜ハンター’だの’幸運の女神が爆笑する連中’だのと呼ばれる、
チームワークと意外性を誇る集団である。
その中でも、マリカの操舵技術は、幾多ものピンチを乗り越える原動力であった。
彼女には愛する夫と五人の子どもがいる。
サリー、ガブ、スミレ、ヨッチャン、そして末っ子のヤンバルヤンヤン。
三女二男の賑やかな家族だ。
だが今、マリカは単身で’魔界都市’に身を潜めている。
その理由を知る者は、ごくわずかだった。




